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カテゴリ:カメレオンとその他爬虫類
先日、記事にしたサキシママダラの5個の卵。産卵から52日を経て孵化しました。1個の卵は残念ながら孵化に至らず、4個の卵から可愛いベビーが顔を覗かせました。 上の画像は子ヘビが内側から卵に亀裂を入れている様子、次が十分に切れ目が入った所でその間からどのタイミングで外に出ようかと顔を出し、外の世界を見渡している様子です、頭部が出てきていますよね。 この種は人口繁殖の例が殆ど無く、沖縄では良く見かけるものの、大まかな生態しか分からず研究者もおらずで幼体の食性等に関する情報は全く見当たりません。僅か15センチの全長、鉛筆の半分ほどの細い胴体、これでは哺乳類、鳥類のいくら小さい個体であっても捕食する事が出来ないでしょう、だとすると、上陸したばかりのカエル(オタマから変態し、肺呼吸となり手足が生え陸上に上がった状態・・例えばミヤコヒキガエルの上陸時は胴長3~5ミリ)これだと捕食も可能かもしれないし、小さなミミズや小型の多足類も餌となりうるのかもしれない、ヘビの子供は最初の脱皮を終えてから初めて捕食行動に移るので孵化して数日、最初の脱皮が終えるまでは静かに見守ります。 孵化から数日後、彼らが無事、一仕事を終え体もしっかりしてきたのでそろそろ、お別れの時期です。地元の種なので温度は気にしなくても良いものの、卵が乾きすぎない様に常に湿度を保つ努力をして孵化させた子達、本当は手元に置いて育てて彼らの事をもっと知りたいと思う気持ちもあったのですがやはり野生の生き物、自然に帰してあげる事にしました。 夜に車を走らせると・・先日はヤエヤマイシガメが・・他ではサキシマスジオ、ミヤコヒキガエル、それにオカガニ、がよく車に轢かれています。繁殖期を迎えた彼らは雨上がりなどに道路を横断する事が多く、またそれが夜間の為ドライバーが気づかず轢いてしまうのかもしれません。しかし中には道路のかなり端だったり真ん中だったり・・わざとではないかと思える状況もあり何とも言えぬ憤りを感じます。 世界的に見てもこの沖縄、または宮古島という限られた地域にしか生息していない彼らは貴重な存在です、一人ひとりが小さな命を守っていく事が私達の豊かな未来にも繋がるのではないかと、、地元の生き物達からそう教えられた気がします。 野に放した4頭の子ヘビ達たち、子孫を残せるまで無事に育って欲しいと願わんばかりです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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