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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2019.06.13
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ャンニ・アメリオ「ナポリの隣人 La tenerezza」シネ・リーブル神戸

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ 映画が始まって、タイトルが出ます。アルレタという人らしいです。歌が歌われて、字幕に「今は沈黙があるだけ」と出ました。感じのいい歌ですが、何語なのかぼくにはわかりません。こういうところが、教養のなさとが哀しいです。​​
 見舞いに来た女性があきらめたように病室を出てゆく。壁を向いて寝ていた老人が起き上がり、体につけられたチューブやコードを勝手にとって、立ち上がります。

 ​「なんや、案外、元気やないか。」​

​​ アパートに帰ってきた老人ロレンツォ(レナート・カルペンティエリ)を待っていたのは階段に座りこんでいる新しい隣人ミケーラ(ミカエラ・ラマゾッティ)でした。 

​「コケティッシュという言葉があったな。」​​

​ 老人のどこかに、彼女が潜り込む隙間でもあるかのように、すいすい近づいてくるのです。

 「イヤ、ちがうな。偏屈な老人をふと心配にさせる『空気』が彼女を包んでいるんだ。」

​​ 造船所で働く夫ファビオ(エリオ・ジェルマーノ)と、二人の子供がいる隣の家族の暮らしが映ります。若い母親はミケーラです。これが実の家族たちと折れ合いない老人の新しい「家族」です。 ​

「ちょっと、横にいてやらなきゃあ。きっとそう思っている、この爺さんは。」

​​​​​​​​​​​ 破局は隣りの家族にやってきます。銃を手にして死んでいるファビオ。倒れている子供たち。病院に搬送されるミケーラ。​​家族だと偽って、病室に入り込み、生死の境をさまようミケーラに付き添うロレンツォ。​​
 警察は悪名高い弁護士だった老人の、今ここで行っている「行為」と、その法律的な「嘘」とを追及してきます。
​​ 取り調べに立ち会った娘エレナ(ジョバンナ・メッツォジョルノ)が証言します。ロレンツィオが入院していた病院から出て行った女性です。​​​​

 「父は心を許した、身寄りのない隣人に手を差し伸べただけです」​

​ ロレンツォが叫びます。​​​​​​​

​「お前は黙れ。俺をボケ老人だと思ってかばうな」​

​​​ やはり、ここでも拒絶されたエレナは、静かにその場を立ち去っていきます。​​
 入室を禁じられ、待合室で眠り込んでしまう老人の夢に現れて笑いかける​ミケーラ。​​

​​「きっと会いに来てね。」

​​​ 彼女の死とともにさ迷い歩くのは老人です。やつれはてた老人が、娘の前に姿を現します。ベンチに座り込んだ老人は、差し出された手を遠慮がちに握り、それを強く握り返す娘がいます。
​ 母を裏切り、死に追いやった「父」を許せない娘と、老いた父との和解の物語。言ってしまえばそういうことになるのでしょうね。しかし、映画はもう少し深いんじゃないでしょうか。​
​ 娘、息子、かつての愛人、隣の家族、子どもたち。様々な視線の先に、一人のわがままで偏屈な老人がいる。彼は、たぶん、本当に自分を受け入れてくれる「やさしさ」を求めていたのかもしれませんね。 ​​​​

​「誰でもはじめはそうだから・・・」​

​​​​​​​ 引っ越しを繰り返し、新しく住む街や、その街の人間に受け入れられないと苦しむファビオに掛けた言葉が、ロレンツィオ自身を語っていたに違いないと、ボクは思うのです。会いに行かなければ「やさしさ」には出会うことはできない。​​​
 
​ 拒絶し続ける老人の姿を演じたレナート・カルペンティエリという役者と、彼を取り巻く女性陣の雰囲気がとてもいい映画だった。​
 「さあ、家に帰ろう。」


 監督 ジャンニ・アメリオ Gianni Amelio
 原作 ロレンツォ・マローネ
 原案 ジャンニ・アメリオ   アルベルト・タラッリョ
    キアラ・バレリオ
 脚本 ジャンニ・アメリオ   アルベルト・タラッリョ
 撮影 ルカ・ビガッツィ
 音楽 フランコ・ピエルサンティ
 主題歌 アレルタ
 キャスト
 レナート・カルペンティエリ(ロレンツォ)
 ジョバンナ・メッツォジョルノ(娘・アラビア語の法廷通訳エレナ)
 ミカエラ・ラマゾッティ(隣人夫婦の妻ミケーラ )
 エリオ・ジェルマーノ(隣人夫婦の夫ファビオ)
 グレタ・スカッキ(ファビオの母アウロラ)
 アルトゥーロ・ムセッリ(息子サヴェリオ)
 ジュゼッペ・ジーノ(ジュリオ )
 マリア・ナツィオナーレ(元愛人ロッサーナ)
 レナート・カルペンティエーリ・Jr.(フランチェスコ)
 ビアンカ・パニッチ(ビアンカ)
 ジョバンニ・エスポジート(ダヴィデ)

 原題「La tenerezza(やさしさ)」
 製作年 2017年 イタリア 上映時間 108分
 2019・05・15・シネリーブル神戸(no12)
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最終更新日  2023.08.04 22:14:32
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