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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2019.09.01
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​アルベルト・セラ「ルイ14世の死」神戸アートヴィレッジセンター
 
やっぱりここも数年ぶりでした。神戸アートヴレッジセンター。​​
ある時期、ここでしか映画を観ないようなときもあったのが、ここのところご無沙汰。
 ​​​​観た映画はスペインの鬼才と呼ばれているそうでだが、ぼくは、もちろん知らないアルベルト・セラという監督の「ルイ14世の死」。​​​​
 鬘なのかな、違うのかな、最後まで分からない、優雅といえば優雅な巨大な頭の男がベッドに寝ている。
​​​ この男はどこかで見たことがあるという既視感はあるのだけれど、誰だかわからない。あとでわかったことだけれど、トリュフォーの映画に出ていたジャン・ピエール・レオという名優らしいが、トリュフォーを見たなんて、そんな昔のことはわからない。​​​
​ この男がルイ14世であるらしい。​男は寝ている。いびきをかいている。うなされている。突如、苦しみを訴えている。水、水、と叫んでいる。会議に出たいとかあれこれわがままを言っている。ボンヤリ目を開けている。ときどきビスケットを食べてワインを飲んで拍手してもらっている。食事を嫌がっている。。医者の治療を受けている。宗教的秘跡を受けている。
​​​観ているぼくも寝ている。
​​​ 寝ている男の視線のゆくへがわからなくなる。静かに臨終が告げられる。ぼくはフィルムが始まって100分以上経ったことを、こっそり確認する。
 ここで映画が終われば、フランス宮廷風老人介護ドキュメンタリーフィルムを観ながら昼寝をしたという報告しかできなかっただろう。
​​ しかし、鬼才と呼ばれる男「太陽王」と呼ばれた男をただの人間、いや、死体?へと突き落とすシーンと、最後の名セリフを用意していた。​​
 いやはや、なんとも。しかし、普通の観客は寝ていて気付かないんじゃないかと、ぼくは思った。
 
​​これから、映画を観る人は最後の最後まで居眠りせずに起きておくように。
2018・07・23KAVC(no3)
追記2019・08・28
 昨年の7月にアート・ヴィレッジで見た。イメージだけ、印象として残っている。しかし、記録に書いている、何が起こったのか、なんというセリフがあったのか、全く覚えていない。困ったもんだ。
追記2020・02・22
 ちょっと編集していて、王様の寝姿は結構印象に残っているんですが。やっぱり気にかかった。最後のセリフは何だったんだ。何でもいいから書いておきなさい。自分で引っかかって落ち着かない。記事を書くときは」ネタバレ」を気にしたんだろうなあ。いや、ほんと。どなたかご存知の方はいらっしゃらないのですかね。
 


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最終更新日  2023.12.24 21:20:32
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