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カテゴリ:徘徊日記「お泊りでお出かけ」
信州 小布施 岩松院(がんしょういん)
徘徊日記2019年 信州・小布施あたり その5 岩松院というお寺に北斎の天井絵を見にやって来ました。須坂から30分もかかりません。隣村っていう感じで、沿道はリンゴ畑、時々、葡萄畑という風景でした。 「ほら、リンゴやで。リンゴが赤くなり始めてるやん。」 (沿道のリンゴ園。いま、ちょうど、こんな感じ。写真を撮り忘れたので、中野の「高橋農園」さんの写真を、無断ですが、お借りしました) 「何言うてんねん、柿は奈良の宝やぞ。」 「たわけ旅」(のちに「極楽とんぼ旅」と正式に呼ぶようになりました)の車中はこんな感じです。いい年をしながら、ホントに全員還暦を過ぎているんですよね。 栗拾い ねんねんころり 云ひながら 小林一茶ですね。中々いい句ですね。ところで、彼がこの寺の裏にある池之端で、蛙合戦を見ながら詠んだというのが、あの有名な句だそうです。 やせ蛙 負けるな一茶 これにあり ちなみに蛙合戦というのは、雌蛙の争奪戦ですね。 ナルホド、山門前のこの、狛犬ならぬ、自然石(?)の蛙をはじめ、やたらカエルが目につく寺でしたが、「やせガエル」の句との縁に気付いたのは帰宅してからというお粗末です。それでも、このカエルといい、山門に遊んでいると思しき仁王さんといい、面白いというか愛嬌のあるお寺でしたね。 よろこんで本堂に上がって、天井の「八方睨み鳳凰」を拝ませていただいたのですが、ガイドさんの解説付きという「大きなお世話」で、こういうのが苦手なシマクマ君は、少々へきえき、さっさと逃げ出して、裏庭の池にも、福島正則(賤ケ岳七本槍の一人)の墓にも気付かなかったのでした。ホント、たわけもんです。 天井絵は、パンフレットにある、あれですが、神戸に帰ってきて初めてパンフレットを読むという後の祭りの寺でした。 ちょっとだけ解説すると、小林一茶の有名な、晩年の句。 これがまあ つひの栖(すみか)か 雪五尺 と詠んだ、信州、柏原(カシワバラ)は、今回訪ねた小布施よりも、もう少し北に見える黒姫山とか妙高山のふもとあたりのようですね。今でも、とても、雪の多い地方らしいですね。一茶の、もともとの故郷で、15歳くらいで江戸に出て、俳諧師になった彼が帰ってきたところのようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.08.18 21:23:17
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