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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2020.07.07
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100days100bookcovers no8
​​​いとうせいこう「想像ラジオ」(河出書房新社)​​​​

​​​​ ​KOBAYASIくん​から」頂いた「お題」​ポール・オースター「幽霊」​でした。翻訳は​柴田元幸​ですね。そのあたりが切り口かと考え始めました。​
 ​柴田元幸​の翻訳と初めて出会ったのは​白水Uブックス​なのは確かな気がします。30年前くらいのことだから確かじゃないのですが、​オースター​​「鍵のかかった部屋」​だったかもしれません。
​​ そのあと​オースター​新潮文庫で読みました。恐ろしいことに何も覚えていませんが、行方不明の男が出てきたような気もします。「吾輩は犬である」みたいな作品​「ティンブクトゥ」​は単行本で買って、長く枕元にありました。読み始めるとすぐに寝てしまういい本でした。​​
​ 「幽霊」は青とか赤とか緑とか、ニューヨークの幽霊の話だったような、なかったような記憶しかないのも困ったものです。​
 そういえば登場人物に色を付けて喜んでたノーベル賞候補もいたなとか思い浮かびましたが、これは、もろに「打越」というわけで、とりとめがありません。ここのところ翻訳続きなので、​柴田元幸​がらみは避けたいですし。
 ​​​
えーい、幽霊船に乗って海をわたるか、そう思うと浮かんでくるのは​「雨月物語」​だったりするんですよね。いやー、そりゃあ、いくらなんでも・・・。
 
​素人が「歌仙」の会に引っ張り出されると、こんなふうに悩むって、皆さんご存知ですか?で、思い付きで頑張るわけです。あっ、ありました。幽霊いっぱい出てきまーす。ホッ!​
 
いとうせいこう「想像ラジオ」(河出書房新社)
 ​
​​亡くなった文芸批評家​加藤典洋​が、「戦後文学」に対して「災後文学」という言い方をしたことがあります。ぼくの中で「災後文学」といえば、最初に浮かぶのがこれです。
 ​​
​​​いとうせいこう​「ノーライフキング」​というPCゲーム小説で登場した人です。なんとなく正体不明でした。編集者で家庭菜園だかの雑誌作ったり、作家の奥泉光と組んで文芸漫談をやったりするピン芸人で、ラップを歌う歌唄いで・・・・、で、この小説で小説家確定だったのですが、それからまたどうしているのか、あんまり多彩でついていけません。​​
 
​作品はラジオ番組のパーソナリティー、「たとえ上手のおしゃべり屋、DJアーク」の一人語りです。アークは本人がいうには「箱舟」の意味だそうですが、それにどんな意味があるのかは読んでのお楽しみです。   
 
​電話リクエストの番組なので音楽がかかります。この音楽がシャレてるんです。さすが​いとうせいこう​という感じです。一曲目が​ザ・モンキーズ「デイドリーム・ビリーバー」​、小説の終わりとともに番組が終わる、最後にかかるのが​ボブ・マーリー​​「リデンプション・ソング」​です。作品の中でも解説していますが脳腫瘍で亡くなる​ボブ・マーリー​の最後のアルバムの中の名曲ですね。訳せば​「救いのうた」​でしょうか。
 
初めてお読みになる方には、番組でかかる音楽をユーチューブかなにかでお聞きになりながらお読みになることをお勧めします。きっと泣けること間違いなしです。
 
というわけで、SODEOKAさん、おあとをよろしくね。
                    
(2020・05・19 SIMAKUMA)
​​​​​​​​​追記2024・01・18
 ​100days100bookcoversChallengeの投稿記事を ​​​100days 100bookcovers Challenge備忘録 ​(1日目~10日目)​​ (11日目~20日目) ​​​(21日目~30日目)​という形でまとめ始めました。日付にリンク先を貼りましたのでクリックしていただくと備忘録が開きます。​​​​​


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最終更新日  2024.01.19 21:55:17
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