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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2020.07.12
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100days100bookcovers no10
​北村薫 『夜の蝉』(創元推理文庫)​

​​​​​​​​​​​​​ SODEOKAさん​9日目に選んだのが、​奥泉光『モーダルな事象』​で、名前しか知らない作家だったので、この後をどう「こじつけ」るか、そのヒントを探した。
 まず「モーダル」から当たってみる。「モーダル」「モード」の形容詞形で、「モード」「様式」「方法」「流行」等の意味をもつ。
 というのは置いておいて、そこから連想したのはファッション以外では「モード・ジャズ」
 「モード(モーダル)・ジャズ」といえば​マイルス・デイビス​
​ ​マイルス・デイビス​絡みで唯一思い浮かんだのが、現役ジャズサックス・プレイヤー​菊地成孔​​大谷能生​が、『あまちゃん』の音楽で有名になった​大友良英​他数人のゲストを迎える、​『東京大学のアルバート・アイラー 東大ジャズ講義録・キーワード編』(メディア総合研究所)という本で、確かに結構おもしろかった記憶があるのだが、実際にぱらぱらと見直してみると、楽理的なこともある程度出てくるし(そのへんは私もほとんどわからないので読み飛ばした)、ミュージシャン等の固有名詞もたくさん出てくるので、これを出すのはまだ早いとういことで却下。
 ​次にWiki​奥泉光​を見てみると、​『「吾輩は猫である」殺人事件』​が挙げられていて、本家の​漱石の『猫』​にするのも考えないではなかったが、これも「まだ早い」なと思い、記事の最後近くに出てくる「准教授と女子大生がドタバタするユーモアミステリ」から、思いついたのが、​森博嗣​​『すべてがFになる』​から始まる犀川と萌絵の活躍するシリーズと、もうひとつが​北村薫​​​「円紫さんと私」​シリーズ
 前者は「准教授と女子大生」というところ、後者は「女子大生」というところしか(「ユーモアミステリ」は半分くらいか)合致していないが、まぁいいじゃないか、ということにする。​​​​​​​​​​​​​​
前者は、しかしすでに人に譲ってしまって手許にない。ということで後者を採用。
 
​​​​​​​​​​​​​『夜の蝉』北村薫 東京創元社
 
噺家・春桜亭円紫と大学の国文科の女子大学生「私」(1年の時、第二外国語はフランス語、だそう)が日常のちょっとした「謎」を解き明かすミステリー・シリーズの二作目。70から80ページくらいの短編?が3つ収められる。
 シリーズは、一作目​『空飛ぶ馬』​1989、それから今作、次が​『秋の花』​(長編)、さらに​『六の宮の姫君』​(長編)、で、最後の​『朝霧』​1998
 と思っていたら、何と、2015​『太宰治の辞書』​で復活。当時女子大生だった「私」も歳を重ね、結婚し子供がいるという設定。一度だけの復活なのかどうかはわからないけれど。
 このシリーズを読み始めたのは、当時の職場の同僚がおもしろいと言っていたからで、読んでみると確かにおもしろかった。
 いわゆる推理小説とかミステリーをたくさん読んでいるわけではないが、そういう枠組みを外しても、その端正な文章は読みやすく、時折、ふっと「飛躍」するのも悪くない。
 ただ人によっては、そのあたり全般、あるいは、主人公(および作家自身の)「活字中毒ぶり」からくる「ペダンティズム」が、何と言えばいいか、「鼻につく」と思う場合もあるかもしれない。「鼻につく」ではなく「わざとらしい」のほうがいいのかな。
 1人称語りの主人公のキャラクター設定とも関わっているのだろうが、​北村薫​の他の作品を読んでも、そうは違わない印象だったので(未確認なので当てにはならないが)「地」の文体に近いのかもしれない。
 ​​​​​​​​​​​​​
なぜ今作を選んだかというと、主人公の姉がフューチャーされる、3つめの表題作がかなり記憶に残っていたからだ。
 
​​とはいえ、当然ながら具体的な話の展開を覚えているはずもなく、その表題作だけ読み直した。清々しいほどまったく覚えていなかった。
 ミステリーとしては、日常の謎なのだから、かなり地味だし、場面によってはいくらか不自然でご都合主義的なところも感じないわけではないが、それも補足説明はされているし許容範囲だろう。
 それよりこの姉妹の描き方にちょっと感心してしまった。うまいと思った。
 ただ描かれているのは20歳くらいの女子大生と5つ年上の姉の心理なのに対して、こちらは還暦過ぎだし、当時の作家も40過ぎの男だから、客観性とか当事者性はまったく担保されないのはそのとおりなのだが。
 ただこの心理描写の巧みさについては、この姉妹だけに限ったことではない。人間心理の機微は細部まで考えられている。なおかつその表現に長けている。確かにそういうところはあるなと思わせる。
 さらに本筋とは離れたサブキャラクターやエピソード的な挿話もおもしろい。ラストシークエンスではちょっと感動さえしてしまった。
 さらに今回も前回担当分を受けて「お化け」が出てくるというおまけ付き。
 ​表紙装画は、かの高野文子。このシリーズはすべて。ちなみにWikiで確認したら彼女が同い年だと判明。そうでしたか。
 では、次回、DEGUTIさん、いけますか。(T・KOBAYASI2020・05・24)​​​​​

 追記2024・01・19
 ​100days100bookcoversChallengeの投稿記事を ​​​100days 100bookcovers Challenge備忘録 ​(1日目~10日目)​​ (11日目~20日目) ​​​(21日目~30日目)​という形でまとめ始めました。日付にリンク先を貼りましたのでクリックしていただくと備忘録が開きます。​​​​​​



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最終更新日  2024.01.20 10:32:34
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