|
「100days 100bookcovers no11」
日高敏隆「チョウはなぜ飛ぶか」(朝日出版社) 楽しく格調高く遊んでいらっしゃるブック・リレーに野次馬みたいに参加させていただきありがとうございます。私だけハードルを低くしてもらい申し訳ありませんが、よろしくお願いします。 KOBAYASI君が紹介してくれた『夜の蝉』は読んでいませんが、以前読んだ北村薫の『六の宮の姫君』と同じシリーズなら落語家が出てきますよね。芥川龍之介や菊池寛の実際の作品や手紙を使って彼らの交流や心情をフィクション化している小説でした。それまで菊池寛には、文学報国会やら社長やらの俗物中の俗物という通り一変のイメージしかなかったけれど、純なところもあってけっこう好きになりました。作者が丁寧に描いているおかげです。 やっぱり、KOBAYASIくんは親切です。次を考えるとっかかりがいっぱいですね。落語家つながりで圓朝師匠は?辻原登の「円朝芝居噺 夫婦幽霊」が面白い。家にあったはずですが、残念ながら見つけられませんでした。 実は、本は、あんまり読んでないし持ってない。今は図書館が至近距離にあるので、もっぱら借りてばかり。結構引っ越しをやったので、引っ越しの時に本は一番厄介だったので大助かりです。 話を戻すと、「夜の蝉」から「八日目の蝉」(角田光代・中公文庫)は付けすぎだから、「虫」ではどうでしょうか。少ない在庫から、やっと探し出しました。 あった! 日高敏隆の『新編 チョウはなぜ飛ぶか』です。 これに決めます。海野和男の魅力的な写真がいっぱいのフォトブック版です。ネット検索したら、最初は1975年に岩波書店から出版されてますが、その後も、イラストレーターを変えたり、写真版にしたりして、いくつもの版があるようです。 もう還暦を過ぎても私はまだ、 「なんでやろ?」「あ、わかった!」 という簡単なひらめきとか気づきがとても好きです。多くの人にとってどうでもいいようなことが気になってどうでもいいような 「なんで?」「どうやって?」 ということが気になって、あんまりちゃんとは考えないで、手持ちの知ってることやわずかな経験で勝手に 「あ、わかった。」 と言って家族に垂れ流して顰蹙を買っています。 チョウ道は確かにあるが、どうして? などなど。こんな素朴な疑問に仮説を立てて丁寧に観察して、間違ってたら、また別の仮説立ててまた実験観察。ワクワクします。 ―― どこにでもいる白いチョウだったのに、じつは彼らは、世の中をぼくらとはまったくちがったふうに見ていることが分かった。それ以来、ぼくにとっては、ほかの動物が、周りをどう見ているかということが、とても気になるようになっていった。―― ほかの動物は周りをどうみているんだろう。他の人も私と同じに見えるのかしら。きっと誰もがそんなこと思ってるのではないかしら。 追記2024・01・20 ボタン押してね! ボタン押してね! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.01.22 19:08:37
コメント(0) | コメントを書く
[読書案内 「医者や科学者の仕事、まあ科学一般」] カテゴリの最新記事
|