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カテゴリ:読書案内「近・現代詩歌」
週刊 読書案内 穂村弘「にょっ記」(文春文庫)
歌人の穂村弘の「にょっ記」(文春文庫)を元町の古本屋さんで買いました。2006年に「別冊文芸春秋」という月刊誌に連載されていた「日記(?)」のようですが、果たしてこれが日記かどうかは、意見の分かれるところかと思います。2009年に出版された文庫版です。もう10年以上も前の本ですね。 ぼくは暇なうえに、これといった目的があったり、夢の実現をもくろんで努力するということが、ただただ、ない暮らしをしていますから、妙にはまりましたが、お忙しい人生を生きている人が読んだらどう思うのか、聞いてみたいような気はしますが、特にすすめません。 開巻、第一日目はその年の4月1日です。その年がどの年かはわかりませんが、たぶん、穂村弘本人も連載の初回ということで、気合とか入っているんじゃないかとも思います。引用してみますね。 4月1日 おにぎり こんな感じですね。ついでなので、適当に、まあ、なるべく短いのを引用します。 6月6日 冗談を思いつく まあ。こんな感じですが、ちなみに最終回は3月31日です。ぼくが選んだ日付は、ぼくの誕生日には記述がなかったので、翌日の6月6日。今これを書いているのが10月1日。「終りの方で」と思ったのですが3月31は少し長かったので、高校時代の友達の誕生日3月18日。彼は「アインシュタインと誕生日が同じだ」といって、威張っていましたが、今調べてみるとアインシュタインは3月14日が誕生日らしいですから、ぼくの記憶違いかもしれません。まあ、3月14日も「にょっ記」には記述がありませんから、これでいいです。 作家の長嶋有という人が、解説の代わりとか言うことで「偽ょっ記」というのを、お終いの方に何ページか書いていますが、面白くない上に長いので引用しません。 ということで、大したことが起こらなくても、特に腹が立ったりしないお暇な人にすすめます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.10.02 00:20:30
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