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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2021.10.30
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​​ドゥニ・ビルヌーブ「DUNE デューン 砂の惑星」109シネマズハット​​
​​ 今、どんな映画に人気があるのか、実はあんまりわかっていなのですが、なんとなくこれは流行るんじゃないかと思っていると、話題にする知人の声が聞こえてきたりして、
​それならボクも!(笑)
​ ​という感じで出かけたのがドゥニ・ビルヌーブ監督「DUNE  砂の惑星」です。​​
 やって来たのは、ハット神戸109シネマです。この映画館が最近のお気に入りです。最寄り駅はJR灘、阪神岩屋ですが、三宮からだと30分くらい歩く必要があります。JR灘からでも10分以上かかりますが、この不便さがいいんですよね。
 行きはまでJRですが、帰り道に春日野道「大安亭市場」とか立ち寄るのが楽しみです。それにワーナーとかディズニーとかの映画をやっているのですが、休日はともかく、普段の日にはお客がほぼいません。この時世ですから、ぼくのようなサンデー毎日暮らしには、まあ、最適の映画館ですね。

​ さて「砂の惑星」ですが、題名に聞き覚えがありました。原作の小説が学生時代に早川文庫だったかで出版が始まって、10年くらいかかって完結したSF大河小説だった(多分、今でもある)と思います。​
​ 「読んだのか」と言われると「面倒くさくなって投げ出した」という感じの印象しかないのですが、一度映画化もされたような気もしました。見終えて調べてみるとデビッド・リンチという有名な監督の、かなり有名な作品らしいのですが、知りませんでした。​
 で、映画が始まりました。文字通り「超大作SF」という感じで、超能力あり、箱型宇宙船をはじめとした、なかなか興味深い乗り物あり、怪獣あり、砂嵐あり、月が二つ浮かぶ天空ありで飽きさせません。物語の筋運びは案外古典的という気もしましたが、見ちゃいますね。
 乗り物の一つがヘリコプターじゃなくて、なんでトンボなのか訝しみましたが、砂嵐のなかでの動きの面白さはこっちの勝ちですね。
​​ ​ティモシー・シャラメ君​(もちろん知らない人でしたが)​​​が演じるポール少年が見る「予言夢」というか「未来夢」というかが物語を起動しているのですが、その夢を見ながら​​
「この映画、ひょっとして予告編か?」
​ ​と思いました。
 ポール君がお母さんのジェシカ(レベッカ・ファーガソン)の妊娠を見破ったところあたりで、予想の的中を確信しましたが、見終えてみると、​​
「砂の惑星 年代記 序章」
​ ​という感じで、映画の背景世界と物語の段取りの紹介が終わり、主人公の周辺人物たちはほぼ死んで、悪役と過酷な自然(?)の中に孤独な主人公が残されてしまうとでもいう感じの、実は「はじまり」の物語でした。
 大きな事件はこれからここで起きますよという、「年代記 第1章」というべき続編(あるのかないのかは知りませんが)の予告編のような結末でした。​​​​​

​ 折角、覚えた、なかなか魅力的な登場人物たちの多くも死んでしまい、
​「ええ、これから、また、新しいのがいっぱい出てくるの?!」​
​ と、ちょっとイラっとしたのですが、次回作も見るでしょうね。ストーリーがシンプルなのに、そういう牽引力がある作品だと思いました。​
​ もっとも、個人的な好みで言えば、​砂虫の全貌​とか、​砂の一族フレメンの暮らしぶり​とか、ああ、そうそう、ポールの母、ジェシカが身籠っている赤ん坊の正体とか、謎はいっぱい残っているんですよね。​
​ 物語の展開で言えば、なんといっても、​ポール・アトレイデス伯爵​ハルコネン男爵の戦いがどう始まり、どう決着するのかなのですが、「全宇宙」を統べるの皇帝の姿だってまだ明らかじゃないですし、なんだか一話で終わりそうもないですね。​
​​ 繰り返しになりますが、ぼくが本当に見たいのは​砂虫の「全貌」​ですが、できれば​フレメン一族の住居​とかも見たいですね。
 この映画の映像として魅力は、結局​​
「砂漠の風景」
​ ​だったと思うのですが、画面が少し暗かったのが、ぼくには残念でした。というわけで、砂嵐とともに迫ってくる「砂虫」拍手!でした。​​

監督 ドゥニ・ビルヌーブ
原作 フランク・ハーバート
脚本
ジョン・スパイツ
ドゥニ・ビルヌーブ
エリック・ロス
撮影 グレイグ・フレイザー
美術 パトリス・バーメット
衣装 ジャクリーン・ウェスト  ロバート・モーガン
編集 ジョー・ウォーカー
音楽 ハンス・ジマー
視覚効果監修 ポール・ランバート
キャスト
ティモシー・シャラメ(ポール・アトレイデス:公爵家の跡取り)
レベッカ・ファーガソン(レディ・ジェシカ:ポールの母)
オスカー・アイザック(レト・アトレイデス公爵:ポールの父)
ジョシュ・ブローリン(ガーニイ・ハレック)
ステラン・スカルスガルド(ウラディミール・ハルコンネン男爵)
デイブ・バウティスタ(ラッバーン)
ゼンデイヤ(チャニ)
デビッド・ダストマルチャン(パイター・ド・フリース)
スティーブン・マッキンリー・ヘンダーソン(スフィル・ハワト)
シャーロット・ランプリング(教母ガイウス・ヘレネ・モヒアム)
ジェイソン・モモア(ダンカン・アイダホ)
ハビエル・バルデム(スティルガー)
チャン・チェン(ドクター・ユエ)
シャロン・ダンカン=ブルースター(リエト・カインズ博士)
バブス・オルサンモクン(ジャミス)

2021年・155分・G・アメリカ
原題「Dune」
2021・10・26‐no100・109シネマズハットno5

追記
 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)​​
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最終更新日  2024.03.23 00:04:50
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