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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2022.04.28
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​​​​​​​​​​​​小沢實「名句の所以」(毎日新聞出版)

 どこで、この方のお名前を知ったのか全く分からないのが、最近のシマクマ君の生活の実態を如実にわからせてくれる気がして、ちょっと不安なのですが、ともかくも、図書館で予約して借り出して読んでいます。
 俳句の方らしいのですが、この方の句を唯の一つも存じ上げないわけで、この本が初対面です。「俳句αあるふぁあ」という毎日新聞社が出している季刊俳句総合雑誌というものがあるそうで、そこに連載されていた「新 秀句鑑賞」というエッセイ(?)が本になったようです。小沢實「名句の所以」(毎日新聞出版)です。
​ 「新年」にはじまって「春」、「夏」、「秋」、「冬」、「無季」と、歳時記とかの並びで、ほぼ300ページです。1ページに一人、話題になっている「名句」が1句と、同一作者の参考句が1句、計2句載っていていますから300人で600句載っていますが、文章のなかにも、場合によっては数句出てきますから、1000句近い俳句が載っていることになります。​
 ページの隅に作句者の生年月日、没年(生きている人にはない、もちろん)、師匠、結社などが記されています。
 こう書くと、辞書みたいなものということになりますが、たぶん、400字の原稿用紙一枚の観賞文は丁寧で、何よりも、読者がシロウトだという気づかいが感じられて読みやすいので、辞書のそっけなさはありません。
 ​​墓掴み洗い了りぬ山椒喰 石田あき子

 ようやく墓をつかんで洗い終わった。いい声で山椒喰が鳴いている。
 墓参の際の墓掃除の動作をていねいに描いている。あき子の夫は波郷である。橋本榮治は、掲出句と「霜の墓抱き起されしとき観たり 波郷」とが遠く響き合っていると指摘するが、そのとおりだろう。また、「掴み」と言えば、「西日中電車のどこか掴みて居り 波郷」が反射的に思い出される。この動詞によって、墓を頼りに生きている思いも感じられる。意識しているか、無意識かわからないが、夫の句に由来するのだろう。
 「山椒喰」は雀くらいの大きさの鳥で、「ひりんひりん」と高い声で鳴くという。晩春。「山椒喰」の鳴き声も生前の夫に教わっているのかもしれない。「風くれば檜原したたり山椒喰 波郷」。波郷の墓は、東京・調布市の深大寺にある。「石田あき子全句集」(昭和五十二年刊)所載。【山椒喰】

 ​さくら餅死んでも夫の誕生日​

あき子は大正四年生まれ。病の波郷を助け子を育てた。「鶴」「馬酔木」に投句。昭和五十年没。
​ 句が気に入ったページですが、まあ、こんな感じですね。気に入ったのは「さくら餅」のほうの句です。
 書き写したいページは何ページもありますが、きりがありません。この4月から、久しぶりに学生さんの前に立つ時間が週に一度ありますが、たぶんそんなこともあってでしょうね、いいなと思った句がありました。その句だけ引用します。
​​起立礼着席青葉風過ぎた 神野紗希​​
​​ 「俳句甲子園」という大会で詠まれた句だそうです。漢字の連打なのですが、そういう経験のない方には、たぶん、爽やかな句なのでしょうね。ぼくには、「いいなあ」と思う一方で、40年近く務めた学校という仕事場の、終わりの頃の雰囲気が響いてくる気がしました。​
​ 勤め始めたころには考えられなかったことですが、20年ほど前から一部の中学校で「よろしくお願いします!」とか「ありがとうございました!」を大声で唱和させる「しつけ?」が始まったらしく、そこから来た新入生たちが入学先である高校で、そのことばを唱えて、慌ててやめさせた思い出があります。面白がる同僚もいましたが、なんとなく笑えなかった記憶です。​
​ 引用した句は学生さんの方からの句ですが、起立、礼のかけ声はともかく、授業の始まりに風が吹き抜けるのを感じる教員のがわからの句として読んでもいいじゃないかと思いました。​
「おい、ちょっと、外見てごらん。青葉がゆれてるよ。青葉風って知ってる?」
​​​ この本は、そういうネタ本にするのもよさそうですね。辞書みたいにして季節ごとにネタを探すのにうってつけです。やっぱり買おうかなあ?「起立、礼」の授業もうないけど・・・。​​​
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最終更新日  2022.04.28 01:45:51
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