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カテゴリ:映画 スペイン・ポルトガルの監督
ルイス・ブニュエル「昼顔 Belle de Jour」元町映画館 元町映画館で「ルイス・ブニュエル監督特集―男と女」が始まりました。映画を見始めた40年以上も前に「アンダルシアの犬」とか「哀しみのトリスターナ」とか、もちろん「昼顔」とか見た記憶はありますが、剃刀が目の玉に当てられるシーンのほかは何も覚えていません。
まあ、とりあえず、「どんなだったかな?」という軽い気分で見たのが「昼顔」でした。カトリーヌ・ドヌーヴが、なんというか、下着姿から、いわゆるセミ・ヌードまで、色々見せてくれましたが、正直に言うと、なんだか、メンドウくさい映画でした。 昼は娼婦で、夜はブルジョワの貞淑な妻というのが、とりあえず、まあ、普通とは逆なわけですが、そういう行動に彼女を促す、彼女自身が思い浮かべているらしい、かなり極端な「被虐妄想」、いわゆるマゾヒズムなのでしょうが、のシーンが挿入されていて、そのシーンの、大きなお屋敷に向かう馬車のシーンだけ覚えていました。 ぼくが、この作品を見たのは70年代の中ごろで、ぼく自身が20代だったと思いますが、たぶん、あの頃は、この、意味ありげなわけのわからなさに振り回されたのでしょうね。まあ、今でも、最後のオチに至るまで、結構笑えることは笑えるのですが、なんだかちょっと照れくさいことも事実ですね。 でも、振り回されたのは若い大学生だけはなかったらしくて、世間だって振り回されていたようです。実はこの映画1967年のベネチア映画祭の金賞なのですね。ヒッチコックが絶賛したとかいう話もあったような気がします。まあ、「サイコ」の人ですから、さもありなん、なのかもしれません。 とはいうものの、一体、何が評価されたのか、今のぼくにはよくわかりませんね。フロイトとか持ち出すのもなんだかですし、「心の迷宮」とかいわれても困ります。ともあれ、カトリーヌ・ドヌーブの映画だったことは確かで、裸の彼女は、まあ、堂々たるものでした。 というわけで、とりあえず、彼女に拍手!ですね(笑)。 監督 ルイス・ブニュエル 製作 ロベール・アキム レイモン・アキム 原作 ジョセフ・ケッセル 脚本 ジャン=クロード・カリエール ルイス・ブニュエル 撮影 サッシャ・ビエルニー キャスト カトリーヌ・ドヌーヴ(セヴリーヌ) ジャン・ソレル(夫 ピエール) ミシェル・ピッコリ(夫の友人 ユッソン) ジュヌヴィエーヴ・パージュ(娼館のマダム アナイス) ピエール・クレマンティ(チンピラ マルセル) マーシャ・メリル(同僚? ルネ) 1967年・101分・フランス・イタリア合作 原題「Belle de Jour」 第28回ヴェネツィア映画祭・金獅子賞 日本初公開:1967年9月30日 2022・05・17-no69・元町映画館no123 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.12.21 23:49:28
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