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カテゴリ:映画 日本の監督 マ行・ヤ行・ラ行・ワ行
渡辺謙作「はい。泳げません」シネ・リーブル神戸 綾瀬はるかさんが水泳のコーチだそうで、スクール水着の彼女を見たい一心というわけでもないのですが、まあ、贔屓の方ということでやってきたシネ・リーブルです。
ネットで予約をした時に誰もいなかったので、入場するときに、ちょっと面白がってホール担当のオニーさんに声をかけてしまいました。 「ひょっとして、お客一人?」 で、座席につきました。コロナ騒ぎで、その傾向が強くなりましたが、隅のはしっこの席が、予約購入の場合の指定席です。変ですね。誰も他にお客がいないのに、100人ほど座れるホールの隅っこに座っている老人って。 予告編のあいだも、なんだか落ち着きません。とうとう、一人映画が始まってしまいました。 映画は「はい。泳げません」、監督は渡辺謙作という人です。 画面では、大学の哲学の先生らしい、長谷川博己という俳優が演じている小鳥遊雄司、「たかなしゆうじ」と読むそうですが、の様子を見ていてのけぞりそうになりました。 「まあ、いいですけど。綾瀬さんはどうなっていますか?」 そんな気分でした。 とうとう、最後まで一人映画でした。お目当ての綾瀬さんは、いつものようにというか、この映画でも素っ頓狂で善意の塊のような役柄を演じていらっしゃいましたが、何故だか「あやせはるかモデル」の水着型フィギュアの演技を見ているような気がして、素直に喜べませんでした。 映画全体が「善意(?)」で出来ているようで、彼女は善意の女神のような役を演じていた作品でした。彼女の水着姿を喜ぶ映画ではありませんでした。 「彼女は永遠に善意のフィギュアを演じ続けるのかなあ?」 そんなことを考えながら、一人ぼっちで、まあ、言いようによればワン・マン社長の試写会(笑)のように一人映画を終えたのでした。 「伊佐山ひろ子さんが元気そうだったのはなによりだけれど、まあ、これじゃあ、ぼくが社長ならお蔵入りだろうなあ。」 とか、なんとか、久しぶりの伊佐山ひろ子には反応しながらも、小林薫はほとんど見過ごしたうえに、映画そのものには首を傾げながら、上映が終わっても、いつものように開かないドアを、オソル、オソル自分で押し開けて出てくると先ほどのオニーさんが入り口で片づけをしていました。 「結局、誰も来んかったね。」いやはや、実は、結構重たいテーマを描いていた映画なのですが、ピンとこなかったんですね。ボンヤリ見ていたエンド・ロールに哲学の監修者に、これまた贔屓の国分功一郎なんて言う名前まで見つけてしまいましたが、人が生きている世界として描かれているらしい「水」のシーンに引き付けるものがなかったことが決定的だったような気がしました。 ほんと、ご苦労様でした(笑)。 監督 渡辺謙作 原作 高橋秀実 脚本 渡辺謙作 撮影 笠松則通 編集 日下部元孝 音楽 渡邊琢磨 主題歌 Little Glee Monster キャスト 長谷川博己(小鳥遊雄司 哲学教員) 阿部純子(奈美恵 恋人) 麻生久美子(美弥子 元妻) 綾瀬はるか(薄原静香 水泳コーチ) 伊佐山ひろ子(笹木ひばり) 広岡由里子(葦野敦子) 占部房子(橘優子) 上原奈美(英舞) 小林薫(鴨下教授) 2022年・113分・G・日本 2022・06・17-no82・シネ・リーブル神戸no155 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.05.15 23:55:48
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