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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2022.08.19
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グー・シャオガン「春江水暖」元町映画館
​​ ​​​​グー・シャオガンという中国の若い映画監督の「春江水暖」という映画を見たのは、昨年(2021年)の3月の中頃でした。2019年の暮れだったでしょうか、29歳で自ら命を絶った、フー・ボーという若い監督の「象は静かに座っている」という作品を見て圧倒されましたが、この映画も、負けず劣らず印象的で​​​​した。
 グー・シャオガンフー・ボー。二人は、ともに​1988年生まれ​で、​北京電影学院​「映画」を学んだ同窓です。
​​​​​​​​​​​​​​ フー・ボーの作品を見ながら、もう数十年も昔に​​「ぼくもそうだった!」​​という共感と、主人公とともに、北のはての動物園の檻の中で静かに座っている象に会いに行こうとしながら、ためらう老人に、今、現在の自分の姿を重ねるという、幾分哀しい、重層化したリアルを味わったのですが、グー・シャオガンのこの作品「春江水暖」では、「家族」というくくりではよくあることなのかもしれませんが、
いつか同じ「時間」を共有した人間
 が、それぞれ違う「時間」の中で暮らしながら、ある時、ふと、同じ時間の中に戻ってくる体験、それは普通、誰かの葬儀とか結婚式とかで感じざるを得ない「時間」との出会いなのですが、その時の意識の感触は、いわゆる「記憶」とか​「思い出」​とは少し違うとぼくは思いますが、そんなふうな、また別の重層的な時間の世界がえがかれていました。
 映画の中では、老齢の祖母の長寿のお祝いに集まった「家族」のそれぞれの肖像が重ねられる様子を見ながら浮かびあがってくる、「過去の時間」との出会いと、青年の長い長い遊泳シーンと、それを岸にそって追いかける女性という、ぼくにとっては、この映画の記憶として残るに違いない「二人の今の時間」を、出会っている自覚などもちろんないまま、まさに、生きている様子として、対比的に描かれていることに深く納得しました。​​​​ 人が生きるという経験の中には、​「時間」​が重層化、あるいは多層化して流れていて、その時、その時の​「時間」​が、それぞれ流れている​複数の空間​を孕んでいるわけですが、一人一人が自分の世界として生きている、この重層化した個々の時間の世界を、実の自然の中に溶かし込んでいくかに見える映像の不思議をつくりだしているグー・シャオガン監督に、驚嘆の​拍手!​でした。​ 映画を見て、思い出したのが張若虚という初唐の詩人「春江花月夜」という長詩です。まあ、題名の類似で「そういえば!」と探したにすぎませんが、面白いと思いました。​​​​​​​​​​
「春江花月の夜」 張若虚
春江の潮水、海に連なって平らかなり
海上の明月、潮と共に生ず
灔灔(えんえん)として 波に随うこと 千万里
何処の春江か 月明無からん
江は宛転として流れて 芳甸を遶(めぐ)り
月は花林を照らして 皆霰に似たり
空裏の流霜 飛ぶを覚えず
汀上の白沙 看れども見えず
江天一色にして 纖塵無く
皎皎たる空中の弧月輪
江畔 何人か 初めて人を照らせる
人生 代々 窮まり已むなく
江月 年々 祇(た)だ相似たり
知らず 江月 何人を待つかを
但だ見る 長江 流水を送るを
白雲一片 去って悠々たり
青楓浦上 愁いに勝えず
誰家ぞ 今夜扁舟の子
憐れむ可し 楼上 月徘徊し
応に照らすべし 離人の粧鏡台
玉戸 簾中 巻けども去らず
擣衣の砧上 払えども還た来たる
此の時 相望めど相聞かず
願わくは 月華を逐うて 流れて君を照らさん
鴻雁長飛して 光 渡らず
魚龍潜躍して 水 文を成す
昨夜 閑潭 落花を夢む
憐れむ可し 春半ばなれども 家に還らず
江水 春を流して 去って尽きんと欲し
江潭の落月 復た西斜せり
斜月沈々として 海霧に蔵れ
碣石瀟湘 無限の路
知らず 月に乗じて 幾人か帰る
落月 情を揺るがして 江樹に満つ​​
​ いかがでしょうか。白文と口語訳はいずれ追記で記したいと思います。

監督 グー・シャオガン
脚本グー・シャオガン
撮影 ユー・ニンフイ ドン・シュー
音楽 ドウ・ウェイ
芸術コンサルタント メイ・フォン
キャスト
チエン・ヨウファー(ヨウフー)
ワン・フォンジュエン(フォンジュエン)
ジャン・レンリアン(ヨウルー)
ジャン・グオイン(アイン)
スン・ジャンジェン(ヨウジン)
スン・ジャンウェイ(ヨウホン)
ドゥー・ホンジュン(ユーフォン)
ポン・ルーチー(グーシー)
ジュアン・イー(ジャン先生)
ドン・ジェンヤン(ヤンヤン)
スン・ズーカン(カンカン)
ジャン・ルル(ルル)
ムー・ウェイ(ワン)
2019年・150分・G・中国
原題「春江水暖」・「 Dwelling in the Fuchun Mountains」
2021・03・15‐no23元町映画館no142
​追記2022・08・17​
 書きあぐねていた感想ですが、備忘録の意味もあるので、なんと書き終えてブログにのせました。

引用した漢詩の白文は以下の通りです。
「春江花月夜」 張若虚(白文)

春江潮水連海平
海上明月共潮生
灔灔随波千万里
何処春江無月明
江流宛転遶芳甸
月照花林皆似霰
空裏流霜不覚飛
汀上白沙看不見
江天一色無纖塵
皎皎空中弧月輪
江畔何人初照人
人生代々無窮已
江月年々祇相似
不知江月待何人
但見長江送流水
白雲一片去悠々
青楓浦上不勝愁
誰家今夜扁舟子
可憐楼上月徘徊
応照離人粧鏡台
玉戸簾中巻不去
擣衣砧上払還来
此時相望不相聞
願逐月華流照君
鴻雁長飛光不渡
魚龍潜躍水成文
昨夜閑潭夢落花
可憐春半不還家
江水流春去欲尽
江潭落月復西斜
斜月沈々蔵海霧
碣石瀟湘無限路
不知乗月幾人帰
落月揺情満江樹


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最終更新日  2024.09.28 21:26:58
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