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カテゴリ:映画 香港・中国・台湾の監督
ウォン・カーウァイ「天使の涙」シネ・リーブル神戸
前世紀の終わりごろ一世を風靡したと評判の映画監督ウォン・カーウァイの特集が神戸でも、シネ・リーブルで始まりました。 ここのところ、我が家の映画好きのトップランナーはピーチ姫なのですが、彼女が久しぶりに帰宅して言いました。 「ウォン・カーウァイ見たで。おもろい。作り方が違うねん。」 ウーン、謎の言葉ですが、神戸でも始まってしまったので見ないわけにはいきません。ウォン・カーウァイねえ、なんか、元町で見たような気もするのですが、記憶はあいまいです。きっと、玉砕したんでしょうねえ。 というわけで、ネット予約のページを広げてびっくり仰天でした。土・日の上映は、どの作品も、ほぼ、満席です。 「あわわわわ!」 つい最近コロナに掴まって小心になっているシマクマ君は、出かけていく意欲を一気にそがれてしまいました。で、月曜日の図を見て、ようやく決心してやってきたのが「天使の涙」でした。 まあ、出だしからモンタージュということをとことん意識させられた作品でした。映画って、まあ、映像の組み合わせですから、当たり前なんですが、この作品は、ぼくにとっては、わざとわからないように貼り合わされたコラージュでしたね。5人の若い男女の登場人物が映像に登場しましたが、今、見ている、このシーンで、この彼は、この彼女は、何をしているのかと焦って見入るのですが、これがわからない。にもかかわらずシーンは印象的で、と思っていると殺し屋の待機部屋を片づけたゴミの山を相手に悶えている女がいたりするわけで。映し出される不思議な光景の組み合わせで、なんとなく、コイツがソイツとこうで、アイツとコイツは‥‥、あー、何がなんだかわかりません! まあ、書き続けるときりがないし、記憶も曖昧なので適当にしますが、なんとなく流れるような映像の印象で、チラシにもありますがオートバイで高速道路のトンネルを走り抜けるシーンが、映画全体のイメージとして残りました。 ああ、えらいことです。この監督、見続けるのは、ちょっとボクには大変そうですねえ。明日からどうしましょうねえ。 何となく納得がいかない帰り道、というか、この日は二本立て計画で、元町映画館にやってきたのですが、なじみのモギリ嬢がいたので声をかけました。 「やあ、お元気?今から客やで。」 でも、まあ、それから元町映画館で見た、この日二本目のドキュメンタリーが、チョー納得!だったので、ウォン・カーウァイ再チャレンジ失敗のショックは忘れてしまったのでした(笑)。 「まあ、苦手な人もおるんや。ふふふ。」でした。今回は、どこに拍手していいのかわからないので、拍手はなしです(笑) 監督 ウォン・カーウァイ 製作 ジェフ・ラウ 脚本 ウォン・カーウァイ 撮影 クリストファー・ドイル 美術 ウィリアム・チャン 編集 ウィリアム・チャン ウォン・ミンラム 音楽 フランキー・チャン ロエル・A・ガルシア キャスト レオン・ライ(殺し屋) ミシェル・リー(エージェント) 金城武(モウ) チャーリー・ヤン(失恋娘) カレン・モク(金髪の女) 1995年・96分・G・香港 原題「堕落天使」「 Fallen Angels」 日本初公開 1996年6月29日 2022・09・12-no103・シネ・リーブル神戸no163 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.01.10 21:48:14
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