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カテゴリ:映画「元町映画館」でお昼寝
セルゲイ・ボンダルチュク「ワーテルロー」元町映画館
新春セルゲイ・ボンダルチュク生誕100周年記念特集の3本目は「ワーテルロー」でした。「戦争と平和第4部」との二本立てで見ました。ナポレオンの敗北を見たいと思ったのがこの日のモチーフですが、ネットの映画評とかではあまり高く評価されていないようなので、あまり期待せずに見ましたが、見て、ビックリでした。凄かったです。 「戦争と平和」を1部、4部と見て、この監督について、正直、「なんだかなあ???」と思っていた気分をきれいに払拭する迫力とドラマ展開でした。 原作に拠ることなく、自らが脚本を書いて、実にのびのびとナポレオンという人物を描き出しながら、ライバルのウェリントンの対照的な描き方も面白いのですが、二人が対峙するワーテルローの平原での戦場シーンが実に壮観で、その上、戦局が微妙に揺れ動く一瞬一瞬の息詰まる迫力は、この監督がただモノではないことを実感しました。 歴史的事実なわけですから、この戦場でのナポレオンの逆転負けはわかっているのです。わかってはいるのですが「それで?それで?」と息をつめて、「ひょっとしたら・・・」とか思いながら見せてしまう出来ばえに、いやはや、何とも疲れました。 ここにきて、ようやく、監督、セルゲイ・ボンダルチュクに拍手!です。戦場の大群衆を実写で撮っているスペクタクルの迫力もさることながら、時の流れに逆らい、ロシアからの敗走の結果の失脚から、復活して、ここワーテルローまでやって来たナポレオンの人物像の描き方に感心しました。ボンダルチュク流の人間ナポレオンに納得させられた作品でした。 まあ、そういうわけで、ナポレオンを演じたロッド・スタイガー、敵役ウェリントンを演じたクリストファー・プラマーに拍手!でした。あのオーソン・ウェルズがルイ18世だかを演っていたようなのですが、残念ながら、その時はわかりませんでしたね(笑)。 ちょっと余談ですが、ネットの映画評の得点では「戦争と平和」はとても高評価でした。一方、「ワーテルロー」は、この監督にはこういう作品もあるという程度だったのですが、見てみると、まったく逆だったわけです。マア、「こういうの好き!」という、ボクの好みということがあるのですが、見てみなければわからないものですね。 というわけで、今年も映画館徘徊の日々が始まりました。まあ、ベタな感想をこうやって載せていこうと思っております。皆様どうかよろしくお願いしますね(笑)。 監督 セルゲイ・ボンダルチュク 脚本 H・A・L・クレイグ セルゲイ・ボンダルチュク ビットリオ・ボニチェリ 撮影 アルマンド・ナンヌッツィ 音楽 ニーノ・ロータ ロッド・スタイガー(ナポレオン) クリストファー・プラマー(ウェリントン) オーソン・ウェルズ(ルイ18世) ジャック・ホーキンスジャック・ホーキンス バージニア・マッケンナバージニア・マッケンナ ダン・オハーリヒーダン・オハーリヒー 1970年・133分・ソ連・イタリア合作 原題「Waterloo」 日本初公開1970年12月19日 2023・01・13-no03元町映画館no157 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.06.30 22:08:41
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