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カテゴリ:読書案内「社会・歴史・哲学・思想」
アラン「定義集」(神谷幹夫訳・岩波文庫) 部屋のなかが、古本屋さんの狭い店内のようになっていて、棚の本はもちろん古いし、歩くのに、足の踏み場もない状態です。
「少しは片づけなさい!」 まあ、口に出して言うと拗ねるのがわかっているので、黙っているチッチキ夫人ですが、時々その目を盗み見しながら、一向に片付けようとしない毎日です(笑)。 肩だか肱だかが当たって落ちてくる本を、そのまま足元に積むものですから、ますます古本棚の細道になってしまうのですが、落ちてきたのでしかたなくしゃがみこんで手に取ったのがアランの「定義集」(岩波文庫)でした。 「これって、便利かも?」 そう思って、電車のお供にすることになったのですが、なかなか便利です。「定義集」と銘うってあるのですが、すぐには、まあ時間がたってもですが、ワカラナイところが面白いんですね。若いころは、それが面倒だったのですが。 ESPÈRANCE 希望 ね、この哲学者の話で「神」が出てくるのは、まあ、そういうものなのですが、「狙っている」という言い回しがわかりませんよね。 で、じゃあ、という感じでパラパラいて行き当たったのがこれです。 OPTIMISME 楽観主義 まあ、ほとんど何も解決されないまま、電車は目的地に着くのですが、「人間嫌いであることは虚偽である」という「美しい推測」という、勝手な歪曲(いやそうでもないか)を、頭のどこかに残して、映画館の座席に腰かけたりするわけです。 「これは、わるくないな。」 まあ、そういうわけでぼくの肩さげの鞄には、最近、この本がはいっています。感じたり、考えたりすることって、生のままでできるわけじゃないということを気づかせてくれますね。 「やっぱり、アランはえらい!」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.03.08 00:32:38
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