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鮎川信夫「近代詩から現代詩へ」(詩の森文庫・思潮社) 神戸の元町の古本屋さんの棚にありました。腰巻もついていて、新品といっていい状態ですが、2005年ですから、ほぼ、20年前の本です。もっとも、親本は1966年に思潮社から出された「詩の見方」という本らしいですから、半世紀以上昔の本で、まあ、純然たる古本です(笑)。
著者の鮎川信夫は1986年に亡くなりましたが、ボク自身にとっては、学生時代に、だから1970年代ですが、そのころに出た「鮎川信夫著作集 全10巻」(思潮社)を、買おうか、買うまいか 本屋さんの棚の前で悩んだ結果、結局、買わなかったという思い出の人です。ようするに、ボクは親本の「詩の見方」の世代なのですね(笑)。 どんどん古い話になります(笑)。実は、後ろに引用した「あとがき」にもありますが、創元社から1960年くらいに刊行された「現代名詩集大成」の解説で書かれた文章を集めた本です。「現代名詩集大成」とか、あの頃、図書館で見かけた気がして市民図書館とか近所の大学の図書館の蔵書で検索しましたがありませんでした(笑)。図書館も新陳代謝するのですね(笑)。 で、内容ですが、それぞれの詩人について、なんというか、一筆描き風のポートレイト集になっています。ボクのように、思い出に浸るタイプには、ちょうどいい加減なアンソロジーです。 まあ、若い人には入門のための石段からの風景、お年寄りには思い出の小道の眺めふうで、チョット、いいんじゃないかという案内です。 この本自体も古いので目次を探してもネット上に見つかりません。折角ですから書き上げてみました。島崎藤村から安西冬衛まで、50人です。読んだことのない詩人も数名いらっしゃいましたが、おおむね懐かしいラインアップです。 明治の詩人 いかがですか?同世代の方はくすぐったいんじゃないでしょうか?「日夏耿之介 心を析け渙らすなかれ」なんて、詩人の名前はともかく、題が読める方は相当ですね(笑)。ちょっとパラパラしてみたいになりませんか? で、チョット、読書案内も兼ねて、この本でラインアップされている詩人と詩の内容を、それぞれ、まあ、ボクが気に行ったり、面白がったりを案内しようと思います。上の目次の名前をクリックしていただくと、そのページについての案内につながるという趣向です。よろしければクリックしてみてください。最初は八木重吉です。 親本「詩の見方」のあとがきが入っていたので、後半を載せます。懐かしい鮎川信夫がいるとボクは思いました。 あとがき 繰り返し、思い出に浸ったことをいいますが、ボクは、こういう啖呵の切り方をする鮎川信夫が好きだったんですね。懐かしいです(笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.10.14 23:31:42
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