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カテゴリ:映画「パルシネマ」でお昼寝
曽利文彦「ピンポン」パルシネマ パルシネマの2本立てです。もう1本は岸部露伴でした。マンガが原作の映画セットですね。松本大洋のマンガに、この年になってハマっていますが、彼のマンガに登場する独特なキャラクターとか、空間を超越したような動きが実写ではどんなふうになるのか、そこが見たくてやって来ました。見たのは曽利文彦監督の「ピンポン」です。20年前の作品です。
「I Can Fly!」 映画が始まって、おばかなK察官(松尾スズキ)に励まされて、窪塚洋介君がいきなり空を飛びました。 で、ボクは思わず泣いてしまいました。うれし泣きです(笑)。アホですね。でも、ヒーローは空を飛ぶのです。窪塚君、その後の実生活でも空を飛んだような気がしますが(笑)、元気なのでしょうかね。 松本大洋のマンガの登場人物たちは、時々空を飛んだりしますが、我々凡人は、残念ながら空は飛べません。ペコくん(窪塚洋介)が空を飛ぶシーンを見て、涙を流すことができるだけです。スマイルくん(井浦新)もドラゴンくん(中村獅童)も、ああ、それからチャイナくん(サム・リー)とかアクマくん(大倉孝二)とかも、空を飛べるペコくんが大好きで、見ている69歳の老人のように、思わず涙を流したりせずに、拍手するのです。だって、空を飛んでいるのはヒーローなんですから。 ヒーロー見参! シンプル、且つ、シンプル、あくまでも単純にヒーロー誕生の物語が繰り広げられ、少年たちはみんな拍手して(しませんけど)ヒーローを称えるのです。松本大洋の世界を飛び越えて映画の世界に飛び込むのです。そのあたりに、脚本を書いた宮藤勘九郎のセンスが光っているのです。 それでいいのだぁ! まあ、ヒーローになるための石段上りとか、妙に現実的な鍛え方が、実写ならではで笑えますが、ドラ ゴンボールなら亀仙人かカリン様の役まわりのオババを演じる夏木マリが、エッというほどお若い(笑)とか、この人といえばという、毎度のクサイ演技炸裂の竹中直人とか、もう、なつかしいというか、なんというか笑うしかなかったですね(笑)。 ああ、そういえば、最近見た福田村事件で苦悩する中年男(?)だった井浦新が、 まあ、若いのなんのって! なのに、キャラはおんなじ印象で、ルービック・キューブかなんかをいじりながらヒーローを待ち続ける、実は天才カットマンなのだをやっていたのも笑えました。 こんな時代があったなあ、と、まあ、しみじみ拍手!でした。 しかし、染谷將太と石野真子が出ていたようなのですが、どこにいたんですかね?染谷君、まさか、子役?気づかなかったですねえ(笑)。 監督 曽利文彦 原作 松本大洋 脚本 宮藤官九郎 窪塚洋介(星野裕ペコ) 井浦新(月本誠スマイル) サム・リー(孔文革チャイナ) 中村獅童(風間竜一ドラゴン) 大倉孝二(佐久間学アクマ) 荒川良々(太田キャプテン) 松尾スズキ(警官) 夏木マリオ(ババ) 竹中直人(小泉丈) 染谷将太 石野真子 2002年・114分・日本 2023・10・23・no127・パルシネマno68 ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.08.08 11:57:54
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