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カテゴリ:映画「パルシネマ」でお昼寝
渡辺一貴「岸部露伴 ルーヴルへ行く」パルシネマ パルシネマのマンガネタ2本立ての1本は「ピンポン」でしたが、もう1本は、2023年、今年の夏(?)だったと思いますが、封切り当時、結構、評判だった渡辺一貴「岸部露伴 ルーヴルへ行く」でした。
荒木飛呂彦という人のマンガは絵柄がついていけないので読んでいませんし、NHKだかで実写のテレビ・ドラマ化した、まあ、その続きらしいのですが、テレビは全く見ないので、これも知りません。ようするに、はじめてお目にかかったわけですが、マア、はっきりいって白けました(笑)。 「黒」という色をテーマにして、「絵画」とか「ルーヴル美術館」、「江戸の絵師」とかをくりだしての、まあ、ボクの目には、上から目線のうんちく映画だったのですが、模写による贋作作りとか、檜の樹液の黒い顔料だとか、マンガだから、まあ、仕方がないかなと思ってみていましたが、とどのつまりにフェルメールの謎の実作を登場させて、岸部露伴君(高橋一生)が、「真作だ!」とのたまうに至って、座席からずり落ちて(落ちてませんけど)しまいました(笑)。 持ち出したのがフェルメールというあざとさも 「ちょっと、あんたらねえら・・・」 なのですが、「黒」という色の、他の色との違いのうんちくに始まって、映画に、見ている人の常識をこバカにした態度が漂っているのですよね。そういえば、似たような音楽映画を見たような気がしますが、「リアリティー」とかいうセリフを連呼するこけおどし的・超絶能力の主人公を造型する発想に、ある種の大衆蔑視を感じるのは、老人の僻みなのでしょうかね(笑)。マンガなら気にならないのですが、実写の映像には、そこに、たとえば、高橋一生の顔があるわけで、引っかかってしまうのですね。 もう、終わりかなと思っていると、あにはからんや、主人公のナレーション的な謎ときが延々と続いて、 「ああ、テレビやな…」 という、まあ、勝手な偏見に浸っていると、エンドロールで、白石加代子の名前に気づいて 「ああ、やっぱり、そうでしたか、お元気そうで何よりです(笑)」 と、こっそり手を叩いて、その後、音楽が菊地成孔だったことを発見して、まあ、ボクはこの人の音楽論(?)にはまったことがあるのですが、本でしか知らない人の音を初めて耳にしたのがうれしくて、 「うん、あんたの音はよかったで!」 とか何とかつぶやいていると、場内が明るくなりました。 秋ですねえぇ! 監督 渡辺一貴 2023・10・23・no128・パルシネマno69 ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.10.25 01:51:23
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