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カテゴリ:映画「パルシネマ」でお昼寝
タナダユキ「百万円と苦虫女」パルシネマ どなたかと結婚されて、お子さんもいらっしゃるらしい、女優の蒼井優さんの15年前の映画です。新開地のパルシネマが「朝パル」でやってました。最終日だと知ってあわてて出かけました。タナダユキという、多分、女性の監督の作品です。題名は「百万円と苦虫女」です。
多分、未決犯で拘留されていただけですから、刑務所じゃなくて、拘置所だと思いますが、若かりし日の蒼井優ちゃんが、まあ、刑務所風の門から出てきて、 「シャバダバダー♪♪、シャバダバダー♪♪」 と歌いながら塀に沿って歩くシーンから始まりました。 で、まあ、ケーキと手巻き寿司の出所祝いを用意して待っている、明らかにウザイ両親と、コマッシャクレタ小学生の弟と暮らしている「家」に帰ってきます が、まあ、そこでブチギレて宣言します。 「百万円貯まったら出ていきます!」 で、そこから、今いる場所を出ていくために、短大を出たばかりの佐藤鈴子(蒼井優)さんが、くりかえし、奮闘努力し、百万円貯めては、その町を出ていく映画でした。 今いる場所を出ていく!なかなか、いい響きですね(笑)。出ていく先はあの世しかないのではないかという老人には懐かしい響きですね。でもね、足止めされる理由があれこれ、ポコポコわいてきちゃうんですよね、そこで暮らしちゃうと。で、そのポコポコが映画のお話になっているというわけです。まあ、ある種のロード・ムービーなのでした。 見ていて楽しかったのは、なんといっても、困ったような顔しかできない蒼井優でした。まあ、それが見たくて朝一番にやってきたわけですからね(笑)。で、思ったのですが、彼女の表情のポイントは「泣かない」でしょうね。 映画の結末ですが、これまた若き日の森山未来くんがバイト先の大学生中島くんとして、足止めの定番、恋の相手役で登場します。なかなか、いいヤツで、 「オッ、これはどうやって終わるのかな?」と危惧したのですが、結局、ホッポラカシて、やっぱり、次の町へ流れていく鈴子さんに拍手!でした(笑)。 前科者(?)の姉のためにイジメられる弟拓也(齋藤隆成)くんとの、虐げられた者同士の絆とか、桃農家の跡取り春男(ピエール瀧)さんの不思議な存在感とか、ポコポコ出てくるエピソードも悪くありません。しかし、まあ、蒼井優のあの表情なしにはあり得ない作品でしたね(笑)。ナットク!でした。 監督・脚本 タナダユキ 撮影 安田圭 音楽 櫻井映子 平野航 主題歌 原田郁子 キャスト 蒼井優(佐藤鈴子・姉) 齋藤隆成(佐藤拓也・弟) 森山未來(ホームセンターの中島くん) ピエール瀧(桃農家の春男) 竹財輝之助(海辺のユウキくん) 笹野高史(喫茶店の白石さん) 佐々木すみ江(桃農家の絹さん) 2008年・121分・日本 配給 日活 2023・11・20・no142・パルシネマ74 ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.11.23 16:03:19
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