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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2023.12.11
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​長谷川櫂「震災歌集」(中央公論新社)​
​​​​​ 今日の案内俳人として知られている長谷川櫂「震災歌集」(中央公論新社)という短歌集です。くりかえしになりますが長谷川櫂俳人として知られている人ですが、これは短歌集です。そのあたりの事情が「はじめに」の中にこう記されています。​​​​​
 はじめに
 この「震災歌集」二〇一一年三月十一日午後、東日本一帯を襲った巨大な地震と津波、続いて起こった東京電力の福島第一原子力発電所の事故からはじまった混乱と不安の十二日間の記録である。
 そのとき、わたしは有楽町の山手線ホームにいた。高架のプラットホームは暴れ馬の背中のように震動し、周囲のビルは暴風にもまれる椰子の木のように軋んだ。
 その夜からである。荒々しいリズムで短歌が次々に湧きあがってきたのは。わたしは俳人だが、なぜ俳句ではなく短歌だったのか、理由はまだよくわからない。「やむにやまれぬ思い」というしかない。(P1) 
​ ​​​​ボクはこの歌集の存在を池澤夏樹の​「いつだって読むのは目の前の1冊なのだ」(作品社)​の2017年4月20日の日記の紹介で知りました。​​​​​​
 ​人々の嘆きみちみつるみちのくを心してゆけ桜前線​​
​​​​という1首を引き、池澤夏樹はこういっています。​
 あの春、ぼくは長谷川櫂のこの歌を知らなかった。六年後の今になって出会って、また別の思いを抱く。「心してゆけ」という自然現象への命令が後鳥羽院「我こそは新島守よ隠岐の海の荒き波風心して吹け」を引き出す。自然に命令してそれが叶えばどんないいいことだろう。
 福島について言うならば
  青く澄む水をたたえて大いなる瞳のごとく原子炉ありき
 が「かつて」であり、「されど」として
  見しことはゆめなけれどもあかあかと核燃料棒の爛れるをみゆ
 が隣に並ぶ。前の歌は河野裕子「たっぷりと真水を抱きてしづもれる昏き器を近江といへり」を連想させるけれども、あとの歌に続く歌はない。
 句集の方では
  千万の子の供養とや鯉幟
 にぼくはあの年の五月五日花巻から遠野に向かう途中で、猿ヶ石川の水面の風に泳いでいた無数の鯉幟を思い出す。まさにこの句のとおりの思いで見たのだ。
詩歌の喚起力である。(P585)​
​​​​​​ ぼくが、この歌集と出会ったのは2023年の秋です。数えてみると東北の震災から12年たっていました。一首づつ読み進めてるボクの中に呼び起こされたのは1995年、1月17日の早朝に始まったあの記憶でした。あれからボクには、生きているということは信じられないと呟くしかないような出来事に出会うことだという思いがありますが、その思いを揺さぶるかのように記されている歌の中から10首選びました。 ​​​​​​
​​​ 二〇一一年三月十一日​
津波とは波かとばかり思ひしがさにあらず横ざまにたけりくるふ瀑布

乳飲み子を抱きしめしまま溺れたる若き母みつ昼のうつつに

かりそめに死者二万などといふなかれ親あり子ありはらからあるを
新しき年の初めの初春の今日降る雪のいやけし吉事大伴家持
新年をかかる年とは知らざりきあはれ廃墟に春の雪ふる

ヒデリノトキハナミダヲナガシ

サムサノナツハオロオロアルキ 宮沢賢治「雨ニモマケズ」
たれもかも津波のあとをオロオロと歩くほかなきか宮沢賢治

避難所に久々にして足湯して「こんなときに笑っていいのかしら」

被災せし老婆の口をもれいづる「ご迷惑をおかけして申しわけありません」
身一つで放り出された被災者のあなたがそんなこといはなくていい
黒々と怒りのごとく昂りし津波のあとの海のさざなみ
復旧とはけなげな言葉さはあれど喪ひしものつひに帰らず​​
​ 長谷川櫂には「震災句集」もあるようです。読むことができたときには、また案内したいと思います。​​​​​​​​​​​​​​​​

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最終更新日  2023.12.11 01:02:36
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