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カテゴリ:映画「元町映画館」でお昼寝
ガリー・キーン アンドリュー・マコーネル「ガザ 素顔の日常」元町映画館 元町映画館が緊急上映として企画したガリー・キーン、アンドリュー・マコーネルという二人の監督が撮った、原題「Gaza」、邦題が「ガザ 素顔の日常」というドキュメンタリーの上映が2023年12月15日の金曜日、最終日になりました。「どうしようかなあ・・・」と逡巡していたのですが、結局出かけました。 で、やっぱり、辛い映画でした。2023年12月現在の今、もう、どうしようもない状況になっていると、何も判っていないボクは思うのですが、映画は2018年頃の、パレスチナ自治区、ガザ地区の日常風景をドキュメントしていて、出だしは、ちょっとホッとするのですが、結局は空爆や狙撃の標的として撃たれたり、瓦礫に埋まったりして、大けがをしたり、命を失っていく人たちの姿を見ないわけにはいきませんでした。
映画の中には、チェロを弾く少女や漁師になる夢を語る少年、民族衣装のファッションショーをするおばさんや、妻が三人いて子どもは40人いるとおっしゃる、まあ、どう見てもお父さんというより、おじいさん、冗談のお好きなタクシーの運転手さん、さまざまな方が出ていらっしゃいます。 で、どの方も、自分自身の人生や、家族の未来を語ろうとすると、最後は俯くしかない様子で映っていらっしゃったこと。 瀕死の重傷者の治療を終えたばかりの救急隊のおじさんが 「パレスチナ人以外の、全世界の人間を憎む。」 と呟かれたこと。 家族の死を語ったファッション・ショーのおばさんが 「そのとき、大人になったら、兵士になろうと思っていたわ。でもね、気付いたの、暴力では何も解決しないって。」 と涙を流しならおっしゃったこと。おそらく、ボクの記憶に、まあ、それがいつまでなのか予想はつきませんが、残りますね。 海が好きだというチェロを弾く少女が爆煙がただよう海岸に佇み、漁師になりたい少年が小さなボートを操りながら沖に出ていくシーンで映画話終わりました。 エンドロールをボーっと見ながら、涙がこぼれるのは、まあ、そうなのですが、こんなに胸が塞がる気分になるドキュメンタリーはそうないのではないでしょうか。今、この時の、現実を想像したりしたら、とても見ていられないのですが、それでも、やはり、見てよかったですね。ここには生きている人間の普通の姿あるんですよね。 普通に生きていらっしゃる、この人たちを殺したり傷つけたりするのは、いかなる理由があろうとも「戦争犯罪」だとボクは思いました。監督 ガリー・キーン アンドリュー・マコーネル 撮影 アンドリュー・マコーネル 編集 ミック・マホン 音楽 レイ・ファビ 2019年・92分・アイルランド・カナダ・ドイツ合作 原題「Gaza」 2023・12・15・no155 ・元町映画館no217 ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.12.16 02:12:31
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