1716321 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

ゴジラ老人シマクマ君の日々

ゴジラ老人シマクマ君の日々

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

プロフィール

シマクマ君

シマクマ君

カレンダー

バックナンバー

カテゴリ

カテゴリ未分類

(1)

読書案内「日本語・教育」

(21)

週刊マンガ便「コミック」

(84)

演劇「ナショナルシアターライブ」でお昼寝

(35)

徘徊日記「日帰りでお出かけ」

(62)

演劇「劇場」でお昼寝

(2)

映画「元町映画館」でお昼寝

(94)

映画「ちょっと遠くの映画館」でお昼寝

(26)

映画「シネリーブル神戸」でお昼寝

(90)

読書案内「映画館で出会った本」

(18)

読書案内「翻訳小説・詩・他」

(53)

読書案内「漱石・鴎外・露伴・龍之介・百閒・その他」

(23)

徘徊日記「垂水・舞子・明石」あたり

(53)

読書案内 「医者や科学者の仕事、まあ科学一般」

(27)

読書案内「現代の作家」

(100)

徘徊日記「お泊りでお出かけ」

(67)

徘徊日記「神戸・元町・三宮」あたり

(85)

読書案内「絵本・児童文学」=チビラ君たちへ

(48)

読書案内「社会・歴史・哲学・思想」

(77)

読書案内 「芸術:音楽・美術・写真・装幀 他」

(30)

読書案内「近・現代詩歌」

(54)

徘徊「港めぐり」

(4)

バカ猫 百態

(22)

読書案内「橋本治・加藤典洋・内田樹・高橋源一郎・他」

(18)

読書案内「水俣・沖縄・アフガニスタン 石牟礼道子・渡辺京二・中村哲 他」

(20)

読書案内「鶴見俊輔・黒川創・岡部伊都子・小田実 べ平連・思想の科学あたり」

(15)

映画「OSミント・ハーバーランド」でお昼寝

(2)

映画「こたつシネマ」でお昼寝

(13)

映画「パルシネマ」でお昼寝

(30)

読書案内「昭和の文学」

(25)

読書案内「BookCoverChallenge」2020・05

(16)

読書案内「くいしんぼう」

(9)

映画「Cinema Kobe」でお昼寝

(5)

週刊マンガ便「ちばてつや・ちばあきお」

(9)

週刊マンガ便「石塚真一・浦沢直樹・ハロルド作石」

(34)

週刊マンガ便「鈴ノ木ユウ・野田サトル」

(19)

ベランダだより

(151)

徘徊日記 団地界隈

(112)

徘徊日記 兵庫区・長田区あたり

(26)

徘徊日記 須磨区あたり

(30)

徘徊日記 西区・北区あたり

(10)

徘徊日記 灘区・東灘区あたり

(41)

徘徊日記 美術館・博物館・Etc

(5)

週刊マンガ便「吉田秋生・高野文子・やまだ紫」

(7)

徘徊日記 芦屋・西宮あたり

(11)

読書案内「大江健三郎・司修・井上ひさし・開高健 他」

(14)

読書案内「古井由吉・後藤明生・他 内向の世代あたり」

(3)

読書案内「谷川俊太郎・茨木のり子・大岡信 あたり」

(19)

読書案内「啄木・白秋・晶子 あたり」

(4)

読書案内「丸谷才一・和田誠・池澤夏樹」

(11)

読書案内「吉本隆明・鮎川信夫・黒田三郎・荒地あたり」

(13)

週刊マンガ便 「松本大洋」・「山川直人」

(13)

読書案内「リービ英雄・多和田葉子・カズオイシグロ」国境を越えて

(5)

読書案内「村上春樹・川上未映子」

(13)

映画 パレスチナ・中東の監督

(6)

読書案内「近代詩 賢治・中也・光太郎 あたり」

(7)

映画 韓国の監督

(25)

映画 香港・中国・台湾の監督

(37)

映画 アニメーション

(13)

映画 日本の監督 ア行・カ行・サ行 是枝・黒沢

(53)

映画 日本の監督 タ行・ナ行・ハ行 鄭

(26)

映画 日本の監督 マ行・ヤ行・ラ行・ワ行

(16)

映画 イギリス・アイルランド・アイスランドの監督

(41)

映画 イタリアの監督

(21)

映画 ドイツ・ポーランド他の監督

(24)

映画 ソビエト・ロシアの監督

(11)

映画 アメリカの監督

(99)

震災をめぐって 東北・神戸・原発

(3)

読書案内「旅行・冒険」

(4)

読書案内「本・読書・書評・図書館・古本屋」

(13)

映画 オーストラリア・ニュージーランドの監督

(5)

映画 フランスの監督

(49)

映画 スペイン・ポルトガルの監督

(10)

映画 カナダの監督

(5)

映画 グルジア(ジョージア)の監督

(15)

映画 ウクライナ・リトアニアの監督

(7)

映画 イスラエルの監督

(3)

映画 マケドニア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、クロアチア、スロベニアの監督

(6)

映画 オランダ・デンマーク・ベルギーの監督

(10)

映画 フィンランド・スウェーデン・ノルウェイの監督

(6)

映画 トルコ・イラン・カザフスタンあたりの映画監督

(12)

映画 ギリシアの監督

(3)

映画 アルゼンチン・ブラジル・ペルー・チリの監督

(6)

映画 ハンガリー・ルーマニアの監督

(5)

映画 アフリカの監督

(3)

映画 スイス・オーストリアの監督

(3)

読書案内 戯曲 シナリオ 劇作家

(1)

読書案内 ジブリの本とマンガ

(5)

週刊マンガ便「小林まこと」

(9)

読書案内「野口武彦・前田愛・橋川文三・藤井貞和」

(2)

映画 インド・ネパール・ブータン・アフガニスタン・タイ・ベトナム あたりの監督

(5)

週刊マンガ便 キングダム 原泰久・佐藤信介

(17)

読書案内「川上弘美・小川洋子・佐伯一麦」

(9)

読書案内「立花隆・松岡正剛」

(5)

日記/記事の投稿

コメント新着

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2024.02.28
XML
​​乗代雄介「最高の任務」(講談社・講談社文庫)(その1)
 ​​​​​ここのところ、乗代雄介という、1986年生まれらしいですから、37歳の寅年、我が家の愉快な仲間の3番目のカガククンと、たぶん同い年の作家に、ちょっとはまっています。​​​​​
​​​​​​​​​ 始まりは、2023年の、第169回芥川賞の候補になって落選したのですが、その後、織田作之助賞とかをとった「それは誠」(文藝春秋社)を読んだところからです。
 で、すでに案内しましたが、2020年芥川賞に落選しながら三島由紀夫賞、坪田譲治文学賞を連取した「旅する練習」(講談社文庫)を読んで、今回は「最高の任務」(講談社文庫)です。​​​​​​​​​

​​​​​​​​​​「最高の任務」(講談社文庫)には「生き方の問題」「最高の任務」という二つの作品が入っているのですが、そのうちの「最高の任務」2019年乗代雄介が初めて芥川賞にノミネートされ、その後の
​​​芥川賞4連敗!​​​
 ​の始まりの作品です(笑)。​​​​​​​​​​
 落選し続けている作家の作品を、なぜ追いかけて読んでいるのか?​​
​ ​​まあ、そういうふうに尋ねられそうですが、面白いからですね。何が面白いのかというと、「作家の方法意識」です。
​​​あからさまなのですね(笑)。​​​
​​ ​​たとえば、「旅する練習」では、姪と歩いた旅を作家である叔父が記録しているという設定でしたが、この作品集にある「生き方の問題」の書き出しはこうです。​​
 歴史を遠ざけよ。同時性の状況に立つのだ。これが基準である。私が同時性を基準にして物事を裁くように、私もまた裁かれるのである。背後に流れる無駄話はすべて幻想だ。
                               キェルケゴール
貴子様
 これを読まなくちゃ ― 今まさに貴方が読み始めた、世にも珍しいエピグラフ付きの手紙を、そんなふうに認識したのはいつだった?今日か昨日かそれよりずっと前か。
 かと言って、僕はその答えを知りたいわけじゃないし、そもそもこの手紙が貴方の家の郵便受けに届く日(二〇一八年七月七日)も知っている。なにしろ僕自身がそのように指定する張本人だし、今貴方がこうして読んでいるということは、僕が立派にやり遂げたってことに違いないんだから。(単行本P7)

​​​​​​​ ご覧のように、この作品は「僕」が、父方のいとこの「貴子さん」にあてた手紙です。単行本で、ほぼ90ページ、全文、

​​一通の手紙!​​

​ です。ボクがあからさまな「方法意識」と呼んだのは、とりあえずそういう書きかたです。​​​​​​
​​​​​​ わざわざキェルケゴールなんか持ち出しているのも、手紙の書き手であるという登場人物と作家自身の、それぞれの意図が重ねられていて、読みながらの

​​ハテナ?​​

​ の答も複数化するはずですね。​​​​​
​​​ それが、どうしたといってしまえばそれまでですが、手紙の小説化、小説の手紙か、といえば、有名なのは、例えば高校のときにお読みになったことがある(だろう)、漱石「こころ」ですが、教科書に掲載している部分というのは全編手紙ですね。

​​​​​​​​​ で、授業では「覚悟」とか「精進」とか、登場人物の、哲学的、宗教的、人間性を象徴するような「ことば」にこだわって

​​「知ってるか? わかるか?」​​

 ​と、いたいけな高校生を脅す方が多いのですが、そんなことより、死ぬ前になって「ある人間」が、なぜ手紙を書くのか、なぜ、その場面、あの場面を(いろいろありますが)思い出すのか、そしてそれを書かねば気がすまないのか、という、人間の記憶、あるいは、生きてきた時間に向き合っている態度に対する興味は、高校生にだって、案外、リアルで、そうなると、作家が、何故、登場人物にその場面を思い出させるのかという問いをも成立するわけで、教室も盛り上がって、なかなか面白かったのですが、この作品も、まあ、そういうことをあれこれ思わせて面白いというわけです(笑)。​​​​​​​​​​​​
​​​​​​​​ この作品手紙の場合は、どっちかというとラブレターのようなものですが、当の貴子さんに伝えたいのか、小説の読者に伝えたいのか、訊き質したいような内容もあって驚きます。まあ、それはそれで面白いのですが、なんというか、「旅する練習」もそうでしたが、オチをつけたいようなのですね。結果、わけのわからなさが解消してしまうというか、そのあたりが???でした。​​​​​​​​
​​​ でも、その結果、

​​​いいお話でした!​​​

 ​という後味でしたがね(笑)。それでいいのかなと思わないでもないのですよね(笑)。で、次は表題作の「最高の任務」ですが、それはその2に続きます(笑)。​​​また読んでね(笑)。
​​​​​​

​ 追記
 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)​​​

 



 PVアクセスランキング にほんブログ村


にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ


にほんブログ村 本ブログへ






ゴジラブログ - にほんブログ村​​

​​​​​​​​​​​​​
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​

​​





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024.03.03 18:53:06
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X