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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2024.06.19
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​​​​松岡正剛「うたかたの国」(工作舎)
​​​​​​​​ 今回の読書案内は、久しぶりに読んだ、あの松岡正剛工作舎本です。
 松岡正剛「うたかたの国」(工作舎)ですね。上の表紙をご覧になればわかりますが、​​​​​​​​本書の著者、書き手は松岡正剛となっているのですが、本の作りがいかにも工作舎です。奥付に出てきますが、米山拓也米澤敬という二人の編集者による松岡正剛の発言、あるいは記述のコラージュ本なのです。で、この案内を読んでいただいているみなさんは​​​​​​
​​コラージュ本て?​​
​​​​​​となるわけですが、ようするに、松岡正剛という表現者が、過去、数十年に、
​​十数年ではなく数十年!​​
​​​​ ​​​に渡って、たとえばネット上であれば「千夜千冊」​であるとか、書籍であるなら、たとえば「花鳥風月の科学」(中公文庫)、「フラジャイル 弱さからの出発」(ちくま学芸文庫)として書籍化されてきた表現全体を対象に、特定のテーマによって、再び、貼り合わせることによって、新たな発見、あるいは、​​​​
​ああ、そうだったのか!​
 ​という面白さの再構築をもくろんだ本で、これが見事に炸裂しているのです。​​
​​​​​​​​​​​​​で、本書のテーマは「うたかた」です。うたかたというのは,一つの言葉ととして読めば「泡・あわ」ですが、「歌方」と読めば、うたの移り変わり詩的意識の変遷ということでもあるわけで、「うたかたの国」と、後ろに「国」が付けば、特定の地域、まあ、日本ですが、その国における「うた」の来歴について、松岡正剛が何を語って来たのか、あるいは、語ろうとしてきたのかを、一冊、一冊、一場、一場では、平面的発言でしかなかった言説を、
​​いかに立体化するか!​​
 という意図によって、まあ、松岡正剛用語的に言えば「再編集」されているわけですが、かなりいまくいっていいますね。​​​​​​​​​​​​​
歌が歌を求めて漂泊する。歌人がさまようのではなく、
歌そのものが「さすらい人」という
日本古来に芽吹いた母型を使って漂泊する。(千夜千冊)

本歌取り
●本歌取りとは、その歌にはモト歌があるということで、たとえば「新古今集」は冒頭からして「春立つというふばかりにやみ吉野の山も霞てけさはみゆらむ」という「拾遺集」の歌を本歌として、「み吉野の山もかすみて白雲のふりにし里に春は来にけり」を置き、続いて「万葉集」の「ひさかたの天の香具山この夕べ霞たなびく春立つらしも」を引いて、「ほのぼのと春こそ空に来にけらし天の香具山霞たなびく」を続けてみせた。​(千夜千冊・書籍未収録)​
​ と、冒頭37ページ万葉から、新古今に至る「うたの苗床」と題した章が、まあ、こういう調子で編集され始めて、そこから、360ページ後、393ページには
​​死ぬ鳥に春の色出る秋の暮れ 永田耕衣​​
 という一句が、突如引用され、
 耕衣は老いてからだんだん凄まじい。そういう老人力というものは昔から数多いけれど、ぼくが接した範囲でも老人になって何でもないようなのはもともと何でもなかったわけで、たとえば野尻抱影、湯川秀樹、白川静、白井晟一、大岡昇平、野間宏・・・・みんな凄かった。なんというのか、みんな深々とした妖気のようなものを放っていた。正統の妖気である。
 それが耕衣にあっては少々異なっていた。もうちょっと静謐なバサラのようなものがあって、俳諧が前へ行っているのか、沈みこんだのか、上下しているのか、飛来なのか飛散なのか、そういうことが見当がつかない横着が平ちゃらになっていくのである。(千夜千冊・求龍堂)
​ と、まあ、こんなふうに​コラージュ​されているのですが、ボクは、耕衣の句を口ずさみながら、本歌取りの章で引用されていた「歌が歌を求めて漂泊する」という断片にもどったりするわけです。
​​​​ なんとなく、思いついた例を引きましたが、本書全体が、松岡ファンであれば、どこかで読んだ一言、一行が、
​​よくぞまあ!​​
 ​というしかないような取り合わせで編集され、
​松岡理解の新しい地平!​
 が開けている印象ですね。​​​​
​​​​​​​​ なにはともあれ、ファンの方にはおススメですね。一応、下に目次を貼っておきますが、要するにこの国の「詩意識」の変遷を、万葉以前から、現代詩に到るまで、松岡発言でたどってみせた本です。彼を追いかけてきた人には、格好のRemix、まあ、音楽なら再演でしょうが、ボクには
​​松岡正剛の​​読み直し始まりの一冊!​​​
​​になりそうですね(笑)。​​​​​​​
【目次】
まえがき
ひぃ─うたの苗床─◉音と声と霊  
 方法の声 目当てと景色 文字霊か言霊か 
ふぅ─記紀万葉のモダリティ─◉古代​
 袖振る万葉 代作と枕詞 漢詩を少々  
みぃ─仮名とあわせと無常感─◉平安​
 擬装する貫之 浄土と女房 いろはと五十音
─百月一首─◉うたの幕間
 闇夜と月の詩歌
いつ─数寄の周辺─◉中世
 消息の拡大 古今と今様 すさびと念仏 連歌の時分
むぅ─道行三百年─◉近世
 俳諧の企み 歌う国学 三味線の言葉 
なな─封印された言葉─◉近現代
 断絶の近世 寅と鬼と童 世紀の背中
あとがき




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​​​​​​​​​​​​​​​​​ 追記
 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)​​​​

 

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最終更新日  2024.11.02 00:17:55
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