森山徹「ダンゴムシに心はあるのか」(ヤマケイ文庫) 先日、垂水の駅前の公園で、さあ、何歳くらいのお子さんでしょうね、可愛らしいボクちゃんが花壇を覗きこんで叫んでいらっしゃいました。 「あー、ここにもいる。ここにも、ここにこも、ここににも!」
ママも、一緒にのぞき込んで、ときどき夢中になっていらっしゃるボクちゃんの姿の写真を撮っていらっしゃるようで、その花壇の端に座り込んで、いつものようにお茶など飲みながら一服をもくろんでいたいた老人は、いつもは平気なのですが、さすがにタバコをくわえるわけにも行かず、だからといって、「どれ、どれ、どこに?」
ともいえないまま、できればオジャマにならないようにと、ジッと座っていたのですが、思わず、「あのね、ボク、ダンゴムシには心があるらしいよ。」
と声に出しそうになって思い出したのがこの本でした。
森山徹「ダンゴムシに心はあるのか」(ヤマケイ文庫)
で、花壇の端に座ってボクちゃんとママの様子を見ながら、
「あのね、ダンゴムシの心をさがしている学者さんがいるんだよ。でね、ダンゴムシには心があるって。その昔、ダーウィンという人はミミズは考えているっていったんだけど、森山さんはね、今、ボクちゃんが見ている一匹、一匹の、ダンゴムシくんが、それぞれ、自分勝手にというか、それぞれが、その場で考えた判断をしているんだ!という証拠を見つけるためにいろんな工夫をこらして、日々、ダンゴムシくんを、多分、今日のボクちゃんのように、夢中になって覗きこんいらっしゃるらしいんだよね(笑)。」
というふうなことを、まあ、さすがに声には出しませんでしたが、こころの中で、ちょっとおしゃべりしたのでした。
まあ、森山さんが「ある!」
とおっしゃっているのが、ホントに心と呼ぶべきなのかどうか、老人にはよくわかりませんでしたが、努力は拍手!ですね。ボク、こういうことに真面目になる人って、案外、好きです(笑)。
世の中がお金の損得でしか回っていないかのような時代ですが、こういう、どうも、お金にはならないような研究に夢中の、あの花壇のボクちゃんがそのまま大きくなったかのような学者さんがいるのって、楽しいですよね(笑)。
結構、真面目な研究報告なので、ちょっと面倒くさいですが、いかがでしょうか。
追記
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