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カテゴリ:読書
今日は、最近読んだ本を・・・
入院中はずいぶん沢山の本を読みましたが(他にすることが無くて)家に帰ってからはさっぱり少なくなってしまいました。これは一番最近読んだもので、「白夜行」「幻夜」(入院中に読み怖いような気持ちに)など、東野作品は読みやすい、一気に読ませる魅力がありますね。 以前はスナックで働き、今は弁当屋で地道に働きながら一人娘とアパートで暮らす靖子。 その靖子に、元の夫富樫がしつこく復縁を迫ります。 ある夜、靖子が衝動的に起こしてしまった富樫殺害を、隣で聞いていた石神がアリバイ工作して助けるのです。 石神は天才数学者でありながら、高校教師として働くさえない中年男性です。 石神の指示通りにする靖子と美里のアリバイはなぜくずれないのか? 石神の不審な行動の意味は? 数学者としてお互い認め合っている湯川と石神とのハイレベルな対決により、真実は明らかになっていきます。数学だけしかなかった石神の純愛が、ここまでしてしまうのか?タイトルにも使われている献身とは、無償の愛とは・・・ 読み進む内に、この人をここまで動かしているもの(自分自身の人生をかけたものは自分自身の中にあり)本人にしか分からない内からの声に従うもの・・・と、読者にも分かってくるのです。 しかし、いくら数学だけしかなかったとはいえ、石神の純愛、ひたむきさは、やりすぎでは?気持ち悪いくらいに思えます。 数学好きにも楽しまれることでしょうし、ミステリー、純愛小説として読むにも味わいのある作品と思います。 午前中の散歩の途中で見つけました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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