simarisu blog

Wカップドイツ大会、連日盛り上がっていますね。参加国の中にイランがありますが、今日は私の大好きなイラン映画「運動靴と赤い金魚」のお話。

ある日アリは、ジャガイモを買っている間に妹の靴を無くしてしまいます。
靴がなくなっても、靴を買うためには借金するしかない家の貧しさを知っているために、親に何も言えないアリとザーラの兄弟。
両親は一生懸命働いてはいるのですが、お茶に入れる砂糖もない暮らしです。
兄の一足の靴を、兄弟は交代ではいて学校に行きます。
靴がないために友達とサッカーで遊べない(地面と脚、ボールだけ・・・日本のサッカー少年達との何という違い)シーンもあります。
ザーラが偶然見つけた自分の靴をふたりで取りに行くのですが、その子の父が目が見えないとわかるとそのまま帰ってきてしまいます。

小学生のマラソン大会の3等が運動靴と知り、妹のために必死で走るアリ・・・でも結果は、頑張って走りすぎて一番になってしまいます。このときのアリの表情は・・・・
アリには、家では家長として怖い存在の父が、高級住宅街に行くと自分の言いたいことがいえなくて困っているときに、堂々と仕事の注文もとれる賢さがあります。
アリとザーラ、この子達のかわいさ、賢さ、優しさ、我慢ずよさ・・・・本当にもう涙で出てしまうほど!
この映画の監督マジット・マジディは、この後にも「少女の髪どめ」という、これもまた切ない美しい映画も撮っています。
兄弟が靴を洗いながら、シャボン玉で遊ぶシーン。
ザーラが水路に落ちた靴を追いかけて走るシーンなど詩情豊かな映像もありますよ。

いつもは和食がほとんどですが、昨夜は中華風に。八宝菜と、山盛りサラダ、高野豆腐の煮物。