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カテゴリ:読書
少し前から、リリー・フランキー作「東京タワー」が売れている・・・事は知っていましたが、今回読んでみて私も泣きました。
雨降りの一日、誰の来ないひとりだけの時間・・・条件がそろっていたとはいえ、涙、涙の一日でした。読んだ後調べてみましたら、 執筆の背景にあるものは単純に母の死がきっかけです。母への法要です。 単純に母のことが書きたい。 想像を絶するほどの葛藤があり、書き始めてから4年かかった。 作者自身泣きながら書いた部分がいっぱいあった。 特に闘病生活に入ってから、精神的な苦痛があり、この作品と同じ気持ちでものを書く事はもうしたくない。 装丁・挿絵・撮影も、全てひとりでした。・・・とお話ししています。 幼少の時から母と子のふたりだけの慎ましい暮らし、それからの40年近くの年月の中で、進学時の別れ、祖母の死、最後のオカンの死まで。 作者の繊細な心理描写が、思い入れたっぷりです。 こんなにも、家族とか親子の愛情とか、恥ずかしくて口に出すことの出来ないテーマを、正面に出す作品は珍しいと思います。 またそれを素直にキャッチして泣きながら読んでいる私達も。 この本も、映画化(オカン=樹木希林ボク=大泉洋)ドラマ化(田中裕子オダギリジョー)が決まっている。でもあんまり泣ける、泣けるとコピーしてほしくない。そこまでリリー氏も希望していないと思うのだけど。 我が家の、シロとクロ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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