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この映画は実話が元になっています。
原作者ジョン・ペイリーはイギリス文学界の重鎮とも言える大学教授であり作家です。 そしてアイリス・マードックは著名な哲学者で作家で30冊近い本を書いています。 実際にアイリスがアルツハイマー病を発病してから亡くなるまでの2年間をジョンが書いた原作が元になります。 リチャード・エア監督はシェイクスピア作品等の舞台の監督で、映画はほとんど本作が初めてともいえるようです。 映画の中では常に過去と現代が交錯しながらストーリーが展開していきます。 自由奔放で全てにおいて優れているアイリス=若き日・ケート・ウィンスレット。 現在=ジュデイ・デンチ・・・いつもながら凄い熱演、ほとんどアイリスと同化している。 このふたりのアイリスの熱演と魅力でこのシリアスな映画が魅力あふれるものとなって、心の中まで入り込んでくるのです。 小説の途中から書けなくなってしまうアイリス、それを見守るジョン。 スランプのせいだけではなく頻繁に起きる物忘れ。 夫もアイリスの現状を認めようとしません。 「言葉は妻の全てです」と執筆できないアイリスを語るジョン。 圧倒的な存在だったアイリスに対して、憧れていた過去が悲しい。 結局、施設の中でアイリスは死を迎えるのですが、時が流れることでふたりの愛がより強く深くなるのが理解できるのです。 誰にでも起こりえることだけに、考えさせることの多い映画でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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