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子供を主人公にした映画が多い、イランのマジット・マジティ監督のデビュー作「バダック砂漠の少年」を見ました。
妻の死後も、かたくなに砂漠に井戸を掘り続ける父ヘイダール。 水と共に地面が崩れて父は亡くなり、兄弟は村を出ます。 砂漠で乗った車の男に、兄のジャファルは国境の運び屋へと売られてしまうのです。 タイトルのバダック・・・国境の運び屋、援助物資や麻薬も。 妹ジャマルを必死に探す様子がリアルに描かれていきます。 砂漠を常に必死で走る少年達=自分自身の力だけで生きるこれからの人生を象徴? 兄弟の運命はどうなるのだろうか? 見ていて、ハラハラしどおしでした。 最後、妹は他に売られていず不幸になっていなかったので、「良かった」と胸をなぜおろしたのですが、それを知らないジャファルは売られていく少女達の船に乗船してしまっているのです。 この作品の中には、信用できる大人はひとりも出てきません。 実際にはそんなことはないと思いますが、大人も子供も生きることに必死になっている様子は伝わってきます。 子供達の演技はとても自然です。 昨日の「Iris」といい、地味ですが感動的な映画です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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