カテゴリ:本読まんとあほになるぞ
ポイントサービス(100円で1ポイントとかスーパーとかでやってるあれ)について、
まとまって書かれた本は、今まで無かったそうです。(ほんとかどうかは知らん) という視点で、贔屓目に見ると、この本はとても素晴らしい。 何といっても草分けになるわけですから。
内容もそれなりに興味を持って読めます。 ただ、面白い本ではありますが、調査や考察レベルなどは、とても低いです。 きっと著者は相当若い人なんだろうと思います。 もし、どこかの大学の研究室などで、もう少し学術的な研究としてやれば、 さらに一般化された事象が見られるでしょう。 後、胡散臭いです。 独特の主張が入ってて、意図してなのかそうでないのか知りませんが、 暴走しすぎの感もあります。 てか、酔っ払って書いてるんじゃないの? 最後の方w 文章表現に関しては、宣伝なのか何なのか、「自分が一番」という意識を強く感じて、敵意を感じる。 『ドケチといわれるのもご愛敬なくらいの大阪のオバサンだ』とか、 普通この手の本では言わないだろ(少なくとも「オバサン」という表現は、関西の人に対しても失礼だし)。 ただ、ポイントサービスに関わる人は必ず読んでおいたほうがいい。 同類の本が無いらしいんでね。 ■ポイントサービスを作る側の視点 てきとーにポイントサービスやってるんなら、 もう少し資源を投入して色々考えましょう。 この本に書かれていることを鵜呑みにしたらダメなんだろうけど、 考える材料として、ぜひ読んでおきましょう。 ■ポイントを貯める・使う側の視点 『100円で1ポイント!』『ポイントサービス3倍day』とか、何でどこでも同じことをやるんだろうと不思議には思っていた。 なるほど、ポイントサービスを導入する企業の大半は、何にも考えてないんだなということが分かる。 今やクレジットカードでも何でも、ポイント還元1.0%、1.5%は当たり前。 他の付加価値を付けて競争しないと、牛丼屋の値引き合戦みたいになるのは目に見えている。 そういう面でいいなと思うのは、JR東海。 ポイント還元0.5% + 新幹線の切符が東京~大阪で1000円くらい安い + 3~4往復したらグリーン車にただで乗れる + チケットレス + 何号車の何番何まで座席が選べて、しかも日時変更し放題 suicaと提携で来てないのが難点だけどね。 後、せこいと思うのは500円で5ポイントとかしてる薬屋。 500円未満は切り捨ての0ポイント。 つまり客は、ポイントがほしければ、500円単位で買い物しないといけない。 これは店から見ると、売上アップ+ポイント発行を抑えるという両得。 客はそのからくりに気付いていても、ポイント数倍デーに引かれてやってくるという。 suicaやnanaco、waon、その他のクレジットカードは似たり寄ったりの付加価値ばかりで、 どうしても還元率で勝負しているように見える。 『○○カードなら○日は○%オフ』とか、どーでもいい。 お前んとこより安い店はいくらでもあるっつーの。 例えば、500円につき6ポイント、1000円以上お買い上げはポイント倍、5000円以上は3倍、10000円以上は5倍ポイント とか、やってるとこあるんだろうけど、見たことはないな。 ……とかとか考えたりする本でした。 オススメ度: ★★★☆☆(消費者視点) ~ ★★★★★(関係する人) 書名: 成功するポイントサービス 著者名: 岡田祐子 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.12.31 10:16:22
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