シーナ&ロケッツ「真空パック」
今回のお題はシーナ&ロケッツの「真空パック」。1979年10/25日にアルファレコードからリリースされた2nd。プロデューサーは細野晴臣。1970年から福岡で活動していたバンド「サンハウス」が母体で後期サンハウスのメンバーだった鮎川誠(Vo/Gt)、浅田孟(Ba)、川島一秀(Ds)と鮎川の妻・シーナとで78年頃に結成。マイナーレーベル「エルボン」からシングル「涙のハイウェイ」でデビュー。本作はYMOの協力を得て作られた作品でジャケットはメンバーはラップでぐるぐる巻きにされている・・・というものだったがクレームが付いたらしくメンバーのモノクロ写真に差し替えられた。(CD化にあたり、元のデザインに戻っている) タイトルを「真空パック」にしたいというシーナの要望に応じてメンバーを透明ビニールでラッピングしてしまおうというアイディアを出したのは写真家の鍬田正義。 ジャケットアートが差し替えられたことについて鮎川は「最初のラップでぐるぐる巻きになったジャケットを見た村井さん(アルファレコードの社長・村井邦彦のこと)が怒ったんだよ。「鮎川もシーナもあんなにいい男、いい女なのにその顔がわからないジャケットにする何事だ」って」とコメントしてる。<曲目>1.BATMAN THEME2.YOU MAY DREAM3.Sentimental Fool4.お前が欲しい(One More Time)5.LAZY CRAZY BLUES6.恋のムーンライトダンス7.STIFF LIPS8.HEAVEN OR HELL9.I GOT YOU , I FEEL GOOD10.YOU REALLY GOT ME11.RADIO JUNK12.ROCKET FACTORY(ロケット工場)*PD:細野晴臣*#1-6はA面、#7-12はB面*対応サブスク:Apple・spotify#1はテクノ要素の強いインストナンバー#2はシーナ&ロケッツの代表曲でJAL「マイハート・キャンペーン」のCMソング。サディスティク・ミカバンドの「タイムマシンにおねがい」を思わせるメロディでシーナの声もミカっぽい。ラストのギターワークもいい。#3はテクノ要素を極力排したナンバー。60-70年代ロックンロールっぽい#4もロックンロールしてるナンバーでベースの音が強い。#5もテクノ歌謡風のナンバーで#4とは打って変わってシーナの歌唱方法が抑えめ。#6は#2同様シーナのボーカルがキュート#7は鮎川がリードボーカル。全部英語歌詞でシーナとは違うかっこよさがある。#8はカッティングが印象深い。60年代ロックンロールの匂いがする。#11は#7同様鮎川がリードボーカル。#12テクノ要素の強いインストナンバー真空パック[CD] [完全限定生産] / シーナ&ロケッツ