キング・クリムゾン「太陽と戦慄(Larks' Tongues in Aspic)」
今回のお題はキング・クリムゾンの「太陽と戦慄(Larks' Tongues in Aspic)」。1973年3/23日にアイランドレコード(英国/アメリカ:アトランティックレコード)からリリース。 原題の直訳は「雲雀の舌のアスピック」となる。原題の“Larks' Tongues in Aspic”(「雲雀の舌のゼリー寄せ」)は中国の古い宮廷料理の名前[要出典]で、ジェイミー・ミューアが同題の曲のイメージとして語った物を、ロバート・フリップが音の並びが面白いとして曲名として採用した。アルバム発表以後、何かの暗喩ではないかとして、様々な解釈がなされたが、フリップ曰く、特別な意味は無いとのこと。ビル・ブルーフォードはこの題名について、“aspic”には毒のイメージがあり(aspicには「毒蛇」という古い意味がある)、“Larks' Tongues”には繊細なイメージがあり、言い得て妙だと思った、と当時の感想を述べている。 邦題「太陽と戦慄」は日本独自のもので後年、2002年に日本の音楽雑誌「クロスビート」の編集者がロバート・フリップにインタビューした際、“太陽と戦慄”を英語に直訳したタイトルを言ったらフリップには通じず、初めてフリップに日本の邦題が全く違うものとして浸透していることが発覚してしまった。“ポセイドンのめざめ (In The Wake Of Poseidon)”も誤訳したタイトルが日本では浸透していることを伝えたら、フリップはとても苦い顔をしたという。リーダーのロバート・フィリップはメンバーとの音楽性の相違から来るバンドの内紛に嫌気が差し、契約の残っていた1972年のアイランドツアー終了の4月にバンドの解散を宣言したが、当時イエスのDsだったビル・ブルーフォードの演奏をライブで見て感銘を受け、イエスから彼を引き抜き、ジョン・ウェットン等を集めて73年に本作を発表した<曲目>01(A-1). Larks’ Tongues in Aspic, Part One(太陽と戦慄パート1)02(A-2). Book of Saturday(土曜日の本)03(A-3). Exiles(放浪者)04(B-1). Easy Money05(B-2). The Talking Drum06(B-3). Larks’ Tongues in Aspic, Part Two(太陽と戦慄パート2)*対応サブスク:Apple・Spotify#1は静と動で構成された即興演奏で、動の部分はyesの「Close to the Edge」っぽい。後半にバイオリンが幻想的。歌は入ってないが邦題・原題双方のイメージに合ってない気が…#2はアコギ・バイオリンメインのナンバー。土曜日って沈みがちになるから重さを感じる。#3はイントロがかなり不思議な音で構成されてる。詩はわからなくてもさまよい人の心が見える音#4はブルース調のナンバー#5はパッカーションやドラムの音がメインのため全体的に音が小さめ。バイオリンとベースが交わることで不思議感が増してる#6は#1と連動してるがギターメインの音は邦題とマッチしてる?太陽と戦慄 50 - 50周年記念2SHM-CD+2ブルーレイ エディション (初回生産限定盤 2SHM-CD+2Blu-ray) [ キング・クリムゾン ]