|
カテゴリ:江戸・東京の話
今年初めて咲いた紫陽花 東京の地図を眺めていると、市や区の境界線が曲がりくねっているのが気になる。 東京の下町には、荒川、隅田川、江戸川、新中川などといった大きな川の他に、小さな川がたくさん流れている。 大きな川は、水害対策のために河川工事が行われ、比較的直線に流れているが、古い川は蛇行したままになっている。 その曲がりくねった川を区の境界線にしているので、境界線も蛇行しているわけだ。 葛飾区と荒川区、江戸川区と江東区の区境は、最近になって生まれた荒川(荒川放水路)を境にしたので、直線に近くなっているが、その間の江戸川区が荒川の西岸に張り出して、墨田区と接している部分はクネクネしている。 文京区と台東区の区境は、不忍池に注いでいた藍染川に沿っている。 現在では川は無くなってしまったが、川筋そのままに曲がっていて、「へび道」と呼ばれている。 葛飾区と足立区、葛飾区と江戸川区の区境も、複雑に曲がりくねっている。 かつては、ここにも川が流れていた。 葛飾区と足立区の間には古隅田川という大河が流れていた。現在は地図にさえ描かれていない細い川しかないが、蛇行した区境が大河の名残りだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.05.24 08:06:51
|