[今日のＣＤ]の記事一覧 | sinのプログレ試聴室

LIQUID TENSION EXPERIMENT 2/LIQUID TENSION EXPERIMENT

'99年発表の2枚目。Tony Levinがベースを担当するアメリカのバンド。他のメンバーはJohn Petrucci(g)、Mike Portnoy(dr)、Jordan Rudess(key)とDREAM THEATERのメンバーである。新しい時代のロック・ミュージックとしては上出来ではあるが、プログレと言えるのかは疑問。単にハード・プログレ嫌い、アメリカのバンド嫌いの私の偏見かもしれないが。

2007/10/17

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Sarabanda/Venegoni & Co

'79年発表の2枚目。LPではA面3曲、B面タイトル曲1曲という構成。A面の3曲は1枚目に比べるとイタリア的というか地中海的な雰囲気が薄れ、フュージョン色が強まっている印象。B面の18分を超える大作は、1枚目を雰囲気を残しつつ、より洗練されたサウンドに仕上がっている。

2007/10/16

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STEAM/SOFT MACHINE LEGACY

'07年発表の4枚目、スタジオ作としては2枚目。Elton Deanが亡くなって、GONGのTheo Travisを迎えた作品。手堅い作品ではある。しかしジャズにしろプログレにしろ、「変化」し「前進」する事に意義があった訳である（少なくとも私はそう解釈している）。そう思うとどう捉えれば良いのだろうか。などど言いつつ「Six」の「Chloe and The Pirates」の再演に喜んでしまう。

2007/10/15

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Ni Vent....Ni Nouvelle/MANEIGE

'77年発表の3作目。カナダのジャズ・ロック・グループ。フルート、バイオリン、ビブラフォンも入り、クラシカルなセンスも感じる繊細なサウンドである。全曲ともインストゥルメンタルである。このアルバムのジャケットは、そんな彼らの音楽を的確に表現している。

2007/10/12

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AKRITAS/AKRITAS

'73年発表の唯一作。ギリシャのバンドで、ギリシャ語の表記は「AKPITAΣ」。クラシックを取り入れつつもヘビーなサウンドはどこか同じギリシャのAPHRODITE'S CHILDを彷彿とさせる。

2007/10/11

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CICLOS/CANARIOS

'74年発表の唯一作。ヴィヴァルディの四季をベースに、ロック化した作品。CANARIOSは元は普通のロックバンドで、本作のみプログレらしい。オーケストラ、コーラスも導入した壮大なアレンジであり、「ロックとクラシックの融合」の成功例と言える。

2007/10/10

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DRAGONFLY/DRAGONFLY

'82年発表の唯一作。スイスのシンフォ・バンド。キーボードにEL&P、GENESIS、コーラス･ワークにYESの影響を感じさせるサウンド。全体的には、割と明るめの屈託の無い曲調である。

2007/10/09

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Mundus Incompertus/PAR LINDH PROJECT

'97年発表の2枚目。26分を超えるタイトル曲はじめ、全3曲の大作。ハモンド、ピアノ、チャーチ・オルガンを中心としたクラシカルでヘビーなサウンド。キーボードはバロックの雰囲気薫る華麗な部分と、エマーソンの影響を感じる攻撃的な部分のコントラストが見事である。ドラムの手数、足数が多すぎるのがちょっと気に掛かる。スラッシュ・メタルじゃないんだから。

2007/10/04

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Chinese Songs Part One/LITTLE TRAGEDIES

'07年発表の7枚目。EL&P的なロック・サウンドとロシアらしいクラシカルなサウンドがうまく合わさった大作。漢詩をテーマにしたとの事だが、中国らしいのは琴や笛の音をシンセで時々奏でる程度である。ロシア語のボーカルも、最初は違和感があるが、慣れるとクラシカルなサウンドになかなかマッチして聞こえて来る。既にPart Twoも出ているようである。

2007/10/03

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サウンズ・オヴ・パッション/コーダ

'86年発表の1枚目。オランダのシンフォ・グループである。LPではA面には収まりきれず、B面にまで食い込んだ大作のタイトル曲を始め、実に優雅でかつドラマチックなシンフォ・サウンドが展開される。レビューしたCDは先月マーキーから出た2枚組みで、2枚目にはデモ音源として「サウンズ・オヴ・パッション」はもちろん、「What A Symphony」の断片も聴くことができる。このアルバムについては、DJロマネスクさんの秀逸なレビューがあるので、参照して下さい。

2007/10/02

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ライヴ・アット・モントルー 2003/イエス

'07年発表の2枚組みライブ盤。メンバーはJon Anderson、Steve Howe、Chris Squire、Rick Wakeman、Alan Whiteと、「海洋地形学の物語」「究極」「トーマト」のメンバー。書いてみて、このメンバーでのスタジオ作がこの3枚とは、意外と少ないのに驚いた。曲は「危機」こそ無いものの、往年の名曲を中心に、最近の曲や、ハウの「Clap」、ウェイクマンの「ソロ・メドレー」までテンコ盛りである。イエスに限らず、プログレ・バンドの懐メロ大会は賛否両論あるかと思うが、やはりいい物はいいとしか言いようが無い。

2007/10/01

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Death's Crown/HAPPY THE MAN

'99年発表の6枚目。'74～'76年のリハーサル音源。タイトル曲は40分近い大作で、後の彼らの印象とは少し異なるダークでクラシカルなサウンドである。イギリスのバンドに影響を受けつつも、まだ自分たちのサウンドが確立できていない段階か。発掘音源だけに音質はあまり良くないのが残念。

2007/09/28

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25TH BIRTHDAY PARTY/GONG

'95年発表の2枚組みライブ盤。前年の'94年10月のロンドンでの25周年ライブの模様を収めたもの。メンバーはDaevid Allen(Vo,G)、Gili Smyth(Vo) 、Tim Blake(key)、Mike Howlett(B)、Didier Malherbe(Sax)、Pip Pyle(Dr)、Steffi Sharpstrings(G)ゲストとしてKevin Ayers、Steve Hillage、Hugh Hopper、Phil Miller等も参加したようである。往年のメンバーがほぼ揃って、Camembert ElectriqueとRadio Gnome Invisible 3部作からの曲を演奏するのでるから、盛り上がらない訳が無い。惜しむらくはギターのサウンドがあまりにも普通すぎる点である。Hillageがメインで弾いていれば･･･。

2007/09/27

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CRIME OF THE CENTURY/Supertramp

'74年発表の3枚目。メンバー・チェンジを経て、彼らの出世作となった作品。前作までは前面に出て来なかったロジャー・ホジソンのボーカルが、軽妙で三文オペラ的なサウンドにマッチしている。心温まる、そしてちょっぴり物悲しいアルバムである。このアルバムは「ESSENTIAL MINI-GUIDE TO Progressive Rock PAST & PRESENT」の「TOP 20 ALBUMS」に選ばれています。☆これで20アルバム全てをレビューしました。フリーページにまとめましたのでご参照下さい。

2007/09/26

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ワークス・ライヴ/エマーソン、レイク＆パーマー

'93年発表の2枚組みライブ盤。'79年発表の「イン・コンサート」に7曲を追加したもの。解散にきっかけになったとも言われるツアーである。随所にオーケストラを導入し、聴き応えのある内容である。しかしCD2枚組みで90分弱とまだ余裕があるのに、このツアーでの最大の聴き所「Pirates」が収録されていないのは何故？

2007/09/25

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THE ALBUM/CARAVAN

'80年発表の10枚目。Dave Sinclair(Key)が復帰しての作品。前作に引き続き、ポップな内容であるが、Dave Sinclairの復帰が功を奏したのか、アルバム・タイトルに見られる意気込みか、ポップな中にも彼ららしい、カンタベリーな味わいが詰まっている。ProgArchivesのRatingsでは、ベストやライブも含めた全作品中で、1.64と唯一1点台である。決して彼らの作品としては上位に来るアルバムではないが、そこまで低くは無いと思うけど。

2007/09/21

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HOPPER TUNITY BOX/HUGH HOPPER

'77年発表のソロ2枚目。ELTON DEAN(sax)、DAVE STEWART(Key)、GARY WINDO(Sax)などが参加している、バンド形態のスタジオ作。前作の「1984」が実験色の強いものだったが、この作品はカンタベリー・ジャズ・ロックの王道を行く彼の代表作。

2007/09/20

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CANTERBURY KNIGHT/POLITE FORCE

'96年発表の唯一作、録音は'76～'77年。キーボードにDAVE SINCLAIRが参加したカンタベリー・ジャズ・ロックのバンド。カンタベリー・ジャズ・ロックのバンドとしては珍しく、割とファンキーな感じのサウンドである。バンド名はEGGの2ndアルバムに由来？

2007/09/19

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Soft Heap/Soft Heap

'79年発表の1枚目、唯一のスタジオ作。Hugh Hopper、Elton Dean、Alan Gowen、Pip Pyleの四人の頭文字から「HEAP」と付けたとの事。フュージョンになり過ぎたSOFT MACHINEに対する回答といった作品。この時代にしては地味なジャズ・ロックだが、Alan Gowenのキーボードが、華やかさを加えている。

2007/09/18

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Penguin Cafe Orchestra/Penguin Cafe Orchestra

'81年発表の2枚目。リーダのSimon Jeffesを中心としたグループ。日本ではこのアルバムが最初に発売されて、1枚目が後から出たように記憶している。現代音楽にも通じるミニマル的環境音楽であり、ENOのオブスキュア・レーベルから出ている事からも本来は玄人好みの音楽なのではないか。しかし当時流行ったカフェ・バーのBGMという印象が強く、CMに使われた事もあり、プログレ・ファンからは嫌われてしまった感がある。音楽を「作品」として「鑑賞」するだけでなく、「ファッション」として「消費」するようになったのも、この頃からだろうか。

2007/09/14

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Sky 2/Sky

'80年発表の2枚目。LPは2枚組みで、各面異なるコンセプトで作られた作品。当時はバロック調のフュージョンとしか思っていなかったが、改めて聴くとなかなかプログレ的な味わいもある。

2007/09/13

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Somewhere In Soho/SOFT MACHINE

'04年発表の2枚組みライブ盤。録音は'70年でメンバーはRobert Wyatt、Mike Ratledge、Hugh Hopper、Elton Deanの4人。THIRD期のメンバーでの演奏であり、内容もTHIRDの曲が中心である。しかしワイアットのポップ／サイケ感覚はTHIRDよりもさらに薄くなっているように感じる。録音時期がTHIRDより後なためか、それともジャズ・クラブでの演奏のためか。

2007/09/12

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MIRAGE/CAMEL

'74年発表の2枚目。DERAMレーベルへ移籍しての第一弾。彼らのファンタジックなサウンドが確立された作品。アンドリュー・ラティマーのギターと、ピーター・バーデンスのキーボードのコンビネーションに加え、ラティマーのフルートがより一層甘美な世界を作っている。組曲「Lady Fantasy」はライブの定番であり、名曲。

2007/09/11

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POMPEII/TRIUMVIRAT

'77年発表の5枚目。ベスビオ火山の噴火により滅びたポンペイをテーマにしたトータル・アルバム。ジャケットには「NEW TRIUMVIRAT」とあり、メンバーもJurgen Fritzのみとなり、他はゲスト扱いである。前作はボーカルの比重が高く、ポップスらしさが増したが、本作はトータル・アルバムという事もあり、ボーカルも含め、スケール感の大きなサウンドに仕上がっている。キーボードは相変わらずエマーソンの影響を感じる、'70年代ロック・キーボードの王道である。歌物、インスト、ポップな物、壮大な物、色々な要素が上手く配置され、かつトータル・アルバムとしての完成度も高い作品である。

2007/09/10

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The Floor's Too Far Away/OZRIC TENTACLES

'06年発表の現在の所最新作。前作に比べてテクノっぽさが増して、グチャグチャした変な感じが薄れてしまった。テクノとしては洗練されたのだろうが、プログレとしてのGONGっぽさが少なくなって残念である。前作に比べ参加メンバーが少なくなってしまったようだが、これが影響しているのか。

2007/09/07

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Live etc./GONG

'77年発表の9枚目。発表は'77年だが、アレン脱退前のライブと、未発表曲をまとめたもの。すなわちRadio Gnome Invisible時代のベスト・メンバーの演奏である。スタジオ録音の曲のあるので、あまりライブ感は出していないが、それでも何ともカッコよい演奏である。何かコンサートと言うより、パーティーを連想させる感じである。

2007/09/06

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The Show Of Our Lives : Live At The BBC 1968-1975/CARAVAN

'07年発表の2枚組み。タイトル通り'68年から'75年までのBBCの音源集。彼らのBBC音源は「LIVE IN CONCERT」、「SONGS FOR OBLIVION FISHERMAN」、「ETHER WAY」、「GREEN BOTTLE FOR MARJORIE」がある。これらとダブる音源はあるものの、内容、音質共に決定盤とも言うべきものである。特に'71年のSunday Concertにおける「Nine Feet Underground」は素晴らしい。

2007/09/04

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1979 Il Concert/V.A.

'79年発表の2枚組み。'79/6/14当初デメトリオ・ストラトスを支援するためのコンサートが、前日にストラトスが亡くなったため、追悼コンサートとなったもの。思いの外カンタウトーレの参加が多いので、サウンド的にはアレアの世界と異なる点も多いが、そんなことより皆がストラトスを愛し、彼のために集まった事が素晴らしい。個人的に圧巻なのは、Carnascialiaの「ヨーロッパの曙」（マウロ･パガーニのソロ1枚目の1曲目）。

2007/09/03

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The Geese and the Ghost/ANTHONY PHILLIPS

'77年発表の1枚目。初代GENESISのギタリストのソロ第1弾。という説明も今更と言う感じな位のその後の活躍である。Michael Rutheford、Phil Collinsも参加。実にイギリス的なトラッド/古楽の雰囲気を持つ内容である。タイトルといいジャケットといい、実にそのサウンドを表している。

2007/08/31

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Pardon Our French/FRENCH TV

'04年発表の8枚目。5曲中4曲が10分以上という構成。メキシコ、中近東、スペイン、バリと各地の音楽を取り入れ、変化に富んだサウンドになっている。タイトル曲はANGE、ATOLL、PULSAR等フランスのグループの曲のメドレーらしい。（フランスは苦手なので詳細不詳）

2007/08/30

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MOSAICO/Venegoni & Co

'00年発表の4枚目。随分と明るいサウンドになってしまった。イタリア的、地中海的な雰囲気は無く、アメリカ的、それも西海岸的なフュージョン・サウンドである。'80年代ならともかく、'00年にこれは無いだろう･･･と思ったら、どうやら大半は'82年に録音されて未発表だったものらしい。

2007/08/28

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Parade + Live at NEARfest/MIRIODOR

'05年発表の6枚目。スタジオ録音と'02年のNEARfestでのライブとの2枚組み。スタジオ録音は若干アバンギャルドが薄まった印象。しかし相変わらずちょっとひねくれたサウンドが楽しい。ライブはスタジオより力強い印象。

2007/08/27

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Grave New World/STRAWBS

'72年発表の5枚目。フォーク/トラッドをベースとしたイギリスらしいサウンド。本作ではメロトロンも多用されており、華麗なハモリと相まって重厚なサウンドを生み出している。しかし個人的にはジェスロタル以上にプログレと呼ぶには抵抗がある。このアルバムは「ESSENTIAL MINI-GUIDE TO Progressive Rock PAST & PRESENT」の「TOP 20 ALBUMS」に選ばれています。

2007/08/24

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スパルタ/ケンソー

'89年発表のメジャー2枚目。前作、次作に比べるとややハードな印象である。ドラム、ベースが途中交代したバンドの過渡期の作品。しかしそんな事態を感じさせない完成度である。

2007/08/23

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Inferno/METAMORFOSI

'73年発表の2枚目。ダンテの「神曲・地獄編」をテーマにしたコンセプト･アルバム。クラシカルなボーカルとキーボードがダンテの深遠なテーマに実に合っている。イタリアのグループらしいシンフォ・サウンドである。'04年、30年の時を経て続編の「Paradiso」を発表している。

2007/08/22

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呪われた人々/アレア

'76年発表の5枚目。前衛的、フリー・ジャズ的な傾向が強くなっている。しかしありがちな独善的で取っ付き難いサウンドではなく、あくまで彼ららしいエネルギー感、躍動感に溢れたものである。熱く、そしてカッコいいアルバムである。

2007/08/21

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Marsupilami/Marsupilami

'70年発表の1枚目。イギリスのグループ。Peter Bardensが参加/プロデュースの2枚目「Arena」がジャケットの良さもあり有名だが、この1枚目は殆ど話題になることは無い。サウンドはプログレというよりはそれ以前のアート・ロックという印象である。フルートの使い方は、ジェスロ・タルに通じるところもある。もう少しジャケットに凝っていれば良かったのに。

2007/08/20

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Gothic Impressions/PAR LINDH PROJECT

'94年発表の1枚目。名前のとおりキーボード・プレイヤーのPAR LINDHを中心としたプロジェクト・グループ。'70年代のプログレ、特にキース・エマーソンを意識した作品である。キーボード・プレイはエマーソンを感じさせるが、サウンド全体はEL&Pよりは（タイトルどおり）ゴシック的である。最終曲はムソルグスキーの「はげ山の一夜」。この曲はプログレ・ファンにとってはFIREBALLETや冨田勲の演奏が馴染みがあると思うが、それらの演奏に勝るとも劣らない出来である。

2007/08/10

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FOURTH/SOFT MACHINE

'71年発表の4枚目。エルトン・ディーンのサックスが全面にフィーチャーされ、マイク・ラトリッジのキーボードとの緊張感溢れるバトルが繰り広げられる。フリー・ジャズ、エレクトリック・ジャズへの傾倒が一層強くなっている。同時代のReturn to ForeverやWeather Reportとも、ジャズとして互角に渡り合えるアルバム。

2007/08/09

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Octopus/Gentle Giant

'72年発表の4枚目。ドラムがジョン・ウェザースに代わり、リズムの表現が豊かになっている。2枚目のような内省的な世界を保ちつつ、いままで以上に濃厚かつ緻密なサウンドが繰り広げられる。Vertigoレーベル時代の最後を飾るに相応しい傑作。イギリス盤ジャケットはロジャー・ディーン。

2007/08/08

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ディシプリン/キング・クリムゾン

'81年発表の10枚目。「レッド」から7年を経ての再結成第1作。まさかクリムゾンが復活するとは、そしてこんなアルバムを出すとは･･･。今でこそメタルクリムゾンの原点として再評価されているが、「21世紀～」から「レッド」までを聴いたファンにとっては、当時は決して諸手を挙げて歓迎できる作品ではなかった。特にエイドリアン・ブリューのギターとボーカルの評価は散々であった。確かに当時の最新のテクノロジーを積極的に取り入れたサウンドは大したものであるが、ファンが求めていた物とは違ったようだ。しかしそれは彼らが真のプログレッシブ・ロック・バンドであるが故であろう。

2007/08/07

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アレアツィオーネ/アレア

'75年発表の4枚目。初のライブ盤である。スタジオ盤でもテンションが高いのに、さらにハイ・テンションでハイ・スピードな演奏が繰り広げられる。ストラトスのオルガンもなかなかである。彼らこそ最強のライブ・バンドであることを感じさせるアルバム。

2007/08/06

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オール・オーバー・ユー/キャラバン

'96年発表の作品。昔の曲をアンプラグド風にアコースティック・ギター中心で再演したアルバム。彼らのカンタベリー・サウンドの持つ牧歌的な雰囲気が、アンプラグド風のアレンジにマッチしている。

2007/08/03

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Way of the Sun/JADE WARRIOR

'78年発表の7枚目。アイランド・レーベル時代最後の作品。サイケデリックなワールド・ミュージック路線も、これまでは若干奇をてらった感じの取り入れ方があったが、このアルバムで完全にオリジナリティーとして確立した感がある。約20年経った今でも古さを感じさせない、それどころか今こそもっと聴かれるべきサウンドである。

2007/08/02

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The Sky Moves Sideways/PORCUPINE TREE

'95年発表の3枚目。PINK FLOYDのサイケデリック感とKING CRIMSONのダークな部分を合わせたようなグループ。単なる模倣や焼き直しではない、現代的に進化したプログレである。フリップ翁が褒めたのが良く判る。キーボードは元JAPANのRichard Barbieri。

2007/08/01

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Crac!/AREA

'75年発表の3枚目。フリーキーなジャズ・ロックからカントリー調の曲まで、色々詰め込まれた作品である。しかし一貫した力強さがアルバム全体に溢れており、彼ららしさが良く出ている。

2007/07/31

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Ummagumma/Pink Floyd

'69年発表の3作目。LP2枚組で1枚がライブ、1枚がスタジオという変則的な構成。ライブはサイケデリック・ロックの傑作、名演と言える内容。「天の支配」、「ユージン､斧に気をつけろ」、「太陽讃歌」、「神秘」とどれも充実した演奏である。スタジオは各メンバーの作品が並ぶ形。各人の個性というか、グループにおける役割が理解できる。しかし全体的にはサントラ的な印象で、盛り上がりに欠ける気がする。

2007/07/30

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Straight To The Krankenhaus/SECRET OYSTER

'77年発表の4枚目にして最終作。デンマークのジャズ・ロック・グループ。ギターはあまりジャズっぽくないが、キーボードとサックスは当時のフュージョン・サウンドである。結構ファンキーなところもあり、楽しめるサウンドである。しかしファンキーと言っても黒っぽさはなく、RETURN TO FOREVER や WEATHER REPORT的な感じ。しかしフュージョン系のシンセはmoogよりも、ARPが多いのは何故だろうか？

2007/07/27

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CAMEL/CAMEL

'73年発表の1枚目。彼らの持ち味であるファンタジックな面はまだ薄い。しかし当時のイギリスらしいオルガン・ロックの作品である。もちろんAndrew Latimerのギターは独特の持ち味を出している。Mirage以降から入ったファン（日本人は大体そうであろうが）には物足りないかもしれないが、オルガン・ロックとして聴けば充分魅力的な作品である。

2007/07/26

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In Search Of Space/HAWKWIND

'71年発表の2枚目。タイトルこそスペース的だが、サウンドはまだサイケで、スペース感は薄い。オリジナルLPは変形ジャケットで、かなり凝ったものでる。ステージではストリッパーが登場するなど音楽だけに止まらず、トータル・アート志向が強かったようである。CDでは当時日本でもヒットしたシングル「シルバー・マシン」がボーナスとして収録されている。

2007/07/25

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