[今日のＣＤ]の記事一覧 | sinのプログレ試聴室

GREEN/STEVE HILLAGE

'78年発表の4枚目。今聴くとテクノっぽさが増したと言えるサウンド。アシュラと並びアンビエント系テクノの原点と言っても良いのかもしれない。しかしそこはGONGの血を引くサウンド、無機質な中にもどこかユーモアというか、ひねりを感じる。

2006/11/21

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ヴォラーレ/ジ・アンサータンティー・プリンシプル

'97年発表の1枚目。アメリカのカンタベリー・タイプのジャズ・ロック・グループ。もろにHatfield & The North～National Healthの影響を受けたサウンドである。トリビュート？オマージュ？もしかしてパクリ？しかし安易なところは無く、非常に良い出来のカンタベリー・サウンドである。本家ではあまり使わないメロトロンが特徴。

2006/11/20

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昭和青春グラフィティー: あの頃の歌 /V.A.

'06年発売の2枚組み。今日はプログレではない、特別企画。よく通販で「懐かしのフォーク・ソング」や「懐かしの歌謡曲」として5～6枚組のCDを売っている。今まで何度も買おうか悩んだが、結局買わずじまいでいた。プログレばかり聴いていたので、5～6枚組を買うほど思い入れは無いし、当時はフォークや歌謡曲というジャンルの区別も今ほど明確でなく、「良い歌」を聴いていた気がする。そんな私にぴったりハマッたのがこの2枚組み。DISC 1に歌謡曲系、DISC 2にフォーク系と一度に楽しめる。私と同年代かちょっと上の方にお勧めのCDである。［DISC 1］01.上を向いて歩こう/坂本九02.いつでも夢を/橋幸夫・吉永小百合03.こんにちは赤ちゃん/梓みちよ04.サン・トワ・マミー/越路吹雪05.また逢う日まで/尾崎紀世彦06.スーダラ節/植木等07.月の法善寺横町/藤島恒夫08.黒い花びら/水原弘09.遠くへ行きたい/ジェリー藤尾10.旅人よ/加山雄三11.想い出の渚/ザ・ワイルド・ワンズ12.京都の恋/渚ゆう子13.雨のエア・ポート/欧陽菲菲14.終着駅/奥村チヨ15.夢みるシャンソン人形/弘田三枝子16.夜明けのスキャット/由紀さおり17.わたしの城下町/小柳ルミ子18.誰かさんと誰かさん/ザ・ドリフターズ19.港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ/ダウン・タウン・ブギウギ・バンド20.見上げてごらん夜の星を/坂本九［DISC 2］01.悲しくてやりきれない/ザ・フォーク・クルセダーズ02.若者たち～空にまた太陽が昇るとき～/ザ・ブロードサイド・フォー03.バラが咲いた/マイク真木04.この広い野原いっぱい/森山良子05.遠い世界に/五つの赤い風船06.戦争を知らない子供たち/ジローズ07.花嫁/はしだのりひことクライマックス08.翼をください/赤い鳥09.白いブランコ/ビリー・バンバン10.風/はしだのりひことシューベルツ11.誰もいない海/トワ・エ・モア12.たどりついたらいつも雨ふり/モップス13.旅の宿/よしだたくろう14.ハチのムサシは死んだのさ/平田隆夫とセルスターズ15.走れコータロー/ソルティー・シュガー16.太陽がくれた季節/青い三角定規17.僕のマリー/ザ・タイガース18.赤ちょうちん/かぐや姫19.今日の日はさようなら/本田路津子20.あの素晴らしい愛をもう一度/加藤和彦と北山修

2006/11/19

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ALL THAT/IN CAHOOTS

'03年発表。ドラムは12月の来日メンバーでもあるMARK FLETCHER。経歴を見るとPIP PYLEよりはジャズ寄りの人のようである（プレイを聴くとそうでもないが）。ELTON DEANのSAX、JIM DVORAKのTRUMPETがジャズ寄り、PETER LEMERのキーボードがロック寄り（というかカンタベリー・サウンド）の演奏が融合し、IN CAHOOTSらしい内容となっている。渋いです。

2006/11/17

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ウィンド・チェイス/セバスチャン・ハーディー

'76年発表の2枚目。前作の雰囲気を引き継ぐ内容。LPのA面に大作1曲、B面に小品と構成も同じ形である。彼らのサウンドの特徴は、テーマとなる旋律を変化させながら繰り返し散りばめるところである。その結果曲全体が非常に親しみやすく、印象に残る。前作よりオルガンが減って、ストリング・シンセが多くなったのが少し残念か。哀愁漂うハモンドも魅力であったのだが。ボーナス・トラックとして未発表曲が1曲入っているが、これは普通のボーカル・ロックで、アルバム全体の雰囲気を台無しにしている。ボーナスを入れれば良いというものではない。

2006/11/16

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Sex Power + Fais Que Ton Reve Soit Plus Long Que La Nuit/VANGELIS

'69年発表の1枚目と'71年発表の2枚目の2in1CD。共に映画のサントラとして制作されたものである。大ヒットした「炎のランナー」以前にもサントラを手掛けていたのは知っていたが、こんな昔からやっていたのは知らなかった。「炎のランナー」位の時期だと、ソロ・アーチストとして有名あったから、依頼する方も彼のサウンドを期待して上でのことであろうが、まだこの時期だと、それ程彼の個性は出ておらず、無難に仕事をこなしているという感じである。サントラ以上でも以下でもない内容。

2006/11/15

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BLINK/NOVA

'76年発表の1枚目。OSANNAのメンバーが中心となって結成されたジャズ･ロック・グループ。OSANNAと並行して活動していた為か、かなりジャズ寄りのサウンドである。それも当時のジャズの傾向か、ファンキーな演奏である。とはいえ、OSANNAのメンバーがいるだけあって、ダークな面もちらほらと出てくる。

2006/11/14

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A Nice Pair/Pink Floyd

'73年発表の2枚組み。'67年発表の1枚目と'68年発表の2枚目をカップリングしたもの。シド・バレット在籍時の2枚であるが、サウンドは大きく異なる。1枚目はシドが中心になった非常にサイケである種フリーキーなサウンドである。2枚目はデヴィッド・ギルモアが参加し、サイケ感が薄れアート感というか、神秘的な雰囲気が増している（そう言えば邦題は「神秘」だった）。このCDはロシア盤である。私はDISK UNIONで新品で購入したが、後でDISK UNIONが運営しているオークション・サイトで見たら、「品質管理の良くない輸入盤である事を了解の上購入願います。」と書いてあった。新品で売っている時は何にも言わなかったくせに...。とりあえずCD-Rにバックアップを取った。

2006/11/13

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Early Recording from Kansas 1971-1973/PROTO-KAW

'02年発表の未発表音源。KANSASの前身バンドの'71-'73の録音。バイオリンが入らないので、サウンド的にはKANSASとは大分異なる印象。プログレ以前のブリティッシュ・ロックの影響を濃く感じる。フルート、サックスが印象的である。どのような事情で当時発表されなかったのか分からないが、イギリスならDERAMレーベルあたりからデビューできていただろう。

2006/11/10

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Time Is The Key/Pierre Moerlen's Gong

'79年発表、Pierre Moerlen's Gong名義では2枚目。やはり前作の評判が悪かったのか、ボーカル曲は無くなっている。GazeuseやExpressoIIのような疾走感は無いものの、ミニマル的な展開が斬新である。キーボードは後にIn Cahootsに参加するPETE LEMER。

2006/11/09

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FOCUS 9 - New Skin/FOCUS

'06年発表のタイトル通り9枚目、再結成2枚目である。ドラムになんと往年のメンバー、Pierre van Der Lindenが復活した。大作はないものの、各曲共Moving Waves、IIIあたりを感じさせる。しかし...、全体に何となく「ユルイ」感じがする。決してテンポや曲調の問題ではない。やはりギターの差のような気がする。

2006/11/08

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Turn Of The Cards/RENAISSANCE

'74年発表の5枚目。近代音楽風の重厚なピアノによるオープニングからノック･アウトである。本当にハズレの無いグループである。最終曲「Mother Russia」は非常に悲壮感漂う曲である。歌詞が分からないので内容不明だが、まだソ連崩壊の兆しは無い時代だし。

2006/11/07

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KAAMULAN/PINIKPIKAN

'03年発表の作品。フィリッピンのバンドである。ガムランなどの東南アジアの打楽器を取り入れたサウンド。曲、演奏共に世界に通用するレベルの内容である。民族色を出した「ちょっと変わったロック」ではあるが、欧米のプログレの流れの中にあるものではない。西新宿の某プログレ専門店で購入。

2006/11/06

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Camere Zimmer Rooms/PICCHIO DAL POZZO

'01年発表の3枚目。録音は'77～'80年の間のもののようである。内容は'80年発表の2枚目と同傾向で、1枚目に比べるとアヴァンギャルドな感じが強くなっている。レコーディング用の音源ではないらしいが、内容、音質共に満足できる内容である。

2006/11/02

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Terra In Bocca/I GIGANTI

'71年発表の3枚目。'60年台のポップス・グループが突然変異的に出したLPのA面にパート1、B面がパート2という大作。ゲスト・メンバーの3人が後のAREA、IL VOLO、LATTE E MIELEのメンバーという豪華な物。ボーカル、時には台詞が入り、サウンドはキーボード、ギターによるイタリアらしい重厚なものである。マフィアをテーマにしたということであるが、当時はまだタブーだったのでないか。映画「ゴッドファーザー」の公開は'72年である。

2006/11/01

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ファースト・ライヴ・イン・ジャパン/アルティ・エ・メスティエリ

'06年発表の12枚目。去年の川崎クラブ・チッタでの公演のライブ盤である。「ティルト」組曲、「明日へのワルツ」組曲、他6曲と、1枚目、2枚目の曲を中心にした内容である。キーボードとドラム以外は当時のメンバーではないものの、かなり忠実に再現している。メロトロンが聞こえるが、ステージ写真では確認できなかった。サンプラーを使っているのだろうか。PROGCITTA' RECORDS 第1弾と銘打っているので、ぜひ続けてリリースして貰いたい。特にハットフィールド＆ザ・ノースは。

2006/10/31

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Trusciant/IL BARICENTRO

'78年発表の2枚目。イタリアのインスト・ジャズ・ロック・グループ。ゴリゴリのジャズ寄りでもなく、かと言って軟弱なフージョンでもなく、曲作りでも、演奏でも程い感じの聴きやすいサウンドである。このアルバムが31:43、1枚目が41:40。2in1で出して欲しかった。

2006/10/30

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Off The Shelf/Keith Emerson

'06年発表のソロ・アルバム。'06年発表と言っても、'80年代の録音を中心とした音源らしい。ロンドン・フィルによる「奈落のボレロ」が素晴らしい。原曲に忠実にオーケストレーションしているが、本当にクラシックの名曲のようである。最後にシンセによる演奏が入るのが残念であるが、あそこの部分はさすがにシンセ以外では表現できなかったのだろう。ホンキートンク風の曲が無かったのが残念。

2006/10/27

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VISIONS/CLEARLIGHT

'78年発表の4枚目。Cyrille Verdeauxのプロジェクト的なバンドである。前作まではイギリスの有名どころのミュージシャンがゲストで参加していたが、本作には見当たらない。1作目、2作目に比べると混沌とした雰囲気が薄れ、ちゃんとクラシックを学んだ人のプログレという感じが強くなっている。

2006/10/26

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TIME CRUNCH/Niacin

'01年発表の5枚目。アメリカのインスト・キーボード・トリオである。今時珍しくオルガン主体のサウンドである。EL&Pのロックとしてのカッコよさを現代風にした感じと言ったら褒め過ぎだろうか。クリムゾンの「Red」、ジェフ・ベックの「Blue Wind」のカバーがなかなかの出来である。NiacinとはビタミンB3のことで、彼らのサウンドの特徴であるハモンドB3に掛けてあるそうである。

2006/10/25

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Windows/TAI PHONG

'76年発表の2枚目。前作の雰囲気を引き継いだ作品。全編泣きのギターと哀愁漂うキーボードが素晴らしい。アルバム全体の出来は良いが、「これ」という1曲が無いのが残念か。

2006/10/24

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FANDANGOS IN SPACE + DANCING ON A COLD WIND/CARMEN

'73年発表の1枚目と'74年発表の2枚目の2枚組みリマスター盤。ずっとスペインのバンドだと思っていたが、スペイン系アメリカ人が中心になり結成され、イギリスでデビューしたらしい。グループ名どおりフラメンコ・ロックという独特のサウンドである。コーラスワークとギターがいかにもでカッコ良い。本場スペインには彼らのようなバンドはいなかったように思う。日本人の感覚からするとスペイン=フラメンコと思っているが、地域的にはアンダルシア、人種的にもジプシーと、意外とローカルなものなのかもしれない。

2006/10/23

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A Passion Play/Jethro Tull

'73年発表の6枚目。LPのA、B面にPatr 1、2という構成の大作。非常に演劇性の高い構成となっている。彼らの特徴はブルースがベースにしっかりとあり、その上にトラッド、クラシックなどの要素が加わり、独特の「ロック」となっている点である。また詞というか、テーマに社会性があり、それを直接的でなく、風刺的、寓話的に表現している点である。イギリス人の文化的ベースとして、シェイクスピアを感じると言ったら、深読みしすぎだろうか。

2006/10/20

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GREENSLADE/GREENSLADE

'73年発表の1枚目。元COLOSSEUMのDave Greenslade、元WEB、SAMURAIのDave Lawsonというダブル・キーボードを配したバンド。ダブル・キーボードとしての派手さはないが、ジャズ、クラシック、ロックを非常に高いレベルで融合したサウンドが展開される。ロジャー・ディーンによるジャケットも素晴らしい。

2006/10/19

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Hergest Ridge/Mike Oldfield

'74年発表の2枚目。大ヒットとなった前作に続き、LPのA面、B面にPart 1、2の構成。前作よりもトラッドっぽさが増している印象。もっとも前作は「エクソシスト」に使われた部分の印象が強すぎるせいかもしれない。

2006/10/18

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A Song For All Seasons/RENAISSANCE

'78年発表の9枚目。前作のNovellaと同傾向の作品。本当にこの頃の彼らは、ハズレの無い、レベルの高い作品を作っている。キーボードのシンセの比重が若干上がっているか。しかしかにも「シンセ」という変わった音ではなく、オーケストラと溶け合う美しい音色である。

2006/10/16

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Early Water/Hoenig・Gottsching

'95年発表、録音は'76年。AshaのManuel GottschingとAGITATION FREEのMichael Hoienigによる競作。ちょうどKlaus Schulzeのアルバム｢IN BLUE｣のような感じである。Michael Hoienigのシンセ・ミュージックにManuel Gottschingがギターで参加している印象。シンセはKlaus Schulzeより、シーケンサーによるベース・ラインがTangerine Dreamっぽい。

2006/10/13

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The Music That Died Alone/The Tangent

'03年発表の1枚目。THE FLOWER KINGSのRoine StoltとPARALLEL OR 90 DEGREESのAndy Tillisonによるプロジェクト的バンド。全体的にはTHE FLOWER KINGSと同傾向のサウンドである。3部構成からなる8分ほどのThe Canterbury Sequenceという曲は、タイトル通りカンタベリー・ジャズ・ロックへのオマージュ的作品である。Hatfield & The NorthのThe Rotters Clubのフレーズが出て来るのがカンタベリ－・ファン泣かせである。元V.D.G.G.のDavid Jacksonが参加。

2006/10/12

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Coming Through/Ryo Okumoto

'02年発表の4枚目。Spock's Beardの日本人キーボード・プレイヤーのソロ・アルバム。随所にジャズのフィーリングを取り入れながらも、全体として現代的なキーボード・プログレ・サンドを作り上げている。しかしシンセを多用した大仰なものではなく、あくまでバンド・アンサンブル重視、ライブで演奏を念頭に置いたサウンドである。元DEEP PURPLEのGlenn Hughesが参加。奥本は元ASIAのJohn Payne、Guthrie Govanらが結成したGPSの正式メンバーになったようである。

2006/10/11

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Unfold The Future/THE FLOWER KINGS

'02年発表の8枚目。元KAIPAのギタリスト、Roine Stoltにより結成されたグループ。KAIPAもそうだったが、際立つ個性が有る訳ではないが、ツボを押さえたサウンドと展開が繰り広げられる。本作は2枚組みで20分を超える大作も2曲あるが、非常にダイナミックな曲が息をもつかせず演奏される。'90年代以降のプログレを代表するグループである。

2006/10/10

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LIVE IN JAPAN/In Cahoots

'93年発表、'91年日本での演奏のライブ盤。PETE LEMERは参加しているが控えめな演奏。ELTON DEAN、JIM DVORAKの管が前に出ている。非常にオーソドックスなジャズらしい内容である。ところでプログレから入った人は、ジャズ・ロックという事で彼らのようなバンドを聴く訳である。バリバリのジャズから入った人は、彼らのようなバンドに辿り着くのだろうか？

2006/10/06

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うつろいゆくもの/ケンソー

'06年発表の最新作。1曲目が流れてきたとき、一瞬「美狂乱の新譜を買ったんだっけ？」と錯覚した程、彼らにしてはヘビーなサウンドである。2曲目以降も昔に比べBPMが下がり、骨太の力強い演奏が続く。ラスト3曲で構成される組曲は、中近東風女性ボーカルが入ったサウンド。ベテランと言うことに甘んじないで、新たな取り組みをするところがエライ。

2006/10/05

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GTR/GTR

'86年の唯一作。メンバーはMax Bacon(Vo)Steve Hackett(G、Syn)Steve Howe(G、Syn)Jonathan Mover(Dr)Phil Spalding(B)元YES、元GENESISの二人のギタリストによるスーパー・バンド。サウンドは'80年代ハード・プログレで、期待した分ガッカリさせられる。やはりMTV時代の'80年代に'70年代のプログレらしさを求めるのは無理なのか。YES風の「Sketches In The Sun」、GENESIS風の「Hackett To Bits」の2曲が救い。他の曲は期待が無い分、REOスピードワゴンでも聴いていた方が良いかも。

2006/10/04

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Novella/RENAISSANCE

'77年発表の8枚目。オーケストラを導入したサウンド、アニー・ハズラムのクラシカルなボーカル。プログレにおいて「ロックとクラシックの融合」はひとつの大きなテーマであるが、往々にして取って付けたような場合が多い。彼らはそんな壁は乗り越え、ルネッサンス・サウンドというべき形を完成させている。彼らのCDがロックのコーナーにあり、ライヒやシュトゥクハウゼンのCDがクラシックのコーナーにあるのが不思議なくらいである。

2006/10/03

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Tales From Topographic Oceans/YES

'73年発表の7枚目。LP2枚組み、各面1曲の全4曲という大作。宗教的というか、瞑想的なテーマに基づいたコンセプト・アルバム。プログレ大作主義の頂点である。昔聴いた時は冗長な印象があったが、久し振りに聴き直したら各曲とも個性的な展開で、飽きる事なく聴き通せた。全曲通して聴くのは20年振り位だと思うが、約80分全て記憶に残っていた。若い時の記憶というのは凄いものである。

2006/10/02

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Magic Carpet/Magic Carpet

'72年発表の唯一作。女性ボーカルをフューチャーしたイギリスのインド風フォーク・グループ。この時代、インド風とはありがちであるが、このグループはかなり本格的である。味付け程度の甘いものではない。楽器もシタールだけでなく、タブラ、タンブーラもこなしている。ボーナス・トラックとして収められている曲のタイトルはずばり「RAGA」。20分を超える大作で、ボーカル無し、シタール、タブラ、タンブーラだけと、ラーガそのものである。

2006/09/29

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10000 Anos Depois Entre Venus E Marte/Jose Cid

'78年発表、ポルトガルのキーボード・プレイヤーの唯一作。いかにもキーボード・プレイヤーがリードして作った、コンセプト・アルバムという印象。サウンド的にはイタリアのシンフォ・バンドのようである。この時代としては珍しく、ハモンドを一切使用していない。これが結果的に叙情的な雰囲気を醸し出している。

2006/09/28

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Essere O Non Essere?/IL VOLO

'75年発表の2作目にして最終作。ツイン・ギター、ツイン・キーボードの6人編成のバンド。しかし大編成という感じではなく、エレキとアコースティック、シンセとエレピと上手くバランスしている。この時期のイタリアのバンドにしては、クールなサウンドである。

2006/09/27

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Atlantide/The Trip

'72年発表の3作目。ギターが脱退しドラムスがフリオ・キリコに交代、キーボード・トリオとなってのアルバムである。サウンドはエレピの多いNiceといった感じ。ドラムは当然手数が多い！ボーカルの部分は泥臭く、'60年代風というか、「ロックはリズム＆ブルースから生まれた」と言うことを改めて感じさせる。

2006/09/26

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Siegfried, Il Drago E Altre Storie/ERRATA CORRIGE

'76年の唯一作。イタリアらしい繊細で情緒溢れるサウンド。トリノで結成されたグループということである。イタリアは南と北では大分文化的に違うらしい。P.F.M.も北のミラノ出身であり、私は「北」が感性に合うようである。キーボードのMarco Ciminoは、この後art&mestieriに3枚目のアルバムから参加する。

2006/09/25

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THE MANTICORE VAULTS VOL.4 Disc 7,8/Emerson Lake & Palmer

Disc 7,8は'92年のJones Beach公演。Disc 5,6とほぼ同じセット・リストである。Disc 5,6の2日後の公演であるが、グレッグ・レイクのボーカルは、大分衰えて聞こえる。音質は今までの中では一番良い気がするが、所詮ブートである。ブートをオフィシャル・リリースするという荒業は、フランク・ザッパが初めてやったと思う。ブートと言ってもスタジオのデモ、未発表音源、ライブでもライン、オーディエンスと様々だが、個人的にはライブのブートというのは、あまり関心が無い。VOL.1から輸入盤を購入しているが、とても国内盤の値段では買う気がしない。

2006/09/22

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THE MANTICORE VAULTS VOL.4 Disc 5,6/Emerson Lake & Palmer

Disc 5,6は再結成の'92年Pensylvania公演。オープニングはFanfare For The Common Man。Paper Blood、Paper Blood等の新曲ももちろん入っている。グレッグ・レイクのボーカルは、再結成後1回目の来日公演時よりは衰えていない感じである。Changing States～America～Rondoのメドレーがなかなか。歓声がわりと入っているので、オーディエンス録音か。

2006/09/21

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THE MANTICORE VAULTS VOL.4 Disc 3,4/Emerson Lake & Palmer

Disc 3,4は'78年のChicago公演。オープニングはPeter Gunn、ラストはShow Me The Way To Go Homeというセット・リスト。大体がDisc 1,2と同じ構成である。Take A Pebble～Piano Concertoと続くのはDisc 1,2と同じだが、こちらはその後にMaple Leaf Rugと続くのが意外な展開。音質はDisc 1,2と同等、ブート音質。

2006/09/20

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THE MANTICORE VAULTS VOL.4 Disc 1,2/Emerson Lake & Palmer

'06年発表、オリジナル・ブートレッグ・シリーズの第4弾。今回は4公演各2枚の8枚組みである。Disc 1,2は'77年のHartford公演。Tarkus、Pictures At An Exhibition、Pirates、Fanfare For The Common Manと15分前後の曲が4曲も入っている。Karn Evil 9はオープニングの1st Impression Part2のみである。Piratesを聴くとオーケストラは入っていないようである。ライブとしての演奏内容は悪くは無い。Tarkusの後半は始めて聴くアレンジである。音質はまあ、ブートの音質である。

2006/09/19

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HIGH TIDE/HIGH TIDE

'70年発表の2枚目。Tony Hillのギターと後にホーク・ウィンドに参加するSimon Houseのバイオリンが絡み合うヘビー・サイケ・サウンド。LPは全3曲だったが、CDはボーナス・トラックが4曲入っており、これも3曲は長尺物。さすがに幾分時代を感じさせるが、当時のロックの心意気が見えるサウンドである。

2006/09/15

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Halloween/PULSAR

'77年発表の3枚目。LPでは表題曲をA面、B面にPart 1、2と配した大作である。ピアノをバックにした美しいボーカルからの出だしは、次第にダークなシンセ・サウンドに包まれていく。非常に幻想的で耽美な世界観が表現された、ユーロ・シンフォの名作である。フレンチ・プログレはフランス語が今ひとつピンと来ないのだが、このアルバムは英語。

2006/09/14

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Glory of the Inner Force/FINCH

'75年発表の1枚目。オランダの4人組のデビュー・アルバムである。オール・インストゥルメンタルのスピード感に満ちたサウンドである。際立つ個性や、印象的なフレーズは無いので、初めは物足りない印象を受ける。しかし聞き込む程に良さがじわじわ増してくる、渋いアルバムである。特にギターは、同じオランダのFOCUSのJan Akkermanにも通じる、カッティングとバイオリン奏法がなかなかである。

2006/09/13

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3 ORIGINALS Disc 2/EKSEPTION

3枚目は専任のボーカルが加入し、管楽器はまたジャズ寄りに戻っている。その結果ブラス・ロック的な雰囲気が強くなっている。4枚目はボーカリストが脱退し全編インストとなっている。ラストの曲は13分にも及ぶ大作である。こうしてデビューから4枚を続けて聴くと、全体的に意外とジャズっぽいという印象である。しかし随所に取り入れられるクラシックの名曲のフレーズ、それを奏でるRick van der Lindenのキーボードはあくまで「クラシカル」である。同時代、Keith Emersonが率いたNICEに比べるとクラシックをロックに消化しきれていないように感じる。Keith Emersonが暴力的なまでにクラシックさを「破壊」したのとは対照的である。

2006/09/12

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3 ORIGINALS Disc 1/EKSEPTION

'69年発表の1枚目、'70年発表の2枚目、3枚目、'71年発表の4枚目の4in2CD。後にTraceを結成するキーボード・プレイヤー、Rick van der Lindenがメンバーのグループ。3 ORIGINALSというのは、シリーズの名前のようである。いきなりベートーベンの5番で始まる1枚目、まさに「ロックとクラシックの融合」といった出だしである。メンバー6人中、1人がトランペット専任、あと2人もサックス、フルートなどの管楽器を兼ねており、以外にジャズ色が強いサウンドである。しかし堅苦しいジャズではなく、ジャズ風サウンド・トラックといった感じである。（映画のイメージは金髪美人主演のお色気スパイ・コメディーか？）2枚目は管楽器の使い方にジャズっぽさが薄れ、全体にクラシカルになっている。1枚目よりは「ロックとクラシックの融合」的な内容である。

2006/09/11

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recent discoveries/In Cahoots

'93年発表、In Cahoots名義では3枚目か？PETE LEMERが不参加となり、キーボード・レスでの作品。結果、ELTON DEANとJIM DVORAKの2人の管楽器により、ジャズ色が強くなっている。ドラムは先日亡くなったPIP PYLE。ELTON DEANも亡くなったし、メンバー5人中2人が故人かと思うと、しみじみ聴いてしまう。

2006/09/08

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