[今日のＣＤ]の記事一覧 | sinのプログレ試聴室

未来への知覚/パスポート

'74年発表の4枚目。ドイツのジャス・ロック・バンドである。サックスのクラウス・ドルディンガーをリーダとする息の長いグループである。サウンドは当時流行のクロスオーバーに分類されるもの。しかしクラウス・ドルディンガーは当時既にジャズ・シーンでそれなりのキャリアを積んでおり、決して流行に乗っただけの軽薄なサウンドではない。1曲目、メロトロンとシンセで始まる所がプログレ・ファンの心をくすぐる。

2006/09/07

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Andy Nogger/KRAAN

'74年発表の3枚目。ドイツのジャス･ロック・バンドである。楽器編成はギター、ベース、ドラム、サックスの4人組。ジャス･ロックではあるが、サイケでスペイシーでオリエンタルという何でもアリのサウンドである。しかし散漫な印象は無く、'60～'70年代のロックが持っていた力強さを感じさせる。

2006/09/06

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This Is What We Do/FRENCH TV

'06年発表の9枚目。'84年から比較的コンスタントに作品を出しているアメリカのバンド。ジャズ・ロックに分類される事が多いようだが、そのサウンドは'70年代の渋めのプログレに通じるものがある。特に各楽器の音の選び方、細かいフレーズが'70年代を感じさせる。なかでもキーボードは良い味を出している。

2006/09/05

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Removing/Moving Gelatine Plates

'06年発表の4枚目。フランスのカンタベリー・タイプのジャズ・ロッック・バンド。'80年に3枚目を出して以来、26年振りの再結成。曲間を自動車の音や小鳥の声といったSEで繋げるという凝った構成である。サウンドはタイトな中にもユーモラスを感じる、まさしくカンタベリー・タイプの音である。ボーカルはちょっとロバート・ワイアットっぽい。

2006/09/04

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Phaedra 2005/Tangerine Dream

'05年発表、何枚目かは数える気がしない...。'74年発表の名作を再録音した作品。冒頭、ビートが強くなったテクノ的リズムに、「やっぱりこんな感じか...」と思いつつ聴き進んでいくと、途中からは現代的な感じが薄れ、ただの再録音という感じ。賛否両論となるかもしれないが、思い切って全編テクノ・リミックス風に仕上げたほうが良かったのでは。

2006/09/01

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Take Off/Sangiuliano

'78年発表の唯一作。イタリアのキーボード奏者のアルバム。殆どをキーボードだけで演奏しており、シンセ、メロトロンが中心である。イタリアらしいクラシカルで荘厳、壮大なサウンドが展開される。しかしその荘厳さがちょっとわざとらしいというか、仰々しい感じがする。

2006/08/31

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Merlin/KAYAK

'81年発表の8枚目。LPのA面、タイトルは別れているが組曲となった大作である。中ジャケの写真を見ると、白いサテン(?)の衣装に包まれた男4人、女2人。2人多いABBAのようである。年代的にも、外見的にもゴリゴリのプログレではなく、ハード＆ポップ路線である。10ccやアラン・パーソンズ・プロジェクト的なポップさを含んだ、判りやすいサウンドである。サウンドには合っているのだが、プログレとして聴くにはボーカルがちょっと安っぽいか。

2006/08/30

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Scheherazade and Other Stories/RENAISSANCE

'75年発表の6枚目。ボーカルがアニー・ハズラムになって4枚目である。LPのA面に3曲、B面に大作「Song Of Scheherazade」を配した構成。アニー・ハズラムの透き通るようなボーカルに、オーケストラを起用したクラシカルな楽曲、彼ら独特のクラシカル・ロックの魅力が味わえる。「ロックとクラシックの融合」などと言う堅苦しい考え抜きに、素直に聴けるサウンドである。

2006/08/29

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スーパーレコード/マジカルパワー・マコ

'75年発表の2作目。デビュー作製作時は19歳、当時武満徹が絶賛したと言うことからもわかるように、かなり現代音楽の要素が多い作品である。全ての楽器を自分で演奏し多重録音したものである。というとマイク・オールドフィールドを連想するが、確かに似た部分はあるが、彼に比べるとトラッド／フォーク色が薄く、古楽色、現代音楽色（特にミュジーク・コンクレート）が強い。当時の日本の音楽界の枠には収まり切らなかったように思う。

2006/08/28

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Voyage Of The Acolyte/STEVE HACKETT

'75年発表の1枚目。ギタリストのソロ・アルバムであるが、非常にアンサンブルを重視したプログレらしいバンド・サウンドに仕上がっている。ジャケットのイメージ通り、幻想的なシンフォニックな内容である。前任のアンソニー・フリップス程トラッド的、牧歌的ではないが、彼がジェネシスのクラシカルで英国的なサウンドを支えていた事が良くわかる。

2006/08/11

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Trespass/Genesis

'70年発表の2枚目。前作があまり評判にならず、カリスマ・レーベルに移籍しての1枚目、後の成功はここから始まったと言えるアルバムである。ピーター・ガブリエルのボーカルを支えるアンソニー・フィリップのギター、トニー・バンクスのキーボードは非常にクラシカルで叙情的である。クラシカルといっても、バロック以前の古楽風であり極めて英国的である。

2006/08/10

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Patrick Moraz III/Patrick Moraz

'78年発表のソロ3枚目。これは「Relayer」発表後のソロではない。「Story of I」がそれにあたる。1枚目、2枚目に引き続きブラジルのパーカッション奏者を迎えての演奏である。相変わらずパーカッシブできらびやかなキーボード・プレイが繰り広げられる。しかし1枚目、2枚目に比べ色々なサウンドに挑戦しており、それぞれは悪くないが、アルバム全体としてのトータル感は薄れた感じである。

2006/08/09

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Fish Out Of Water/CHRIS SQUIRE

'75年発表のソロ名義としては唯一作。これも昨日と同じく「Relayer」発表後、各メンバーがソロ・アルバムを発表した中の1枚。こちらはPatrick Moraz、Bill Bruford、Mel Collin等多彩なメンバーが参加しての作品である。殆どギター無しであるが、かなり高い音までベースでプレイしており、また無理に前に出ないでキーボード等とのアンサンブルを重視しているので、非常に聞きやすいサウンドになっている。YESのロックらしい力強い部分を支えているのが彼であることが良くわかる。

2006/08/08

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Olias of Sunhillow/JON ANDERSON

'76年発表のソロ1枚目。「Relayer」発表後、各メンバーがソロ・アルバムを発表した中の1枚。サウンドはやはりYESの中心人物だけあって、極めてYES的である。YESをもう少し牧歌的というか、フォーク的にした感じである。もっともあの特徴的なボーカルで歌われてしまえば、何でもYESに聞こえてしまうのはしょうがないか。各楽器も彼が演奏しているとクレジットされている。シンセは非常に素晴らしく、一部ではヴァンゲリスが参加しているが、契約上の都合でクレジットされていないという話もある。

2006/08/07

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エレクトリック/キング・クリムゾン

'03年発表のライブ盤。'03年の日本公演の演奏で、DGMのコレクターズ・クラブ会員限定だったものが、この度日本で一般発売された。ザ・コレクターズ Vol.10のディスク1、2でも書いたように、この時期の演奏は、可もなく不可もなくである。確かにサウンドはLine-up 3を彷彿とさせるへヴィーなものだが、何か迫力というか、緊張感が足りない気がする。録音は4月16日の新宿厚生年金会館のものらしいが、解説によると名古屋、大阪の公演では「レッド」が披露されたそうである。ぜひとも入れて欲しかったものである。

2006/08/04

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ザ・コレクターズ・キング・クリムゾン Vol.10 ディスク6/キング・クリムゾン

ザ・コレクターズ・キング・クリムゾン Vol.10 ディスク6は1974年6月28日の「Live in Asbury Park、NJ」。メンバーはディスク1と同じ。「USA」のオリジナル盤である。「USA」もCD化に際し収録曲が増たとはいえ、相変わらずエディ・ジョブソンによるオーバー・ダビングがされたバージョンであった。今回初めてオリジナルの形でリリースされたわけである。実際聴いた感想は、それ程「USA」と変わる訳でもなく、ある意味「USA」のオーバー・ダビングがよく出来ていたと確認する事になった。しかしファンとしては、やはりオリジナルの形で聴けるのはありがたい。「イージー・マネー」もちゃんと最後まで聴ける。

2006/08/03

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ザ・コレクターズ・キング・クリムゾン Vol.10 ディスク4、5/キング・クリムゾン

ザ・コレクターズ・キング・クリムゾン Vol.10 ディスク4、5は1971年10月16日の「Live in Brighton」。メンバーはロバート・フリップ、ボズ・バレル、メル・コリンズ、イアン・ウォーレス、ピート・シンフィールド。評価の分かれる時期のライブである。「アイランド」では多くのジャズ系ミュージシャンをゲストに迎えての録音であった。やはりその魅力がこのメンバーだけのライブでは薄れてしまっている。そんな中、メル・コリンズのサックスが光る。録音状態はあまり良くない。

2006/08/02

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ザ・コレクターズ・キング・クリムゾン Vol.10 ディスク3/キング・クリムゾン

ザ・コレクターズ・キング・クリムゾン Vol.10 ディスク3は1974年3月20日の「Live in Heidelberg」。メンバーはロバート・フリップ、ジョン・ウェットン、ビル・ブラフォード、デビッド・クロス。「太陽と旋律」は未収録だが、「放浪者」、「突破口」、「スターレス」などこの時期の重要曲が収められている。またお約束のインプロは2曲収録されており、特にパート2の演奏は鬼気迫るものがある。この時期のクリムゾンは、インスト曲の緊張感と、ボーカル曲におけるウェットンの哀愁を帯びた歌声の2つの魅力が味わえる。やはりLine-up 3は最強である。

2006/08/01

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ザ・コレクターズ・キング・クリムゾン Vol.10 ディスク1、2/キング・クリムゾン

オフィシャル・サイトのみ販売のライヴ盤を日本国内でセット販売するシリーズの第10弾。今回は6枚組の4ステージ分。今日から1ステージずつ紹介して行く。ディスク1、2は2000年6月11日の「Live in　Warsaw」。メンバーはロバート・フリップ、エイドリアン・ブリュー、トレイ・ガン、パット・マテロット。この時期の演奏はどれも可もなく不可もなくという印象である。安定してるといえば安定しているのだが、色々なステージを聴いてもそれ程差が無い。楽しみはお約束のインプロか。ラストは賛否両論の「ヒーローズ」である。

2006/07/31

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Invisible Touch/Genesis

'86年発表のアルバム。おそらくプログレで一番シングル･ヒットを生んだアルバムではないか。'80年代のMTVブームに乗ったとはいえ、ポピュラー･ミュージックではシングル･ヒットからは一番縁遠いはずのプログレがこんなに売れるとは。プログレ・ファンは天邪鬼が多いと思うし、プログレを聴く事にある種特権意識を持っているのではないか。そんなガブリエル時代からのファンは離れていったであろう。私もこのアルバムを最後に彼らのアルバムは買っていない。

2006/07/28

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新月/新月

'79年発表の1枚目。スタジオ盤はこれ1枚であるが、日本を代表するプログレ・グループとして評価されている。ジェネシスの影響を感じるシンフォ・サウンドであるが、何といっても彼らを特徴付けているは、北山真のボーカルである。その繊細な歌唱もさることながら、日本を強く意識した詞の内容が素晴らしい。「幽玄」という言葉が思い浮かぶバンドである。

2006/07/27

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ウェル・アンド・アライヴ・イン・フランス/エルドン

'06年発表の'79年のライブ音源。名作「Stand By」の時期に当たるが、「Stand By」の曲は入っていない。演奏内容も昨日紹介した'75年、'76年のライブと同傾向である。どうもリシャール・ピナスはアルバムでリリースした曲をそのままステージで演奏する事を良しとしなかったようで、「Stand By」の印象と異なる。強いて言えば影響を受けているフィリップのライブにおけるインプロビゼーションっぽいか。このアルバムも、昨日のアルバムも、'06年リマスター音源となっているが、正直あまり良い録音ではない。ダイナミック・レンジは狭いし、ステレオ感も乏しい。オリジナルの音源が発表を前提としたものではなく、それ程高くないオープン・リールでステレオ録音された程度と思われる。

2006/07/26

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ライヴ・エレクトロニーク・ゲリラ/エルドン

'06年発表の'75年、'76年のライブ音源。3枚目の「It's always Rock and Roll」から5枚目の「Un Reve Sans Consequence Speciale」の時期の当たる。シーケンサーによりシンセのリズムはまだあまり強くなく、ギターはインプロビゼーションっぽい演奏である。まだ試行錯誤の途中と言ったところか。

2006/07/25

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ポセイドンのめざめ/キング・クリムゾン

'70年発表の2枚目。基本的には前作の延長線上にある作品であるが、キース・ティペット、メル・コリンズの参加により、インプロビゼーションがジャズ的になっている。

2006/07/21

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Split Seconds/PHIL MILLER

'88年発表の2枚目。8曲中4曲がIN CAHOOTS名義の演奏である。他の曲にはリチャード・シンクレア、デイブ・スチュワート、バーバラ・ガスキン等が参加している。しかし前作のように参加メンバーの個性が出ているサウンドではなく、全体を通して渋めのジャス・ロック、即ち後のIN CAHOOTS名義のアルバムの原点的な内容である。

2006/07/20

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Zero to Infinity/Gong

'00年発表、久々のまともなスタジオ・アルバムである。20世紀も最後になってデビッド・アレン率いるGONGの新作、どのようなサウンドになっているかと思いきや...。全然変わっていません、相変わらずサイケでヒッピーです。しかし管楽器担当のTheo Travisはかなりジャズ寄りの人のようで、特にサックスは非常に真っ当な演奏である。もう少しユーモアなり、ひねりが欲しい。

2006/07/19

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Rain Dances/CAMEL

'77年発表の5枚目。ベースがリチャード・シンクレアに交代し、ボーカルも取っている。またゲストとしてメル・コリンズが参加している。これによってカンタベリー調のジャージーなセンスが加わり、新生キャメル・サウンドとも言うべきタイトなサウンドに仕上がっている。キャメルのファンは、このアルバムより以前派と、以降派に別れるのでないか。

2006/07/18

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Contemporary Works I Disc 10/Klaus Schulze

Disc10は「Sampler,Adds & Edits」と題した16曲。このアルバムや過去の作品のショート・バージョンを並べたもの。ノンストップでリミックスしてあればまだしも、フェード・アウトするので聞き応えとしては今ひとつ。オマケの域を出ない。-------------------------------2週にわたり10枚組みという大作をレビューしたが、正直しんどかった。特にDisc6～9の「Ballett」は、1枚1枚はそれなりだが、4枚組みの作品としては構成が不十分に感じる。1,890円で手に入れたからあまり文句も言えないが、相場で買っていたら後悔したかも。この時期のシュルツは、BGM的とういうか、環境音楽として聞くべきか。

2006/07/14

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Contemporary Works I Disc 9/Klaus Schulze

Disc9は「Ballett」の最後の4枚目、3曲。メンバーはDisc7と同じ。1曲目は静かな中にも荘厳な雰囲気のあるストリング&ストリング・シンセの曲。この曲の方が「Ballett」の締めに相応しいのでは。2曲目はクールなシーケンサー、ドラム・パートに珍しく後半インプロ色の強いバイオリンが絡む。3曲目はこれまでにも出てきた尺八風フルートが絡む作品。特に盛り上がりもせず、「Ballett」は終わる。

2006/07/13

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Contemporary Works I Disc 8/Klaus Schulze

Disc8は「Ballett」の3枚目、1曲。オーボエ、チェロ、バイオリン、フルート、ボーカル等5人のメンバーが参加。所々シーケンサーのビートが強くなり、シュルツ風が全面に出るが、全体的にはゆったりしたリズムが続くなか、共演者が次々と全面に出るような構成。

2006/07/12

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Contemporary Works I Disc 7/Klaus Schulze

Disc7は「Ballett」の2枚目、4曲。1曲目はリズムの無いストリングス中心の現代音楽風導入部。2曲目は中近東風バイオリン、尺八風フルートが非ヨーロッパを感じさせる作品。3曲目はクールなシーケンサーのビートにストリングスが絡むシュルツらしい作品。4曲目は3曲目と同傾向だが、若干テンポが遅く、ストリングスの代わりにフルートが絡む作品。

2006/07/11

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Contemporary Works I Disc 6/Klaus Schulze

Disc6は4枚からなる大作「Ballett」の1枚目、3曲。'01年の「Live @ KlangArt」でも共演しているWolfgang Tiepoldのチェロが加わる。クレジットには無いが、チェロ以外のストリングス、尺八風フルートも入る。1曲目はストリングス中心で、シュルツの活躍は少なく、現代音楽風。2曲目は静かなストリングが続くアンビエント風。3曲目もストリングス中心で、リズム・パートは殆ど無く、ちょっと退屈。

2006/07/10

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Contemporary Works I Disc 5/Klaus Schulze

Disc5は「Docking」と題した4曲。Klaus Schulze vs. Solar Moon名義(?)の作品である。1曲目はDisc3の3曲目の続きのような曲。Solar Moon繋がり？2曲目はスローな作品。このテンポで22分は辛い...。3曲目は後半ソウルフルなボーカルが入る。4曲目はブラシのドラムで始まる、アンビエント・ジャズとでも言う作品。

2006/07/07

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Contemporary Works I Disc 4/Klaus Schulze

Disc4は「Privee」と題した4曲。U.S.O.名義の作品である。ギターとドラムというオーソドックスな楽器のメンバーが加わる。ギターは全面に出てリードを取る訳ではなく、リズムをカッティングするサイド・ギター的な役割である。どうせならいっそAshra風にしてもらった方がギター、ドラムを入れる意味が有るような気がする。

2006/07/06

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Contemporary Works I Disc 3/Klaus Schulze

Disc3は「Trance 4 Motion」と題した3曲。Wahnfried名義の作品である。1曲目はシュルツ節の荘厳さは薄く、最近のタンジェリン風。2曲目はバーカッシブなのに、何故かダラダラした印象。3曲目はSMS-Remix（SMSはSolarMoonSystemの略）とあるが、正体は不明。Wahnfried名義だけあって、Klaus Schulze名義とは異なり、ちょっとアンビエント・テクノな印象である。

2006/07/05

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Contemporary Works I Disc 2/Klaus Schulze

Disc2は「The Crime Of Suspense」と題した3曲。彼の他にフルート、ボーカル、バイオリンが参加。1曲目、いきなり女性のスキャットが入る。2曲目、フルートだろうが尺八を意識したような演奏。3曲目、1曲目と同じ女性のスキャットともボーカルとも付かぬ歌声。基本は恒例のシュルツ・サウンドだが、それぞれの味付けで彼のサウンドとしてはちょっと変わった印象。これも'06年に単独でリリースされている。

2006/07/04

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Contemporary Works I Disc 1/Klaus Schulze

'00年発表の木箱入り10枚組み。先日横浜の某CDショップの中古コーナーで1,890円で購入した。どうやらバー・コードの貼り間違いのようである。レシートに打たれたタイトルが全く違っていた。と言う事で、2週にわたりこの10枚組みという大作をレビューする。ジャーマン・エレクトロニクスに興味の無い方は、2週間ご辛抱下さい。--------------------------------------------------Disc1は「Vanity Of Sounds」と題した4曲。彼一人での作品である。内容は典型的な'90年代のシュルツ・サウンドである。シーケンサーによるベース・ライン、荘厳なストリング・サウンド、シャープな打込みドラム・パート。'05年に単独でもリリースされた事も納得の出来である。

2006/07/03

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カヤック・セカンド/カヤック

'74年発表の2枚目。オランダのグループとしては日本ではフォーカスと並ぶ人気のバンド。曲の展開はプログレッシブだが、ボーカルとギターの活躍具合はポップである。ポップとハードの違いはあるが、全体的には「ネクター」と共通するものを感じる。

2006/06/30

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PUDDING EN GISTEREN + SUPERSTARSHINE/Supersister

'72年発表の3枚目と同じく'72年発表の4枚目(?)の2in1CD。「SUPERSTARSHINE」は正確には「SUPERSTARSHINE Vol.3」で、ジャケットを見てもどうも何か企画物の1枚のようである。ProgArchivesでもBoxset/Compilationとなってる。基本はカンタベリー・ジャズ・ロックであるが、この2枚では色々な事に挑戦している。ドゥー・ワップ風、'30年代ジャズ・コーラス風、エリック・サティ風、ロカビリー風･･･。しかしサウンドが散漫になる事は無く、うまく味付けとして生きている。

2006/06/29

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ファンタスティック・アライバル/スペース・サーカス

'79年発表の2枚目。「四人囃子、プリズムと並び、70年代プログレシーンを代表する異端派プログレッシヴ・ジャズ・ロック・バンド」とあるが、恥ずかしながら今回の再発で初めて聴いた。「プログレッシヴ・ジャズ・ロックバンド」とあるが、聴いた感想は「プログレッシヴ・フュージョン・バンド」である。演奏のレベルは確かに高く、キーボードは地味だが結構プログレしている。しかしカッコはいいが、もうひとつ何かが足りない気がする。反論覚悟で書いてます(^_^;)

2006/06/28

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サムライ/サムライ

'71年の唯一作。管楽器のメンバーに変動があるが、実質はWEBの4作目にあたる作品。後にGREENSLADEに参加するDave Lawsonのキーボードを中心にしたジャズ・ロック。何か新しい音を生み出そうという、プログレのプログレたる姿勢を非常に感じる作品である。ジャケットは当時の「サイケ」な感じで、ちょっと時代を感じさせる。

2006/06/27

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メインホース/メインホース

'71年発表の唯一作。パトリック・モラーツがレフュジー前に参加していたバンド。ギター、ベース、ドラム、キーボードというオーソドックスな編成。曲は全てモラーツが手掛けている。サウンドはギターとキーボード（主にオルガン）が互角に渡り合うハードなものである。プログレ度はそれ程高くないが、良く出来たアルバムである。

2006/06/26

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Stratosfear/Tangerine Dream

'76年発表の8枚目。シーケンサーによるシンセ・リズム、幻想的なシンセ、メロトロンと初期の彼らのサウンドの完成形。しかしヴァージン移籍1作目、2作目に見られた宇宙的、神秘的な雰囲気はやや薄れ、現実的な「情景」を感じさせるサウンドへ変化している。邦題の「浪漫」は良くも悪くもこのアルバムのサウンドを表している。

2006/06/23

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Atom Heart Mother/Pink Floyd

'70年発表の5枚目。LPのA面を使った表題作は、オーケストラを導入した大作である。メンバーの他にロン・ギーシンという現代音楽家が曲作りに参加している。そのせいもあるのか、単なる「ロックとクラシックの融合」に収まらず、クラシカルなのにサイケというか実験的なサウンドに仕上がっている。LPのB面にあたる小品4曲もそれぞれ個性的で侮れない仕上がりである。邦題は「原子心母」と直訳なのになぜかカッコイイ。

2006/06/22

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For Girls Who Grow Plump in the Night/CARAVAN

'73年発表の5枚目。キーボードにデイブ・シンクレアが復帰、ベースがリチャード・シンクレアからジョン・Ｇ・ペリーへ、ビオラのジェフリー・リチャードソンが加入と、前作からメンバーの出入りが激しいが、逆にサウンドとしてはパイ・ヘイスティングが主導権を握った事を感じさせる。カンタベリー・ジャズ・ロックから彼ら独特のポップな世界を作り上げていく始まりの作品である。

2006/06/21

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ARZACHEL/ARZACHEL

'69年発表の唯一作。メンバーはClive BrooksMont CampbellDave StewartSteve Hillage当時「URIEL」と名乗っていた彼らが、契約上の問題から変名で出したアルバムである。カンタベリーの原点的アルバムであるが、サウンドはまだサイケデリックな雰囲気が強い。ヒレッジのギターはまだ彼独特の浮遊感は無く、非常にブルースを感じさせる演奏である。スチュワートのオルガンは既に彼のスタイル、特に何となくユーモラスな感じ、が出来ている。

2006/06/20

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Giro Di Valzer Per Domani/art&mestieri

'75年発表の2作目。前作より若干大人しいというか疾走感が弱まり、落ち着いた感じである。しかし相変わらずフリオ・キリコの手数の多いドラミングは健在である。前作より各楽器のアンサンブルを重視した演奏になっている。

2006/06/19

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Storia Di Un Minuto/P.F.M.

'72年発表のデビュー作。全編歌詞はイタリア語である。イギリスのプログレに影響を受けつつも、イタリアらしさに溢れる作品である。LPのB面1曲目の「Dove...Quando...(Parte2)」は、後にはあまり見られないジャズ・フィーリングの曲である。2曲目の「Impressioni di Settembre」は「甦る世界」のタイトル曲に、3曲目の「E' Festa」は「幻の映像」の「Celebration」になる。アルバム・タイトルは「1分間の物語」の意。

2006/06/16

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Pictures At An Exhibition/Emerson Lake & Palmer

'72年発表の3枚目。録音時期は「タルカス」より前で、海賊盤対策のため急遽廉価版で出したという話を聞いたような気がする。ムソルグスキーの作品「展覧会の絵」をロックにしたと言われるが、正確にはムソルグスキーのピアノ曲を、ラベルがオーケストラ曲にアレンジしたものを、EL&Pがロックにしたと言うべき。ナイス時代の「ロックとクラシックの融合」といった試みは、結局本作で「素直にカッコ良くロックにアレンジする」という、解りやすい形で結実した。おまけの「くりみ割り人形」は日本でもシングル・ヒットして、ラジオのベスト・テン番組でランク・インした記憶がある。

2006/06/15

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Gentle Giant/Gentle Giant

'70年発表のデビュー作。しっかりとしたロックの基本に、多彩なコーラス・ワーク、変拍子、ジャズ、クラシックの要素が詰め込まれた、唯一無二のサウンドである。しかし決して実験的になり過ぎず、テクニックに走り過ぎず、「ロック」として成り立っているところが素晴らしい。中毒性の高いグループである。米盤は同じジャケットが3枚目の「Three Friends」なので買う時は注意しましょう。

2006/06/14

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