sinのプログレ試聴室
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'72年発表の4枚目。キーボードがSteve Millerに代わっている。そのせいか、全体的に牧歌的雰囲気が薄れ全体にタイトなサウンドになっている。前作と次作に比べ評価の低いアルバムではあるが、彼らとしては一番「ジャズ・ロック」的な内容になっており、決してレベルが低い訳ではない。
2006/03/20
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'74年発表の4枚目。LPのA面を使ったタイトル曲は、なんとアメリカのFMラジオでオン・エアされヒットする。日本においても初めて発売されたアルバムであったと思う。実験的な電子音楽とポップが一体となった画期的なサウンドである。テクノ・ポップの歴史はここから始まった訳である。当時FMで聴いた時の衝撃は忘れられない。LPのB面に当たる4曲は、まだ3枚目までの実験音楽の域を出ていない。
2006/03/17
'73年発表の6枚目。ジェネシスとしては初のシングル・ヒットとなった「I Know What I Like」始め、名曲の多いアルバムである。このアルバムからシンセサイザーの比重が高まり、またギターとの兼ね合いもアンサンブル重視となって来ている。反面おどろおどろした雰囲気が薄れている。ピーター・ガブリエルが抜けた時、意外と大きな変化が無く済んだのは、このアルバムからのサウンドの変化が功を奏したのかもしれない。
2006/03/16
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'80年発表のブラッフォード名義としては3枚目にして最終作。案の定ホールズワースは脱退し、代わりにジョン・クラークという当時全く無名のメンバーが加入した。8曲中4曲がジェフ・バーリンのボーカル入りという驚きの構成である。ボーカル曲は正直あまりいただけない。軟弱フュージョン風に聞こえてしまう。1曲アマンダ・パーソンズとバーバラ・ガスキンがコーラスで参加している。う~ん、カンタベリー!
2006/03/15
'80年発表の唯一作。後期(と言うか末期)ソフト・マシーンのメンバー、ジョン・エサリッジ(guitar)とリック・サンダース(violin)の二人が中心となったバンド。サウンドは当然カンタベリー系のジャズ・ロックである。しかしながらリック・サンダースのバイオリンは、フォークっぽさを感じさせる場面が多い。経歴を見ると、バイオリンを始めたきっかけがフェアポート・コンベンションだと言うから納得である。そこがカンタベリーっぽいとも言えるが、ジャズ・ロックとしての緊張感に欠ける気がする。
2006/03/14
'71年発表の2枚目。この作品で一旦解散となる。前作におけるようなクラシックへのアプローチは若干薄れている。1曲、SEやテープの逆回転を使った、サウンド・コラージュ的な作品がある。より一層オリジナリティを追求する姿勢が感じられる。デイヴ・スチュワート中心と思われがちだが、曲のクレジットを見ても、モント・キャンベルが曲作りを主導しているようである。
2006/03/10
'71年発表の5枚目、レギュラー・アルバムとしては最終作。前作でオーケストラとの共演の後、バンドのみでの作品。全4曲はいずれもクラシックの作品である。結局ナイスにおける「クラシックとロックの融合」というテーマは、クラシックの曲をロックとして格好良く演奏するという事に行き着いたのだろうか。もっとも2曲がライブ音源であり、EL&Pが既に活動している時期での発売であるから、契約上の都合で発表されたのかもしれない。
2006/03/09
'71年発表の3枚目と'76年発表の9枚目の2in1。両作共オーケストラとの共演である。5年の隔たりがあるが、2in1でも違和感無く聴き通せてしまう。ギターが2本さらにボーカルが入るためか、オーケストラをバックに、ロックを演奏しているという印象。「クラシックとロックの融合」は数々のグループが挑戦しているが、各々にアプローチが異なり、出来も様々で興味深い。「融合度」と「完成度」という2つの軸で評価すると、本作は融合度が中、完成度が中の上といったところか。
2006/03/08
'78年発表の7枚目。オール・インストゥルメンタルでオーケストラとの共演という意欲作。売り物のFrancesco Di Giacomoのボーカル無しがちょっと寂しい。キーボード、ドラムがロックっぽさを残しているが、曲は共演というレベルを超えた作品。近代クラシックを感じさせる展開とスケール感である。ジャケットもカッコイイです。
2006/03/06
'74年発表の7枚目。個人的には「太陽と戦慄」と「レッド」の間に隠れがちな作品。これら2枚に比べると、インプロヴィゼーションの比重が高く、決め手になる曲が無いという印象である。ライブ音源を使用しているとの事ではあったが、その全貌は'97年に発表される「ナイト・ウォッチ」で初めて明らかにされる。意欲的な試みだったのか、契約のためのやっつけ仕事だったのか...。
2006/03/03
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'77年発表の7枚目。バイオリン、フルートのマウロ・パガーニの脱退後の初アルバム。代わりになんと元イッツ・ア・ビューティフル・デイのグレゴリー・ブロックが加入した。サウンドはソロ重視のコンパクトでジャージーなものに変化している。前作では前面に出ていたベルナルド・ランゼッティはやや引っ込んだ感じで、ライナーにもvoci e percussioniとある。イタリア回帰する次作以降の予兆を感じさせる、過渡的な作品。
2006/03/02
'78年発表の6作目。フィリップ翁ばりの暴力的なギターとシンセによる、ヘビー・エレクトロニクス・ミュージック。次作に比べるとシンセの使い方がまだ一定しないというか、色々やってみたかったのか、やや散漫な印象である。'78年にしてこのアルバム・タイトルとロゴは進んでいます。
2006/03/01
'74年発表の6枚目。Radio Gnome Invisibleの第3作である。クレジットされているメンバーは10人にもなる。サウンドは前作よりタイトかつアバンギャルドになっている。Gilli Smythのスペース・ウイスパーはもちろん、何物にも代えがたい音世界が繰り広げられる。ジャージーでサイケデリックという、一見相容れない両者が見事に融合している。
2006/02/28
'77年発表の9枚目。前作から1年を待たずして発表された作品。サウンドの傾向は前作を踏襲するものであるが、より一層華麗に、ドラマチックになっている。ますますトニー・バンクスのキーボードの活躍が目立つ。しかし派手なソロがある訳ではなく、ステイーブ・ハケットのギターとの見事なアンサンブルで曲を盛り上げる。4人でのスタジオ作としては最後になる。
2006/02/27
'73年発表の5枚目。EL&Pタイプのイタリアのグループ。サウンド的にもあまりイタリアらしさは無く、ブリティッシュ・プログレの影響が強いようである。とは言えイタリア語のボーカルと相まって、ブリティッシュとは違ったドラマチックな印象を受ける。V.D.G.G.のピーター・ハミルが詩を書いた英語盤もある。'80年代は解散していたが、'90年代になり復活、現在も活動を続けている。しかしP.F.M.といい、バンコ、NEW TROLLSと'90年代のイタリア・プログレ・シーンには何があったのだろうか?
2006/02/24
'73年発表の5枚目。Radio Gnome Invisibleの第2作である。本作よりピエール・モエルランが加入。ドラムのほかマリンバも演奏し、より一層サウンドに華やかさが増した。曲は前作よりサイケと言うか、ユーモラスな感じが増している。しかし決して「緩い」感じではなく、ジャズ・ロックのテイストを含んだ、素晴らしい内容である。
2006/02/23
'72年発表のデビュー作。VittorioとGianniのNocenzi兄弟のダブル・キーボードを活かしたイタリアのグループ。またFrancesco Di Giacomoのボーカルはその体格通りの太く、朗々とした響きで、カンツォーネを彷彿とさせる歌いっぷりである。イギリスの影響を受けつつも、イタリアならではのオリジナリティに溢れた作品である。ところでジャケットの壷は何焼でしょう?答えはコメント参照(^o^)/
2006/02/22
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'74年発表の8枚目。4枚目の「こわれもの」からの参加なるも、イエスの実力、人気アップに貢献したリック・ウェイクマンが脱退しての作品。一時はヴァンゲリスの加入も噂されたが、結局元レフュジーのパトリック・モラーツが加入した。全曲ともメンバーの競作であるが、良くも悪くもパトリック・モラーツが活躍している。彼のクラシカルで華麗なキーボード・プレイが活かされた内容である。過去の作品に比べると、少々スピーディーでヒステリックな印象でもあるが、彼らがメンバー全員で練りに練って曲作りをしている事が伺われる。
2006/02/21
'76年発表の8枚目。奇抜なステージ衣装、演劇的なボーカル、シニカルな詩とグループのフロントマンであったピーター・ガブリエルが抜けた後の最初のアルバム。どうなる事かとファンの皆が心配したが、奇跡的に声質の似ているフィル・コリンズがボーカルを務め、またサウンド的には、幻想的な雰囲気は薄れたものの、よりバンドのアンサンブルは強化され、危機を脱した作品。「Dance On A Volcano」、「Los Endos」は後のライブ・アルバム「Seconds Out」で素晴らしい演奏がされる。私は「Seconds Out」を先に聴いてしまったので、本アルバムでの演奏は、今ひとつ物足りない。やはりアルバムは順番に聴くべきである。
2006/02/17
'71年発表の1枚目。3枚目の評価が高いが、この1枚目もなかなかである。3枚目に比べクラシック色が強く、そのアプローチはナイスに近いものがある。LPではB面1曲目にあたる「Raymonds Road」は、もろクラシックのメドレーである。ジャケットはキーフ。
2006/02/16
'75年発表の1枚目。イタリアのジャズ・ロック・グループのデビュー・アルバムにしてライブ盤。当時日本盤も発売されたが、話題になった記憶は無い。それ程悪くない出来であるが、NUCLEUSのような本格的なJAZZへのアプローチでもないし、ISOTOPEのようなテクニカルな感じでもない。P.F.M.のライブ盤「クック」のジャズ的な部分を発展させた感じがするのだが、無理矢理なイタリア繋がりだろうか。
2006/02/15
'70年発表の2枚目。3枚目に比べ、ラーガ風の曲が多く、歌詞もヒンドゥー語(?)が半分以上を占めている。時代的にもプログレというよりもサイケデリック、ヒッピー・ムーブメントの流れで語るべきかもしれない。'80年代ならばワールド・ミュージックとして評価されたかも。音楽に、特にロックにとっては「時代」というのは大切な要素である。
2006/02/14
'92年発表の5枚目。スタジオ盤としてはラスト・アルバムになる。曲も演奏もよりテクニカルな方向へ進化している。その分カンタベリー色は薄れ、ISOTOPEやBrandX的なフュージョンっぽさが強くなっている。彼らは現在も活動を続けている。情報はこのブログにも来て下さるsario8551さんのブログの「お気に入り一覧」からどうぞ。
2006/02/13
'73年発表の4枚目。Radio Gnome Invisible(見えないラジオの妖精)3部作の第1作である。本作からギターにSteve Hillageが、キーボードにTim Blakeが参加し、元々のサイケデリックというか、不可思議なサウンドに、一本芯が通ったしっかりした演奏になっている。しかしデビッド・アレンは未だに現役で、かつ現役ヒッピーって感じである。スゴイな~、もう21世紀なのに。
2006/02/10
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'88年発表の2枚目。プロデューサーにSteve Hillageを迎えての作品。'80年代中盤以降というと、マリリオンに代表されるポンプ・ロックがプログレでは注目をされていた時代である。しかし彼らはそれらのバンドとは一線を画する。確かにプログレの影響は受けてはいるが、決して'70年代のプログレを再現するつもりは無さそうである。結果として'80年代に相応しいサウンドにはなっているが...。いわゆるハード・プログレに感じてしまう。
2006/02/09
'72年発表の4枚目。前作からギターがSteve Howeとなり、そして今作でキーボードがRick Wakemanとなり、黄金期のライン・アップとなる。そのメンバーの顔ぶれに相応しい出来である。全体の非常に良い緊張感を感じるサウンド、展開である。続く「危機」もそうだが、こんな演奏してたら、精神的に疲れるだろう。メンバーの出入りが激しかったのも解る気がする。
2006/02/08
'76年発表の4枚目。前作のコンセプト・アルバムから一転、小品の並ぶ構成である。非常に優しいサウンドで、叙情派としての評価を決定付けたアルバムではないだろうか。ジャケットのイラストの淡い感じが、まさにその内容を表している。今回リマスター盤のCDを買ったのだが、どうも音に「角」がある気がしてならない。LPとの聞き比べまではしていないが、キャメルのサウンドとしては、ちょっと違和感を感じた。
2006/02/07
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'72年発表の4枚目。名曲「ウォッチャー・オブ・ザ・スカイズ」、LPのB面を使った大作「サパーズ・レディ」と、初期の傑作の誉れ高い作品である。前作に比べると、バンド・アンサンブルがより一層高まり、ピーター・ガブリエルのボーカルが前に出すぎることも無く、サウンドの完成度が高まった印象である。
2006/02/06
'74年発表の3枚目。前作から参加したアラン・ボウンの活躍が目立ち、よりジャズ・ロック志向が強くなっている。それに対抗するかのように、ジョン・ジョーンズのギターは力強くなっている。メロトロンも相変わらず使われているが、前作のようにクリムゾンの影響を感じさせるようなところは無い。前作のクリムゾン的なサウンドを求めて聴くと、肩透かしを食うが、ジャズ・ロック寄りとなったサウンドの完成度は高い。
2006/02/03
'05年発表の現在のところ最新作。トーマス・カガーリン(vo、vin、perc)をゲストに迎え、「生身」を感じさせる音になっている。一方でリズム・パートは現代的というか、テクノ的な音を選んでいる。「Are You Sequenced?」と比べると、また原点に回帰したような作風である。
2006/02/01
'77年発表の5枚目。次作「Breakfast in America」でアメリカで大成功を収める前の作品。個人的には彼らの最高傑作だと思っている。前2作で見せた三文オペラ的サウンドは影を潜め、全体に落ち着いた曲が多い。彼らの魅力は曲はもちろん、2人のボーカル、ロジャー・ホジソンとリチャード・デイヴィスの歌である。個性の異なる2人の歌が交互に楽しめ、アルバムとして飽きない要素となっている。
2006/01/27
'79年発表の9枚目。カンサス、ボストンと並ぶアメリカン・ハード・プログレの雄。初のナンバー・ワン・ヒットとなった「Babe」、マンドリンとアコーディオンが悲しげな名曲「Boat on the River」とこの2曲だけでも充分聴く価値のあるアルバムである。ディープなプログレ・ファンは商業ロックと嫌う人が多いようであるが、エンターティメントの国、アメリカで成功を収めただけあって、よく出来た作品である。疲れた時に聴くと、元気が出ます。
2006/01/26
'78年発表の9作目。ジャケット写真、タイトル、そしてサウンド...。Emerson Lake & Palmerももう駄目だと全てのファンが感じた作品である。実際これで解散となる(1枚ライブが出るが)。基本的にはWorksの流れの内容で、LP A面がレイク・サイド、B面がグループ・サイドといった感じである。改めて聴くとそれ程悪い出来ではないのだが、やはりEL&Pの持ち味である、破壊的な魅力に欠ける。キースはYAMAHAよりMoogが似合っている。
2006/01/25
'78年発表の3作目にして最終作。リーダーのカルロス・カルカモ以外のメンバーを一新しての作品。ギターやサックスがジャズ・ロックらしくなり、また随所でオーケストラが入って、アルバムとしては格段に完成度が高くなっている。随所に中近東的というか地中海的な旋律が用いられ、これも非常に印象的である。3枚通して聴くと、完成度という点では段々と良くなっているが、個性という点では1枚目が一番良かったような気がする。
2006/01/24
'76年発表の2枚目。前作ののんびりした感じから、タイトなサウンドに変化している。特にLP A面を使った組曲は、シンセを多用し、曲の構成も緊張感が増したものになっている。前作よりコンテンポラリーになっている反面、スペインらしさが薄れてしまっている。
2006/01/23
キーボード奏者カルロス・カルカモが率いるスペインのグループの全3枚をまとめた3枚組み。今日は75年作の1枚目「HABLO DE UNA TIERRA」をレビューする。ジャズ・ロックと言われるが、ソフト・マシーンやニュークリアスのような感じは無い。スパニッシュ・ギターも入り、スペインらしい優しく、ゆったりとしたサウンドである。今時の言葉を使うと、癒し系プログレと言えるかもしれない。
2006/01/20
'75年発表の2枚目。ゲストにダリル・ウェイを迎え、さらにクラシカルな雰囲気になった作品。1枚目よりシンセを多用しており、サウンドがカラフルになった。LPではB面を使った組曲「King-Bird」は、サウンドこそロックであるが、展開はまるでクラシックの曲を編曲したような出来である。
2006/01/19
'74年のデビュー作。元エクセプションのRick Van Lindenが結成したオランダのキーボード・トリオ。オランダのEL&Pと言われる事もあるが、サウンド、曲の構成はよりクラシカルであり、どちらかと言うとNICEの方が近い。このアルバムではあまりシンセは使わず、オルガンを中心に、メロトロン、ハープシコードが効果的に使われ、クラシカルな雰囲気を出している。
2006/01/18
'76年のデビュー作。アメリカのイエスと言われているバンド。曲の構成、コーラスワーク共イエスの影響丸出しである。さらにボーカルの声質、ベース、キーボードの音までも似ている。そう言うと何か二番煎じ的な感じがするが、本家と決定的に違うところは、アメリカのバンドならではの、明るいサウンドである。私は「能天気なイエス」と呼んでます。
2006/01/17
'78年発表。ダリル・ウェイとなんとミック・テイラーをゲストに迎えた作品。前作「Gazeuse」で炸裂した疾走感溢れるサウンドにさらに磨きがかかっている。特にギター・レスでベース以外は全て打楽器の曲は、各楽器の絡み合いが素晴らしい。後に「Gongzilla」にを結成するHansford RoweとBon Lozagaが参加している。
2006/01/16
'77年発表の1枚目。カンタベリーの影響を感じさせる、アメリカのグループである。ヴィオラ、バイオリンとサックス、フルートが入っている。'70年代のアメリカのプログレ・バンドは、ヨーロッパのバンドの影響を受けながらも、いかにもアメリカ的なサウンドのものが多いが、このバンドはそのような感じは無く、知らなければアメリカのバンドとは判らない。非常に凝った曲構成、憂いを持ったサウンドである。
2006/01/13
'78年発表の9枚目。ドラマーのクリスチャン・ヴァンデを中心としたフランスのグループ。その特色は何といっても架空の言語「コバイア語」で歌われるボーカルである。このアルバムでは、ギター・レスのサウンドと相まって、「ヘビー・ジャズ・ロック・オペラ」とも言える世界を構築している。しかしさすがに架空の言語だけあって、語彙が少ないのか、ちょっとスキャット風、もしくはハナモゲラ風な印象である。好きか、嫌いかよりは、嵌るか、嵌らないかというグループ。ジャケットはH.R.ギーガー。
2006/01/12
'76年発表の2枚目。スウェーデンのグループである。ジェネシス、キャメルの影響を良く言われるが、似ているようで似ていない。かと言って独自色が強い訳でもない、非常に安心して聴けるサウンドである。LP A面を使った組曲は20分を超えるが、決して飽きさせず良く出来た構成である。
2006/01/11
'73年発表の2枚目。初期クリムゾンの影響を感じさせるメロトロンの使い方。しかし決してクリムゾンの真似をしている訳ではない。このアルバムからベテラン管楽器奏者のアラン・ボウンが加入している。そのためか前作よりジャズの要素が増え、サウンドに独自色が濃くなっている。名盤とまでは行かないが、ブリティッシュ・プログレとしては外せない佳作。
2006/01/10
'76年発表の1枚目。イタリアには珍しく、カンタベリー風のジャズ・ロックである。ジャズ・ロックと言っても、それ程堅苦しくなく、ユーモアを感じさせる面もある。そこがカンタベリー風と評される所以だろうか。カンタベリー風をもう少し絞ると、初期ソフト・マシーン、ハットフィールド&ザ・ノースの1枚目、ラジオ・ノーム・インヴィジブル期のゴングの影響を感じさせる。非常に変化に飛んだ、質の高いサウンドである。
2006/01/06
'74年発表の2枚目、日本ではデビュー作。ドイツのEL&Pと呼ばれる彼らだが、本作でその評価が固まったと言って良いだろう。エマーソンよりは全体的にクラシカルなキーボード・プレイだが、前作よりシンセを多用し、サウンドに華やかさと骨太さが増している。しかし、彼らに限らずEL&Pスタイルのグループと、本家が決定的に違うのは、エマーソンの持つ暴力的というか破壊的な魅力ではないだろうか。これこそがロックが本質的に持っている魅力だと思う。
2006/01/05
'74年発表の6作目、初のライブ盤。4枚目、5枚目の曲が中心であるが、新曲が2曲収められている。新曲と言うよりは、このオーケストラとの共演のために書かれた曲のようである。この時代、「ロックとクラシックの融合」は色々なグループが挑んだテーマである。その中でもこの作品はトップ・レベルの出来であろう。元々メンバーにビオラが入っている事もあり、オーケストラとの相性は良いサウンドではあるが、このアルバムの演奏は実に「融合」している。中でも2枚目の曲で、後に定番となる「For Richad」は素晴らしく、スタジオ盤より良い出来であり、さらにこのアルバム以降数々ある「For Richad」と比べてもベストだと思う。
2006/01/04
'73年発表の5作目。Phil Shulman(sax,trumpet,etc.)が脱退し、楽器編成として少し特異性が薄れた作品。しかしそれを感じさせない万華鏡のようなサウンドとコーラス・ワークである。初期の内省的な雰囲気から、少々神経症的に、ある意味より過激に変化している。ガラスの割れる音が、段々とリズムを刻む導入部のアイデアは素晴らしい。
2005/12/30
'86年発表のデビュー作。Hatfield & The Northで一緒だった2人が、新しい時代のポップスを目指して作ったシリーズの第1弾。A面がカヴァー、B面がオリジナルのシングル出してきたものをアルバムとしたもの。カヴァーは'60年代ポップス、モータウン、ディズニー・ソング等バラエティに飛んだもの。オリジナルもそれらの雰囲気に合わせた作品。カンタベリー的ではないが、参加したゲストは、Phil MillerPip PyleAmanda ParsonsJimmy Hastings等、カンタベリーの面々。ゲストが豊富な割には、Dave Stewartの打ち込みサウンドが目立つ。
2005/12/29
コメント(6)
'00年発表。Canの中心人物のソロ作。スタジオ・ライブによる一発録り。Canのようなユーモラスかつ先鋭的な雰囲気はなく、極めてミニマル的な作品である。ロックと言うよりは、現代音楽に近い内容である。さすがシュトックハウゼンの弟子である。
2005/12/28