sinのプログレ試聴室
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ザ・コレクターズ・キング・クリムゾン Vol.9 ディスク3は1999年3月25日のテキサスでのProjeKct Threeの録音。ProjeKct Threeはロバート・フリップトレイ・ガンパット・マステロット全編インプロビゼーションといった感じの曲である。次のクリムゾンを模索するためのプロジェクトとは言え、「作品」としての完成度は疑問である。と、ザ・コレクターズ・キング・クリムゾン Vol.9を3日にわたって紹介したが、あまり良い評価は与えられなかった。まあ「ザ・コレクターズ」ですから...。コレクターの人は買ってください。ファンの人は財布と相談してからね。
2005/10/05
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ザ・コレクターズ・キング・クリムゾン Vol.9 ディスク2は1982年7月30日のフィラデルフィアでの録音。(少なくとも日本では)あまり人気の無い'80年代クリムゾンである。原因は人それぞれだろうが、私はやはり「太陽と戦慄」~「レッド」があまりにも良すぎる点と、エイドリアン・ブリューのギター&ボーカルである。キタリストとしてもボーカリストとしても、さらにはコンポーザーとしても才能のある人だとは思うが、オールド・ファンとしてはやっぱりこの時期の彼は馴染めない。考え様によっては、あのクリムゾンに参加して、自分の個性を発揮しているのだから、大したもんだと言えるかもしれないが。オールド・ファンには「レッド」と「太陽と戦慄パート2」の演奏が嬉しい。
2005/10/04
オフィシャル・サイトのみ販売のライヴ盤を日本国内でセット販売するシリーズの第9弾。今回は3枚組なので、今日から1枚ずつ紹介して行く。ディスク1は1969年11月22日のフィルモア・イーストでの録音。宮殿、ア・マン・ア・シティ、エピタフ、21世紀の~の4曲が2日分入っているという構成。一応ライン撮りではあるが、モノラルだし、決して良い状態の音ではない。(アースバウンドよりはマシだが)この時期のライブは過去のコレクターズにも収録されているし、「エピタフ」というタイトルのCDも出ている。曲としても録音状態としても資料的価値しか見出せない。
2005/10/03
'75年発表、前作から5年を経た5枚目である。全4曲、相変わらずヘビーでダークなサウンドである。今回国内盤の紙ジャケを買ったので、訳詞を読んでみた。う~ん、想像していた通り難しい内容である。V.D.G.Gは日本での評価が高いそうであるが、英語が分からないため、純粋にサウンド面で評価されているからかもしれない。歌詞の内容が理解できたら、重過ぎるような気がする。
2005/09/30
'71年発表の3枚目。インド系イギリス人を中心としたグループ。年代とインド系と聞くとサイケな感じを想像するが、シタールこそ使っているものの、フルートをフューチャーしたフォーク調のサウンドである。但しラストの曲はモロにラーガ調である。
2005/09/29
'74年発表の3枚目。3枚目と言っても、解散後一時的に再結成したものである。再結成の経緯は、ハットフィールド&ザ・ノースの成功(!)に気を良くしたヴァージンが、デイヴ・スチュワートにソロ・アルバムの製作を要請し、デイヴはソロ作ではなく、エッグを再結成し本作となったそうである。と言ってもデイヴが完全にリーダー・シップを取っている訳ではなく、1枚目、2枚目同様、モント・キャンベルのクラシカルなセンスも充分活かされた作品である。ナショナル・ヘルスのミッシング・ピースの曲を聴いても、モント・キャンベルという人は、非常に才能溢れる人だと思うが、あまり活躍していないのが残念である。
2005/09/28
'72年発表、"C"のクラスターの2枚目。電子音楽です。明快な「リズム」はなく、あるのは「うねり」です。ジャーマン・エレクトロニクスはロックというより、現代音楽に近いものが多い。現代音楽の大家カールハインツ・シュトックハウゼンの影響が大きいようである。ジャーマン・エレクトロニクスには入らないかもしれないが、あのカンのホルガー・シューカイとイルミン・シュミットは彼に直接学んだらしい。
2005/09/27
'76年発表の3枚目にしてラスト。ツイン・キーボードとなり、ゲイリー・ボイルのギターと互角以上に全面に出てきている。ジャズ・ロックの範疇ではあるが、かなりフージョン寄りのサウンドである。1曲元メンバーでカンタベリーの大物、ヒュー・ホッパーが曲を提供し、演奏している。
2005/09/26
'74年発表の3枚目。ドイツのEL&Pの最もEL&Pらしい作品。アンサンブルの個所はそれ程でもないが、キーボードがソロを取るところは、エマーソン丸出しである。しかし決して真似といった感じではなく、当時のキーボード・ロックの王道と言った感じである。全体的にはEL&Pよりメロディアスで、ポップなヴォーカルが後の路線を予感させる。
2005/09/22
[今日のCD]もめでたく100枚目である。そこで...'69年発表のデビュー・アルバム。メンバーはRobert FrippIan McDonaldGreg LakeMichael GilesPeter Sinfieldうかつには語れない作品である。改めて演奏を聴いてみて、またライナーの作詞、作曲を見ても、この時はFrippは1メンバーにすぎず、まさにキング・クリムゾンというグループが、この偉大な作品を作り上げたという事が判る。もしかしたら本当の意味でのキング・クリムゾンのアルバムは、この1枚きりなのかもしれない。
2005/09/21
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1枚目のVerveからDeccaに移り'70年に発表した2枚目。まだ何となくイギリスらしいビート・バンド、サイケ・バンドの雰囲気が残る作品である。とは言え、着実に彼ららしいカンタベーリー・サウンドが完成しつつある。名曲というか後に定番となる「For Richard」は、その完成型と言えるだろう。しかし当時のDeccaはEgg、Khan、East of Edenなどプログレの宝庫である。これはDeccaがビートルズをオーディションで落としてしまい、その反省からクセのあるバンドをやたらリリースしたせいらしい。
2005/09/20
'77年発表の7枚目。間にライブ盤を挟んで、前作の「恐怖の頭脳改革」から4年振りのスタジオ盤である。LP1面づつ、3人のソロ&グループの作品という変則的な構成。結果的にはそれなりの作品ではあるが、グループとして行き詰まっていた状況を伺わせる。エマーソンは当時お気に入りだったYAMAHAのGX-1で、アーロン・コープランドの「庶民のファンファーレ」を演奏している。かれらはこの作品のツアーをオーケストラを率いて行い、経費が掛かりすぎて大赤字を出し、解散の引き金となってしまう。
2005/09/16
イアン・カー率いるグループ、'70年発表のデビュー・アルバム。日本における注目のされ方は、後にソフト・マシーンに参加するカール・ジェンキンス、ジョン・マーシャルが在籍していたという事なのだろうか?一応ジャズ・ロックという範疇で語られるが、ジャズが不得手な私には、ジャズそのものにしか聞こえない。このグループがジャズ・ロックと呼ばれるのは、単にヴァーティゴ・レーベルから出ているからではないのか?ウェザー・リポートよりよっぽどエレクトリック・マイルス直系の演奏だと思う。
2005/09/15
'72年発表の5枚目。誰が何と言おうと、プログレ界に燦然と輝く金字塔的アルバムである。LPのA面を使ったアムバム・タイトル曲は、構成、サウンド共に凝りに凝った内容である。おそらくメンバー皆がアイデアを出し合って、セッションにセッションを重ね、完成させて行くという作業の末の賜物であろう。私の持っているCDは、'87年初めてCDプレイヤーを買った時に購入した物である。どうもダイナミック・レンジが狭い気がしてならないのだが、リマスター盤はどうなのだろうか?聞き比べた方のコメント、お待ちしてます。
2005/09/14
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'74年発表の世界デビュー第2弾。前作「幻の映像」に比べると、若干イタリアらしさは薄れた印象であるが、各曲とも非常にレベルの高い作品に仕上がっている。オープニングの「マウンテン」は混声コーラスを導入した、10分を超える大作、2曲目の「通りすぎる人々」は心温まる佳曲、3曲目はデビュー・アルバム中の「9月の情景」を編曲、再演したものであるが、オリジナルに比べ、スケールの大きなプログレらしい曲に仕上がっている。続くB面も佳曲揃い。
2005/09/13
'79年発表の8枚目。メンバーはAndrew Latimer(G)Andy Ward(Dr)Colin Bass(B)Jan Schelhaas(Key)Kit Watkins(Key) リチャード・シンクレアの脱退はもちろん残念だが、キャメル・サウンドの核、ピーター・バーデンスが脱退してしまうという痛手の後、2人のキーボードを入れての作品。その上1曲、当時流行りのテクノに挑戦するという暴挙(?)に出る。しかし全体には、タイトな部分とメロウな部分がバランス良く配置された、完成度の高いものになっている。特に10分を超えるインストゥルメンタル曲の「ICE」は、傑作の名に値する。
2005/09/12
'03年発表の現在のところ最新作。オリジナルとしては'95年の「ヘイスティングスの戦い」以来である。内容的にも「ヘイスティングスの戦い」が更に円熟したといった印象である。地味と言えば地味だが、過去にしがみつく事無く、自分達の今を素直に表現しているのではないか。Special Limited Edtionは限定2,500枚で、5曲のライブ・トラックを収録したCDとメンバー直筆のサインが付く(私のシリアルは0873←(^_^)v自慢)。5曲目は名曲というか定番のFor Richardである。カナダのオーケストラとの共演であり、ニュー・シンフォニアとの共演並の内容を期待するが、14分の割には短く感じてしまった。ちょっとアレンジが地味すぎるか。
2005/09/09
'95年発表の1枚目。Gong+Gozilla=Gongzillaである。まさにピエール・モエルランズ・ゴング復活と言えるアルバムである(残念ながらピエール・モエルランは参加していないが...)。それもギターがアラン・ホールズワースである。ただし「ガズーズ」に比べると、サックスが入らない分ややマイルドな印象か。「エクスプレッソII」のGolden DilemmaをGongzilla`s Dilemmaとして再演。
2005/09/08
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'96年発売の未発表音源集。'78年の1枚目発表前の楽曲を中心に、'79年のライブが2曲、'95年の曲が1曲。メンバー(ライブのゲストは除く)はDave Stewart(Key)Allan Gowen(Key)Phil Miller(G)Phil Lee(G)Mont Campbell(B)Pip Pyle(Dr)Bill Bruford(Dr)Amanda Persons(Vo)注目すべきは2人。Bill Brufordの加入は当時話題になったが、結局1枚目発表前に脱退してしまった。このアルバムで初めて彼のプレイが聴ける。ただしクリムゾンやブラフォードのような、ちょっと聴いただけで彼の演奏と判るようなプレイではない。もう1人はMont Campbell。言わずと知れたEggのベースである。もっともベースというより、コンポーザーとしての彼の個性が、このアルバムの楽曲に表れている点が注目である。20年の時を経て、よくぞ出てくれたと思う、カンタベリーの宝である。
2005/09/06
'71年発表の7作目(Days Of Future Passedから数えると6作目)。彼らの代表作と言って良い。'71年の7作目が代表作であるから、彼らがいかにプログレ黎明期と言うか、プログレ前夜から活躍したかがわかる。そう言った意味ではピンク・フロイドと並んで別格扱いされてしかるべきグループである。サウンド的は、いわゆるプログレらしい変拍子や複雑なアレンジはなく、歌心溢れる曲が中心である。元祖メロトロン・サウンドも、非常にハートフルな使い方である。プログレ全盛期前にピークを迎えてしまい、サウンド的にもマニアックでないがゆえ、知名度は高いが評価がそれ程高くない気がするが、新の先駆者として評価されるべきバンドだと思う。
2005/09/05
'98年発表の日本公演ライブ盤。メンバーはManuel Gottsching(g,key)Lutz Ulbrich(g,key)Harald Grosskopf(ds)Steve Baltes(key)もっともkeyと言っても、単純なキーボードだけでなく、シーケンサー、リズム・マシン等、最新の「機材」も含んでであろう。テクノからの再評価に答えるべく、現代的であり、かつAshraらしい作品に仕上がっている。気持ちのイイ、サウンドである。
2005/09/02
'73年発表の5枚目。H.R.ギーガーの変形ジャケットでお馴染みの作品。「タルカス」のレビューで、甲乙付けがたいと書いたが、一般には本作が最高傑作とされている。「悪の教典#9」はロックンロール・フィーリング溢れる、彼らのプログレ・サウンドの集大成と言えるだろう。トリオでこれだけの迫力ある演奏ができるとは驚きである。
2005/09/01
タンジェリン・ドリームのリーダー、'78年発表のソロ4作目。ソロ1作目、2作目は同時期のタンジェリンの作品と同傾向の作品であった。本作が発表された'78年のタンジェリンの作品はCycloneになる。Cycloneがボーカルや生のフルートが入って、かなり異色というか、新機軸を打ち出そうとしていたのに比べ、本作の方がかえってタンジェリンらしい作品である。シーケンサーにより繰り返されるビート、重厚なメロトロン、ソロ作ならではのギター・サウウンド等。未聴であるが、本作を始め各ソロ作が今年リレコーディングされて発売されている。オリジナルは中古でしか入手できないかも。
2005/08/31
'93年発表の2枚組ライブ・アルバム。ベースはスタジオ盤のトニー・レヴィンではなく、ジェフ・バーリンが努める。え~と...、イエスのアルバムです。それもライブ盤としては、イエス・ソングスに次ぐ位の良い出来である。ベースがクリスではないので、「儀式」が入っていないのは正解だと思う。中盤ベースがリードを取るところは、クリスというかリッケンバッカーそのものだからね。最後にイエスのHPに載っているこのアルバムの説明(機械翻訳しました)「厳密にはイエスのアルバムではありませんが、かかわったミュージシャンとこの世界的な承認のために"イエス"のアルバムとしてここに含まれています。」
2005/08/29
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'95年発表のアルゼンチンでのライブ盤。メンバーはもちろんダブル・トリオ。とにかくこのダブル・トリオ期の演奏は、攻撃的で音が分厚い。来日公演も観たが、圧巻である。オールド・ファンにとって嬉しいのは、レッドとザ・トーキング・ドラム~太陽と戦慄パートIIの演奏である。単なるファン・サービスだけでなく、フリップ翁もこの時期の曲が好きなんだろうな。これ以降、怒涛のごときライブ盤発売攻撃が続く。お金が~( ̄○ ̄;)
2005/08/26
'75年発表の1枚目。メンバーはアラン・ゴウエン(Ky)フィル・リー(G)マイケル・トラヴィス(D)ジェフ・クライン(B)の4人ゲストも何人かいるが、ライナーのクレジットにBarbaraとあるので、コーラスで参加しているのは、バーバラ・ガスキンと思われる。ジャズ色の強いカンタベリー・サウンド。非常に洗練されたアルバムではあるが、National Healthあっての評価と言ったら、厳しすぎるだろうか。Hatfield and the North、National Healthを聴いてから聴きましょう。
2005/08/25
'72年発表の唯一の作品。メンバーはSteve Hillage(G)Nick Greenwood(B)Eric Peachey(Dr)そしてゲストにDave Stewart(Ky)ライナー・ノートには作詞、作曲者は書かれていないが、少なくとも作曲はほとんどSteve Hillageと思われる。後のソロ作「FishRising」に通じる浮遊感溢れるサウンドである。Dave Stewartはゲストとは言えない活躍振りである。結果的にはこれ1枚になったので、Dave StewartあってのKhanと言える。カンタベリーの中で、人脈的にも、サウンド的にも外せない1枚。
2005/08/24
'71年発表の2作目。非常に繊細というか、緻密で内省的なサウンド。基本の楽器構成(ギター、ベース、ドラム)により、かろうじてロックの範疇に収まっているが、曲の展開、他に演奏している楽器はまさになんでもありである。かといって散漫な印象は無く、一貫した独特の世界を構築している。底無しに奥の深い作品。私は一番好きです。
2005/08/23
'80年発表のデビュー・アルバム。ジャケットの印象はシンフォ系だが、実はカンタベリー系ジャズ・ロックである。セカンドのタイトルも「帽子と野原」であるが、かなりジャズ寄りそれもブランドXやアイソトープのようなフュージョン寄りのサウンドである。実家の私の部屋には、ずっとこのアルバム・ジャケットのポスターが貼ってあった。ポスターが付いていたということは、レコード会社もそれなりに力を入れていたのであろう。キーボードはオルガン、エレピ、グランド・ピアノ、シンセ、メロトロン、etc.と賑やかで、演奏もバラエティに富んでいる。プログレが好きで好きで、色んな事をやってみたくてしょうがないといった感じである。
2005/08/20
'82年発表のデビュー作。再発CDの帯には「日本のキング・クリムゾン」とある。前身のバンド「まどろみ」はクリムゾンのコピー・バンドであった。本作も確かに音は「太陽と戦慄」~「レッド」期のクリムゾンそのものである。しかしメロディーライン、曲の展開はオリジナリティー溢れるものである。メロトロンが入っていないのも、かえって良かったかもしれない。
2005/08/19
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'76年発表の2枚目。プロデュースにクラウス・シュルツを迎え、英マナー・スタジオで録音されたアルバム。前作に見られたニュー・ロック的な雰囲気は無くなり、コンテンポラリーなサウンドに仕上がっている。日本語の歌詞の歌も1曲のみで、世界進出の意気込みが感じられる。実際欧米、アジアツアーを行い、好評を博したようである。キーボードの高橋正明は後に喜多郎としてNHK「シルクロード」のテーマで大ヒットを飛ばし、最近ではグラミー賞まで獲ったニューエイジ・ミュージックの大物となった。
2005/08/18
'81年発表の日本の二人組メジャー・デビュー作。シンセとギターで作られた、エレクトロニクス・ミュージック。と言っても実験的でもサイケでもなく、骨太なロックを感じさせる作品である。メンバーの泉陸奥彦は後にAfter Dinnerに、小西健司はP-modelに参加する。これ1枚で終わってしまったのが惜しまれる(後に発掘音源のアルバムが1枚出るが)。現在は廃盤だか、キングのネクサス・レーベルなので、またアイン・ソフやケンソー、美狂乱と共に再発されるかもしれない。
2005/08/17
'74年のデビュー作。日本のプログレ界、いやロック界に燦然と輝く金字塔。この時メンバーはまだ10代というから驚きである。ピンク・フロイドの影響が良く言われるが、当時のブリティッシュ・ロックを聴いて育った人間なら当然の範囲であり、決して模倣ではなく自分達の音を作ろうとしているのが判る。それより全体を通して、彼らより一世代前の「ニュー・ロック」の流れをちゃんと引き継いでいるサウンドである。改めて聴くと、外国のプログレより時代を感じるのが不思議だった。思ったのがはっきりと聴き取れる日本語の歌詞にせいではないか。最近はちゃんと聴き取れる日本語で歌っているロックなんて無いからね~。
2005/08/11
昨日と同じく'74年発表の2枚目。メンバーは1枚目プラスGille Lettmann(ボーカル?囁き?)演奏は1枚目に比べ、ギターが引っ込んで、キーボードが前に出た感じ。しかしシンセの使い方はサウンド・エフェクト的。けだるさ倍増である。
2005/08/09
'74年発表の1枚目。コズミック・ジョーカーズは、Manuel Göttsching(ASH RA TEMPEL)Klaus Schulze(ASH RA TEMPEL)Jurgen Dollase(WALLENSTEIN)Harald Groskopf(WALLENSTEIN)Dieter Dierksの5人によるセッションというか、プロジェクトである。ジャーマン・エレクトロニクスというかサイケなサウンド。当時としてはこれが限界なのか、エコーとジェット・マシーンが安易にスペーシーな雰囲気を醸し出している。今風に言えばダウナー系のアシッド・サウンド(?)
2005/08/08
'72年発表の来日公演のライブ盤。言わずと知れた黄金の第二期メンバーによる演奏。ロック史上ベスト3に入るライブ盤であろう。彼らと言おうか、この頃と言おうか、ロックという音楽が、ブルースをルーツにしているということがはっきり感じ取れる。ジャケットのステージ写真を見て驚くのが、イアン・ペイスのドラム・セットのシンプルさである。バスドラは当然1個だし、それ程径も大きくない。タムもシンバルも少ないし。時代的には標準的なセットなのかもしれないが、このセットで、あれだけ迫力のある演奏かと思うと、感心する。当時の逸話で、税関で外国産なのに「Made In Japan」は誤解を招くと、「これは外国製品です」という旨の注意書きをするよう指導されたとの事。役人って馬鹿ね。
2005/08/04
'91年、いち早く本場アメリカ、中南米で人気を博し、満を持して発表された2枚目。昨日のりんけんバンドは、本物の良さであったが、オルケスタ・デ・ラ・ルスは本物に対する愛と尊敬が生んだ成功だと思う。サルサはそれ程詳しくないが、当時のアメリカのサルサ・シーンは、みんなが何か新しい事に取り組もうと模索していたのではないか。そこに遠く離れた日本のバンドが、オーソドックスなサルサを、ストレートに奏で、原点の良さを再認識させたのでは。ラストは高田みずえの「私はピアノ」のサルサ版。これが原曲を活かしながら、ちゃんとサルサになっているところが素晴らしい。あと、1曲ティンバルスでティト・プエンテが参加している。これはプログレで言うと、日本のバンドに、誰がゲストで来たのに値するのだろうか?プログレ、サルサ両方に詳しい人のコメントを期待します。
2005/08/02
今週は夏休み。真夏の昼間にプログレはちょっとキツイものがあるので、今週は夏休み特別企画として、プログレ以外をレビューする。'90年発表の2枚目。彼らを初めて聴いたのは、テレビ東京の「タモリの音楽は世界だ」に出たときである。そのとき演奏したのが本アルバム収録の「渡海」である。沖縄の旋律を活かしながら、リズム隊はしっかりロックしていて楽曲としての完成度が高いと思った。それより上原知子の澄んだ歌声と、その歌詞の素晴らしさに震えが来た程である。うわべやあこがれでのオキナワではなく、血として流れている沖縄の持つ、本物の強みである。
2005/08/01
'79年発表のP.F.M.脱退後のソロ1枚目。邦題どおり、全面地中海サウンドの民族音楽的な1枚。とは言え、拙い知識では、アラブ的というか、中近東的に聞こえてしまう。ギリシャもこんな感じだったか?バルカン半島は?日本人にとって海は「隔てる」ものだけど、彼らにとって地中海は「繋ぐ」のもなのだろうか?人種、宗教、国家を超えた地中海文化がそこにある。1曲プレモリ以外のP.F.Mのメンバーが参加、2曲故ディメトリオ・ストラトスが参加している。
2005/07/29
'77年発表の1作目にしてLP3枚組の大作。10ccを抜けた彼らが、自ら開発したギター・アタッチメントの「ギズモ」の可能性を追求した作品。全体で壮大な物語になっており、かなり「語り」が重要な意味を持っている。英語が理解できないと、聴いていてサウンド・コラージュのように感じる。1曲何気にサックスでメル・コリンズが参加している。
2005/07/28
一昨日に続き、V.D.G.G。'71年発表の4作目。LPは全3曲、B面は組曲形式の大作である。彼らは比較的テンポもメロディーも変化に富んでいないので、大作志向はどうかなと思っていたが、以外と飽きずに聴ける。特にキーボードは派手さはないが、シンセ、メロトロンも使われており、ヘビーなオルガン一本槍から変化している。フィリップ翁もゲスト参加しており、前期V.D.G.Gの代表作である。
2005/07/27
'70年発表の2枚目。ピーター・ハミルのボーカルが印象的なグループ。プログレ以前のサイケデリックな雰囲気を残しつつ、独自のオルガン&サックスのヘビーなサウンドが個性を際立たせている。そのサウンドといい、受け入れられ方といい、孤高のバンドと呼ぶに相応しい。
2005/07/25
'83年発表のライブ盤。この時のメンバーは、エドガー・フローゼクリス・フランケヨハネス・シュメーリング'81年のExitの頃からアルバムの曲数が多くなり始めたが、このアルバムはタイトル曲が約45分と、約5分の小品の2曲である。曲調はヴァージン初期の神秘的と言うか、宇宙的なサウンドではないが、後のニューエイジ的ではなく、シーケンサーが力強くリズムを刻むタンジェリンらしいものである。サンプルされた「Wake-up!」の掛け声が楽しい。
2005/07/22
'78年発表の11枚目。題名どおりスティーブ・ハケットも抜けて3人で制作したアルバム。一応マイク・ラザフォードがギターも弾いているが、やはり地味な印象である。全11曲と、比較的短い曲で構成されている。曲調も大人しいものが多く、小ぢんまりした印象。ラストの「Follow You Follow Me」は、ジェネシス=プログレとして聴くと、メロディーも歌詞も甘くてしょうがないが、素直にポップスとして評価すれば名曲である。私家版プログレ・ベスト・カセットに入れてました。
2005/07/21
'05年発表のライブ・アルバム。'02年の日本公演ライブに続くライブ盤だが、これはアーチスト・クレジットにあるように、かつてのメンバーであるマウロ・パガニーをゲストに迎えたコンサートの模様である。バイオリンもさることながら、やはり彼のフルート/ピッコロが入ると、よりP.F.M.らしい演奏になる。音質は日本公演ライブに比べると、ミキシングのせいか臨場感が増している。またアレンジもライブ向けで、「www.pfmpfm.it」に近いようである。ファンなら持っておきたい1枚である。
2005/07/20
'90年発表のライブ盤。プログレではない。グラム・ロックである(爆)。'82年のフランスでの録音。フェリーのダンディズムが頂点を極めた名作「アヴァロン」のツアーである。カッコイイ!More Than Thisが入っていて、かつオープニングならもっと良かったのに。
2005/07/15
アメリカのグループ'92年発表のおそらく唯一の作品。ダブル・キーボードにドラムスという変わった編成。1曲目は明るいボーカルに普通のロック。ハズレかと思いきや、2曲目からはカンタベリー調のキーボード・サウンド。ナショナル・ヘルスからギターを抜いて、少し柔らかめにしたと言ったら誉め過ぎか。ジャケ買いの割には良かったアルバム。(これをジャケ買いするセンスもなんだかな~)
2005/07/14
'90年発表の2枚目。中心人物はスロベニア出身だが、活動の拠点はイタリアらしい。ジャンルとしてはゴシックに入る。人によってはゴシック・メタルと分類している。大仰なメロディー・ライン、芝居がかったボーカル、クラシカルなキーボードとバイオリン。中世趣味の様式美である。プログレのプログレたる精神に欠ける印象。もっとも本人達もプログレを演ってるつもりは無いのかも。
2005/07/13
'71年唯一の作。オール・インストゥルメンタルのジャズ・ロックである。中期ソフト・マシーンやニュークリアスにもう少しギターを効かせて、ロック寄りにした感じである。LPはヴァーティゴ・レーベルのレア物だが、CDは比較的入手しやすいようである。買って損は無い佳作。
2005/07/12
'90年発売のオリジナル・アルバム3枚に2曲のボーナス・トラックが入った2枚組。サウンドはメンバー構成どおりHATFIELDS+GILGAMESHといった音。オリジナル3枚はそれぞれ微妙に違いがあるが、どれも素晴らしい出来である。ソフト・マシーンとはまた違った、カンタベリー・ジャズ・ロックの頂点である。プログレは好きだが、カンタベリーは知らない後輩に貸した時の感想は、「頭の良さそうなバンドですね~。」言い得て妙である。
2005/07/11