[今日のＣＤ]の記事一覧 | sinのプログレ試聴室

太陽と戦慄/キング・クリムゾン

'73年発表の6作目（アースバウンドを含む）。クリムゾン史上最強のメンバーであるLine-up 3での作品である。楽曲、演奏、歌、全てが完全と言っても過言では無い出来である。残念なのはパーカッション（鳴物？）のジェイミー・ミューアがこの1枚で脱退してしまったことである。彼が作曲にも関わった太陽と戦慄パート１、トーキング・ドラムでの演奏は、鬼気迫るものがある。「宮殿」と並ぶ傑作である。

2005/07/08

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タルカス/エマーソン、レイク＆パーマー

'71年発表の2枚目。アルバム・タイトルの曲は、LPのA面を使った20分を超える組曲である。カッコイイ・・・としか言いようが無い。エマーソンのオルガン、シンセのプレイは圧巻である。プログレッシヴでありながら、ちゃんとロックの基本的な魅力は押さえている。「恐怖の頭脳改革」と甲乙付けがたい、EL&Pの代表作である。

2005/07/07

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BORIS/YEZDA URFA

アメリカのグループ、'75年の自主制作盤。オリジナルLPはわずか300枚しかプレスされなかったらしく、10万円以上のプレミアが付いていたそうである。イエス＋ジェントル・ジャイアントと言われているが、イエスはヴォーカル、楽器の「音」が似ているレベルに感じる。曲の構成は確かにジェントル・ジャイアントのように目まぐるしいが、受ける印象は決定的に違う。ジェントル・ジャイアントはそのエネルギーが内向きであるが、YEZDA URFAは外向きである。平たく言うと、弾けちゃっているのである。レア物と言うと、レアであるが故過大評価されがちであるが、本作はそれに見合った内容である。（10万出すかは疑問だが...。）

2005/07/06

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Nuclear Nightclub/WIGWAM

フィンランドのグループ、'75年発表の6作目。ヴァージンに移籍してのワールド・デビュー作である。主要メンバー2人が脱退し、かなりポップに変化した作品である。当時はヴァージンから出たという事と、イギリス以外のヨーロッパのバンドとして、プログレファンから、その内容以上に評価された気がする。とはいえ、非常に取っ付きやすい素直なサウンドである。1曲、ちょっと他の曲と印象が異なる「Bless Your Lucky Stars」は、ユーロ・ロックの隠れた名曲だと思う。

2005/07/05

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Egg/Egg

'70年発表のデビュー・アルバム。同時代のキーボード・トリオとして、ナイスとよく比較されるが、クラシックに対するアプローチは、全く異なる気がする。ナイスはクラシックをロック的にしようとしたのに対し、エッグはロックをクラシック的にしようとしたのではないか。後の活躍からデイヴ・スチュワートが注目されているが、クラシックの素養のある、ベースのモント・キャンベルが、そのサウンド作りのキーマンと思われる。カンタベリー史上、重要なアルバムである。

2005/07/04

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Days Of Future Passed/Moody Blues

'67年発表の2枚目。プログレのムーディー・ブルースとしては1枚目と言って良いであろう。ムーディー・ブルースの特徴は、'60年代のバンドらしく、ビート・バンドとしてのサウンドを持っている事だと思う。オーケストラをフューチャ－したこのアルバムは、クラシックとの融合といった大げさなものではなく、ごく自然な形で楽しめる。オーケストラの演奏は、クラシックと言うより、ディズニー映画のサントラのように感じるのは、私だけだろうか。

2005/07/01

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DOUBLE UP/PHIL MILLER , FRED BAKER

カンタベリーを代表するギタリスト、フィル･ミラーと彼のグループ、イン・カフーツのベーシスト、フレッド・ベイカーの'93年のデュオアルバム。フレッド・ベイカーはギターも弾いており、アルバム全体の印象は、ギター・デュオと言える物である。ハットフィールド＆ザ・ノースのUnderdubも演奏しており、非常に良い出来である。さりげないようで、かなりをテクニックを駆使した演奏が楽しめる。

2005/06/30

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Earth To Ether/Theo Travis

GONGのサックス＆フルート奏者の'04年のソロアルバム。リチャード・シンクレアが3曲ボーカルで参加している。また、「21世紀の精神異常者」を演奏している。プログレファンの心をくすぐるキーワードが並んだが...。ジャズである。完全にジャズである。プログレ感ゼロ、カンタベリー感ゼロである。ジャズとしての評価は、門外漢なので控えておく。

2005/06/29

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Pathfinder/BeggarsOpera

イギリスの5人組、'72年の3枚目。奇をてらった所の無い、ブリティッシュ然としたキーボード・ロックである。2曲目のマッカーサー・パークは'68年のリチャード・ハリスがオリジナル。'78年にはディスコ・クイーンのドナ・サマーもカバーしている。5曲目後半のギターのフレーズは、昔聴いたときはカントリー風と思ったが、改めて聴いてみるとアイリッシュ風にも思える。飽きのこない佳作である。

2005/06/28

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Old Loves Die Hard/Triumvirat

ドイツのＥＬ＆Ｐ、'76年の4枚目。このアルバムからヴォーカルが専任となり、４人組みとなる。長尺のインスト物は前作よりよりＥＬ＆Ｐらしくなった。だが本作の聴き所は、歌物である。非常に歌心溢れる曲ばかりである。単にヴォーカルが上手いだけでなく、その曲作り、演奏、楽器の音の選び方、どれもが素晴らしい。ハードなプログレ・ファンからすれば、軟弱に聴こえるかもしれないが、ある種スーパトランプにも通じる良さがある。

2005/06/27

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ガーデン・シェッド/イングランド

イギリスの叙情派バンド、'77年唯一の作。LP、CDとプレミアの付いたアルバムだが、このたび限定ながら再発された。評判が良いので前から気になっていたが、今回初めて聴いた。イエスとジェネシスの影響をよく言われるが、それほどあからさまに似ているわけでもない。確かに正統派ブリティッシュ・プログレとしてよく出来た作品であるが、個性に乏しい気がする。'77年というともうフログレは衰退時期であるが、そんな中、プログレという名前とは裏腹にプログレが様式化していってしまったのだろうか。

2005/06/24

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Minimum-Maximum/KRAFTWERK

'05年リリースの2枚組みライブ盤。これほどライブ盤の意味が無いのに、熱望されたライブ盤も無いであろう。（演奏は多分全部プログラミングされたものだと思う。）アウトバーンから最新のツール・ド・フランスまでの代表曲が入ったベスト・ライブ的な内容である。6曲、収録内容が異なるドイツ・バージョンも発売されている。

2005/06/23

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幻の映像/P.F.M.

'73年のワールド・デビュー作。EL&Pのマンティコア・レーベルから、ピート・シンフィールドのプロデュースで発表されたということで、当時イタリア以外では無名だったにもかかわらず、非常に注目された作品。その注目を裏切る事の無い素晴らしい内容である。楽曲、演奏共、当時のUKプログレには無いイタリアらしさが出ている。特にアコースティックとエレキの組み合わせ方は特筆物である。全プログレファン必聴。

2005/06/22

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Tangram/Tangerine Dream

'80年発表の13枚目。このアルバムはLP片面1曲であるが、この作品以降次第に曲数が増えていく。それに伴い、曲調も緊張感の無いシンセサイザー・ミュージックになっていく、過渡期の作品。やはりVirginの初期4枚が名作。

2005/06/20

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LIVE 1990/Hatfield & The North

タイトルどおり'90年の再結成ライブ。再結成とはいえメンバーは、Richard Sinclair (bs,vo) Phil Miller (g) Pip Pyle (dr) Sophia Domancich (ky)とDave Stewart抜き、管楽器無し、コーラス無し。曲もCaravan of Dreams、Pip Pyle、Sophia Domancichの曲もあり、中途半端な選曲である。今となっては、2005/4/17に取り上げた「Hatwise Choice」が出たので、無理に買う必要もないだろう。今度の来日公演は、曲はともかく、演奏はこんな感じになるのだろうか。

2005/06/18

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Angel/Angel

'75年のデビュー作。プログレではない。普通のロックである。カサブランカ・レーベルがKISSに続けと売り出したが、あまりヒットもせず、終わってしまった。日本ではビジュアル的にもそこそこ話題にはなった記憶はあるが。グレッグ・ジェフリアのキーボードが聴き所である。当時はシンセの印象が強かったが、改めて聴いてみると、意外とメロトロンを使っている。

2005/06/17

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Sacrilidge/Can

様々なアーチストがCanの楽曲をリミックスした2枚組。各アーチスト共、オリジナルを活かしつつ、大胆なリミックスを行っている。オリジナル部分は違和感無く溶け込んでおり、Canの音楽が時代を超越したものであることが証明されている。

2005/06/16

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生命の故郷/マクソフォーネ

イタリアのグループ、'75年の唯一の作品。ホルン、フルート、サックス等の管楽器、ヴィブラフォンが入り、独特のサウンドを生み出している。シンフォ系ではあるがギターは力強く、緩急がうまく織り交ぜられた構成である。

2005/06/13

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Present/Van Der Graaf Generator

'78年の「Vital」以来、何と27年振りのアルバム。2枚組で1枚目はボーカル入り、2枚目はインストとなっている。ピーター・ハミルのボーカルは、コンスタントにソロを出していただけあって、衰えてはいない。演奏は当時そのままの内容である。インストはインプロヴィセーション感が強い内容である。奇跡の復活に素直に感動！

2005/06/10

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In The Land Of Grey And Pink/CARAVAN

'71年発表の3枚目。メンバーは、Pye Hastings (Gt,Vo)Richrad Sinclair (Bs,Vo)Dave Sinclair (Ky)Jimmy Hastings (Sax , Fl) Richard Coughlan (Dr)の５人。カンタベリーを代表するバンドの、最もカンタベリーらしさが出ているアルバムである。LPではA面にあたる4曲は牧歌的な小品が揃っており、B面は大作「Nine feet underground」と聴き所満載である。

2005/06/09

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おせっかい/ピンク・フロイド

最も有名なプログレのグループ、'71年の作品。と言いつつも、私はこのグループは、以外とプログレ度が低いと思っている。生物の進化の樹になぞらえると、ロックという樹に、プログレという枝が分かれるか、分かれないかの時期に、サイケの枝からピンク・フロイドという枝がもう分かれてしまっているのだと思う。いろんな意味で別格のグループである。

2005/06/06

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哀愁の南十字星/セバスチャン・ハーディー

プログレ未開の地、オーストラリアから突如登場したグループの'75年デビュー作。ギターのマリオ・ミーロのヴァイオリン奏法を駆使した哀愁漂うギターが素晴らしい。キーボードもオルガン、メロトロン、シンセを非常にツボを押さえた演奏をしている。イギリスやユーロとはまた違った味わいの１枚である。

2005/06/03

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Are You Sequenced?/Klaus Schulze

'96年作の2枚組み。2枚目は彼の曲を色々な人がリミックスしたものが収められている。元々はドラマーなので、シンセサイザー・ミュージックとしては、リズムパートがしっかりしており、聴いていて安心感がある。リミックスされた曲は、今風のテクノに料理されており、違った楽しみがある。

2005/06/02

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反射率0.39/ヴァンゲリス

'81年に「炎のランナー」のサントラで大ヒットを飛ばすキーボード奏者の'76年作。当時は元アフロディティス・チャイルドでリック・ウェイクマンの後釜にイエスに入ると噂の出た人くらいの認識しかなかった。非常にスケールの大きなシンセサイザー・ミュージックである。シンセの音が尖っていて気持ちが良い。

2005/06/01

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Story Of I/Patrick Moraz

'76年の初ソロアルバム。ブラジルのミュージシャンを起用し、リズミカルかつパーカッシヴな作品に仕上がっている。LPのA面、B面がそれぞれ切れ目無く曲が繋がっているが、飽きさせずに聴き通せてしまう。「リレイヤー」で発揮された、きらめくようなキーボードプレイが素晴らしい。

2005/05/31

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unu/パンゲア

19歳の男女ユニット、'04年のデビュー作。帯の文句が「プログレッシヴ・ロック再誕」。キーボード（メロトロン有！）、プロデュースに元VOW WOWの厚見玲衣、フルートにイアン・マクドナルドという贅沢な布陣である。しかし...。プログレなんか知らない若者の音楽を、オジサン達が無理やりプログレにしてしまったようである。素直に作れば、Do As InfinityやLOVE PSYCHEDELICOくらいは売れたかもしれないのに。残念ながらこれ１枚で解散してしまった。ちょっと変わったJ-POPとして評価してあげましょう。

2005/05/30

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The Ultimate Collection(Limited Edition)/Emerson Lake & Palmer

'04に出たベスト盤。限定でLimited Editionなるものが出て、'73と'74のライブが付いている。（というか、このライブが欲しくて買った。）これが非常に良い。ベスト・ライブと言える内容である。'73のエマーソンのセットは、ハモンド、MOOG、ピアノ。'74はYAMAHAのGX-1。１枚で２つのエマーソンが楽しめる。演奏も絶頂期のもので、ピアノ・ソロ、ドラム・ソロもあり、充実した内容である。

2005/05/27

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ONE OF A KIND/BRUFORD

'79年、リーダーアルバムとしては２枚目、BRUFORD名義では１枚目のアルバム。メンバーはビル・ブラフォードアラン・ホールズワースデイヴ・スチュワートジェフ・バーリンという実力者揃い。音はUKのインスト面をカンタベリー的ジャズ・ロックにした感じ。まさにメンバーの個性、実力通りの内容である。ブラフォードの乾いたスネア、独特のタムが楽しめる作品である。

2005/05/25

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UK/UK

ジョン・ウエットンビル・ブラッフォードアラン・ホールズワースエディー・ジョブソン４人の'78年デビューアルバム。当時のプログレ界は低迷期であり、UKはスーパーグループ誕生と、期待と熱狂を持って迎え入れられた。現在はすっかり商売人のウエットンも、当時はまだそんな評判も無く、クリムゾンでのすばらしいボーカリストとして、素直に聴いた覚えがある。王道中の王道の音である。残念ながらブラッフォードとホールズワースは、この１枚で脱退してしまう。

2005/05/23

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銀河飛行/ノヴァリス

ドイツのシンフォ系グループ、'75年のセカンド。ボーカル＆アコースティック・ギター担当が脱退し、エレキ・ギター２人が加入。うち１人はキーボードもこなす。これによりかなり厚いサウンドが展開される。ヴォーカルがドイツ語なので、シンフォ・サウンドにはちょっと硬い感じがする。グループ名は１８世紀のドイツ・ロマン主義詩人からとっているそうである。シンセの音がちょっと安っぽいかな。

2005/05/20

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Nursery Cryme/Genesis

'71年発表の３枚目。邦題は「怪奇骨董音楽箱」とおどろおどろしたもの。当然ピーター・ガブリエル在籍時のアルバムである。ピーター・ガブリエル在籍時のアルバムは、４枚目の「フォックストロット」や、７枚目の「眩惑のブロードウェイ」が評価が高いが、両作共大作であり、私は小品的な本アルバムが好みである。フィル・コリンズ中心の時代に比べ、演劇的な要素が強い演奏である。この頃はまだシンセサイザーも使っておらず、オルガンとメロトロンのみである。

2005/05/19

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ブレスレス/キャメル

イギリスのファンタジー系バンド、'78年発表の8枚目。ファンタジー系と書いたが、このアルバムでは幾らか骨太の音になり、ロックっぽさが増している。前作から参加しているメル・コリンズのサックスのおかげか。またやはり前作から参加しているリチャード・シンクレアが活躍しており、カンタベリーな牧歌的雰囲気が増している。人により意見は様々だろうが、私はキャメルで一番好きなアルバム。

2005/05/18

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ポケット・オーケストラ/ポケット・オーケストラ

'70年代末～'80年代のアメリカのバンド。カンタベリー、レコメン系に影響を受けたバンドで、非常に質の高い演奏だが、当時はカセットのみのリリースでほとんど知られることが無かったらしい。お勧めではあるが、同じアメリカのバンドのラスカル・レポターズを聴いたことが無ければ、そちらを先に聴くべき。

2005/05/17

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エストラツィオーニ/アルティ・エ・メスティエリ

イタリアのグループ、復活第２弾のフル・アルバム。２枚目の時期の未発表曲を中心に新緑されたもの。復活第１弾の「ムラレス」はやけに洗練された音であったが、今回は昔の曲のせいか、当時を彷彿とさせる内容である。１枚目の名曲「重力9.81」も「ムラレス」に続き再録。

2005/05/14

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FOCUS At The Rainbow/FOCUS

オランダで一番成功したプログレ・グループの4枚目のライブ・アルバム。タイス・ファン・レアーのオルガン、フルート＆ヨーデル・ボイスと、ヤン・アッカーマンの泣きのギターが売り。このアルバムはライブならではのアレンジと、メンバー紹介がかっこいい。2枚目の「ムーヴィング・ウェイブス」から5枚目の「ハンバーガー・コンチェルト」までがお勧め。

2005/05/13

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トリトナス＋ビトゥイーン・ザ・ユニヴァーシズ/トリトナス

ドイツのグループの2in1CD。いわゆるEL＆Pタイプのキーボード・トリオである。とは言え、EL&Pのようなロックンロール感は無く、もう少しシンフォ的である。同じドイツのEL&Pタイプなら、トリアンヴィラートの方が良い。マニア向けの作品。

2005/05/12

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夢の丘/ケンソー

日本のプログレ・バンド、'91年の作品。アイン・ソフと並び、日本のバンドでは評価の高いケンソーである。確かにレベルの高い楽曲と演奏であるが、どうも音が端正過ぎて感動に欠ける気がする。現在は入手困難なようだが、あえて探すほどではない。

2005/05/11

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20 years of Jethro Tull/Jethro Tull

'88年発表の同タイトルのBOXセットのダイジェスト盤。プログレに入れるかどうか難しいバンドだが、一応プログレ扱いとする。フルートをフューチャーしたブルース色の濃い音である。Jethro Tullの入門編としては良いアルバムかも。

2005/05/09

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Gazeuse/Gong

デビッド・アレンのいないGongは、はたしてGongと言えるのか？そんな議論は抜きにして、とにかくカッコイイ音である。ヴィブラフォンとサックスが絡み合い、ギターが炸裂する独特のジャズ・ロックに仕上がっている。次作の「Expresso2」と合わせて聴こう。

2005/05/04

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Famous Last Words/Supertramp

アメリカでヒットした「ブレックファースト・イン・アメリカ」の後、'82に発表されたアルバム。本アルバムからも「It's Raining Again」がヒットした。プログレでは決してないが、プログレ・ファンで、スーパートランプ好きは多いのではないか。プログレ度は「Crime Of The Century」、「Crisis? What Crisis?」、「Even In The Quietest Moments」が高いが、本作も良質のポップとして楽しめる作品である。

2005/04/28

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Moroccan Roll/Brand X

フィル・コリンズがドラムのグループ、'76年の第二作。アルバム・タイトルにあるように、エキゾチックな雰囲気が増した、ジャズ・ロックである。フィル・コリンズがいるので、プログレの範疇で語られるが、アイソトープ・タイプのフュージョンとして聴けば、レベルの高い作品である。

2005/04/25

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Brondesbury Tapes/Giles, Giles & Fripp

Giles, Giles & Frippの未発表音源集。後のクリムゾンの宮殿を感じさせる内容である。'75年に発売されたクリムゾンのベスト盤「The young persons' guide to king crimson」に収められていたアルバム未収録の「風に語りて」が、このアルバムに入っている。この曲ために「The young ～」を探している人もいるだろうから、そんな人にはお勧めである。

2005/04/20

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Hatwise Choice/Hatfield & The North

Hatfield & The NorthのライヴとＢＢＣセッションからなる未発表音源集。幾つかあるブートを凌駕する音質と演奏内容である。アマンダ・パーソンズのコーラスが入っていれば完璧だったのに...。Hatfield & The Northファンはもちろん、カンタベリー・ファンなら購入しよう。残念ながら国内では入手できず、以下のサイトのみの販売である。Burning Shed

2005/04/17

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MAINSTREAM/QUIET SUN

フィル・マンザネラチャールズ・ヘイワードビル・マコーミックデイブ・ジャレットの４人による、'75の再結成アルバム。カンタベリーの中で語られるのは、チャールズ・ヘイワードがいるから？それほどカンタベリー的な音ではないが、良く出来たアルバムである。

2005/04/16

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Better By Far/CARAVAN

唯一CD化されていなかった、'７７年の９作目。メンバーはPye Hastings (Gtr,Vo) Richard Coughlan (Drs)Geofrey Richardson (Viola,Gtr,Flute)Dek Messekar(Bass,Vo)Jan Shelhaas (Keys)内容は大人のポップといった感じで、初期のCARAVAN色、カンタベリー色は薄い。CARAVANのアルバムで、もう他は全部買ってしまった人は買ってもいいが、そうでない人は、まだ別に買うべきアルバムはあるであろう。

2005/04/15

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The Rotters Club/Hatfield & The North

言わずと知れたカンタベリーの名作、'75年のセカンドアルバム。メンバーは元キャラヴァンのリチャード・シンクレア元エッグのデイヴ・スチュアート元マッチング・モールのフィル・ミラー元ゴングのピップ・パイルの４人。まさにスーパーグループの名に相応しい経歴の持ち主達ある。ポップでジャージーで変拍子でと聴き所満載である。お勧めのレベルではなく、聞くべし！である。

2005/04/14

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Free Hand/Gentle Giant

イギリスのグループ７枚目の作品。神経症的なサウンド、多彩なコーラスワーク等他に例を見ない独自のサウンドである。日本ではメジャーにはなれなかったが、コアなファンが多い。聴いたことの無い人は、一度は聴いてみるべきグループである。

2005/04/13

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恐るべき静寂/タイ・フォン

フランスの叙情派プログレ、'75のデビュー作。5人組でうち2人がベトナム人とフランス人のハーフの兄弟である。泣きのギターと哀愁のハモンドが素晴らしい。一般には2曲目の「シスター・ジェーン」が有名であるが、私は6曲目（LPではラスト・ナンバー）の「闇の彼方へ」がお勧めである。雷鳴で始まり、雨音で終わるこの曲は、演奏もさることながら、詩が素晴らしい。主要メンバーの2人にベトナムの血が流れていると思うと、泣けてくる内容である。プログレ好きで、ユーロも聴くと言う人は、絶対聴くべき一枚である。

2005/04/12

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終わりのない夢/エルドン

フランスのグループ、'76の作品。中心人物はギターのRechard Pinhasである。音はどんな感じかと言うと、クリムゾンのギター＋タンジェリン・ドリームのシンセサイザー（シーケンサー）という表現がぴったり。本作では１曲だけパーカッションの活躍する曲があり、これもなかなかジェイミー・ミューアっぽくて楽しめる。お勧めの１枚である。

2005/04/11

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