[今日のＣＤ]の記事一覧 | sinのプログレ試聴室

VIRTUALLY/SOFT MACHINE

'98年発売の発掘ライブ音源盤。'71年の演奏でメンバーはElton Dean、Hugh Hopper、Mike Ratledge、Robert Wyatt。先月レビューした「Noisette」より後の演奏であるが、管が少ないせいか、「Noisette」よりもロックな印象である。この時期のライブはどの音源もレベルが高そうなので、全て揃えたくなってしまう･･･。

2009/07/15

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SAND/ALLAN HOLDSWORTH

'87年発表の6枚目。前作に続き、ギター・シンセサイザーのシンタックス(synthaxe)をフューチャーした作品。シンタックスを前面に押し出している分、彼らしいウエウネ・サウンドが少ない感じである。シンタックスも「音」としては普通のシンセとの差をあまり感じられず、ギターでコントロールするという特性が活かしきれていない気がする。

2009/07/14

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CA VA/SLAPP HAPPY

'98年発表の復活作。アバンギャルドさはあまりなく、非常に肩の力の抜けた、上質のポップ・サウンド。もちろんありきたりのポップさではなく、SLAPP HAPPYらしい音作りはされている。日本盤のみのボーナス・トラック「Hello Dogi」はハウス(?)風サウンドに挑戦しており、他の曲と大分印象が違うが、これはこれでカッコイイ。

2009/07/13

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KRAFTWERK 2/KRAFTWERK

'71年発表の2枚目。17分を超える大作「Kling Klang」は後の彼らのスタジオ名にもなる傑作。この曲ではメロディーらしきものも出てきて、アウトバーンへの予兆を感じる。他の曲はあり変わらず実験色の強いもの。

2009/07/03

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MOVIES/Holger Czukay

'79年発表の2枚目。テープを倍速再生したり、短波放送を録音したコーランを素材にしたり、現代音楽の手法を駆使しながら、出来上がった曲は実にポップである。CANのコンセプトをより濃縮した感じである。

2009/07/02

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Bells, Boots and Shambles/SPIROGYRA

'73年発表の3枚目にして最終作。メンバーとしてはMartin CockerhamとBarbara Gaskinの2人が残り、他はゲストというか、サポート･メンバー扱いのようである。Barbara Gaskinが在籍したことでプログレの範疇で語られるが、サウンドは完全にフォークである。といってもあまり土臭さはなく、Barbara Gaskinの歌声は寓話の世界に誘うようである。

2009/07/01

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Quinto Stato/ARTI E MESTIERI

'79年発表の3枚目。一度解散状態となり、メンバー・チェンジを行っての作品。一曲目からの粘っこいボーカルに変化を感じるが、サウンドとしても前作より一層ファンキーなフュージョン寄りになっている。ジャケットからも見て取れるように、Furio Chiricoのプロジェクト･バント的印象。

2009/06/30

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Playing The Fool/GENTLE GIANT

'77年発表、現役時代唯一のライブ盤。スタジオ盤における多彩な楽器、緻密な演奏、コーラスワークがどこまで再現できているのかというのが当時の興味であったが、これ見事に再現されている。よく聴くと楽器を置き換えたり、ライブなりのアレンジはされているのだが、他のプログレ・バンドでありがちな妥協感が全く無く、むしろライブならではの魅力になっている。

2009/06/29

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GROSSES WASSER/CLUSTER

'79年発表の5枚目。これまでの作品に比べ、メロディーがはっきりしたサウンド。しかしそこはCLUSTER、一筋縄では行かない。脱力感漂う珍妙なものである。プロデュースに元タンジェリン・ドリームのピーター・バウマンが参加。

2009/06/26

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その名はバレット/シド・バレット

'70年発表の2枚目にしてラスト･アルバム。前作同様、フォーキーでサイケなサウンド。2作のみしかソロを発表しなかった事が惜しまれる。寡作でも発表し続けてくれれば、Kevin Ayersのような感じになったのでは。デイヴ・ギルモアとリック・ライトが演奏とプロデュースに参加。

2009/06/25

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Noisette/SOFT MACHINE

'00年発売の発掘ライブ音源盤。メンバーはElton Dean、Lyn Dobson、Hugh Hopper、Mike Ratledge、Robert Wyattと「3rd」期のラインナップで、録音は'70年1月。演奏、音質共にハイレベルな発掘音源。ポップ色は薄れたもの、フリー・ジャズ色がまだそれ程では無い、「ジャズ･ロック」らしい時期の録音であり、「3rd」が好きな人は必聴のアルバムである。

2009/06/24

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The Form Of The Good/DELUGE GRANDER

'09年発表の2枚目。弦と管を大胆に導入し、スケールの大きなサウンドになった。反面、1枚目の'70年代ビンテージ感は薄れてしまった。

2009/06/23

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Casablanca Moon + Desperate Straights/SLAPP HAPPY

'74年の2枚目と'75年の3枚目の2in1CD。「Casablanca Moon」は'30年代ヨーロッパのキャバレーを思わせるサウンドで、アバンギャルド感は薄い。ダグマー・クラウゼのボーカルもケイト・ブッシュに通じるコケティッシュな感じ。Henry Cowとの共作である「Desperate Straights」は、サウンド、ボーカル共にアバンギャルドなものになっており、彼らの真骨頂とも言える内容である。

2009/06/22

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RAVVIVANDO/FAUST

'99年発表の11枚目。サウンドは比較的2枚目の「So Far」に近い印象。やはりドイツのこの手のバンドは、「ロック」が目的でなく手段で、根は現代音楽なのだろうか。そう思うとサウンドが頑なまでに変化しないのも納得できる。

2009/06/19

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71/CLUSTER

'71年発表の1枚目。タイトルも付けられていない3曲からなるアルバム。「曲」という言い方も考えさせられる「音」である。電子音楽なのに宇宙的、未来的な感じが全く無く、深い闇の底から聞こえて来るような「音」である。

2009/06/18

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PALEPOLI/OSANNA

'72年発表の3枚目。イアリアン・プログレの「陰」を代表するグループ。ヘビーかつ邪悪なサウンドは病み付きになるものである。1曲目の出だしは、フェリーニの映画を想像させる。

2009/06/17

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The Aerosol Grey Machine/VAN DER GRAAF GENERATOR

'69年発表の1枚目。当初はイギリスでは発売されず、アメリカのみ発売されたもの。このアルバムで既に彼らのサウンドは完成している。ピーター・ハミルのボーカルを前面に、重いサウンドが歌詞の主張を彩っている。

2009/06/16

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GREEN/FINNEGANS WAKE

'96年発表の2枚目。ベルギーのチェンバー・ロックのグループ。ちょっとヘンリー・カウ的なアバンギャルドさも持ち合わせたサウンド。ダグマー・クラウゼ程個性的ではないが、けだるい女性ボーカルも時折入り、なかなか聴き応えのあるグループである。

2009/06/15

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None Too Soon/ALLAN HOLDSWORTH

'96年発表の9枚目。ほぼ全曲がジャズのスタンダードに、ビートルズの「ノルウェーの森」というアルバム。他のメンバーの演奏は、極めてオーソドックスであるが、HOLDSWORTHのギター（一部Synthaxe）は相変わらずのウネウネ・サウンド。結果「HOLDSWORTHのソロだな～」としみじみ味わえる。

2009/06/12

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KALOOMITH/MOHODISCO

'02年発表の唯一作。昨日のOZRIC TENTACLESに続きスペース・ジャズ・ロック。しかしスペース感は充分だが、OZRIC TENTACLES程のスピード感は無い。かといって浮遊感があるわけでもなし。ちょっと中途半端。

2009/06/11

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Arborescence + Become the Other/OZRIC TENTACLES

'94年発表の10枚目と'95年発表の11枚目をカップリングした'03年発売の2枚組み。相変わらずのスペース・ジャズ・ロックである。アルバム全編に渡り、疾走感溢れるスペーシーなサウンドが心地よい。

2009/06/10

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POSTAEOLIAN TRAIN ROBBERY/COS

'74年発表の1枚目。ヘンリー・カウ系のちょっとアバンギャルドなカンタベリー系ジャズ・ロック。女性ボーカルのスキャットがキュートで、かつベルギー語(?)なので、オシャレ感があり、聞きやすい内容である。オーナス・トラックとして彼らの前身バンドらしいCLASSROOMの曲が4曲収録されており、こちらもなかなか。

2009/06/09

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DEMI MASA/SIMAK DIALOG

'09年発表の４枚目。エレピをとギターを核にしたジャズ・ロックであるが、2人のパーカッション奏者のエスニックが音色がインドネシアを感じさせる。しかしキワモノ感は全く無く、実にレベルの高いジャズ・ロックである。

2009/06/08

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Beware Of Darkness/Spock's Beard

'96年発表の2枚目。全体に絶頂期のイエスを、アメリカ的ハード・プログレにした感じ。特に1曲目はベースの音といい、キーボードの使い方に影響を感じる。ただし1曲目の後半で、ジェントル･ジャイアント丸出しのコーラス・ワークと曲の展開が出て来るので、この1曲目は全体的に「影響」ではなく確信犯としてサウンドを作っているのかもしれない。

2009/06/05

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Sol De Medianoche/AMAROK

'07年発表の7枚目。アラブ色というか地中海色と少し東洋色を持ったサウンド。特にそれを感じさせるのがリーダーのRobert Santamariaの奏でるIranian Santurという楽器。打弦楽器であるが、同じ物を起源とする楽器が、インドや中国にもある。このアルバムにも1曲中国風の曲がある。ハモンドの使い方がキース・エマーソンっぽいと思ったら、最後の曲で「奈落のボレロ」をカバーしている。しかしリードを取るのは色々なアコースティック楽器で、原曲を知っているとちょっとパロディっぽく聴こえてしまう。

2009/06/04

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Dedicated To You But You Weren't Listening/THE KEITH TIPPETT GROUP

'71年発表の2枚目。キング・クリムゾン参加後の作品。エルトン・ディーン、ロバート・ワイアット等ソフト・マシーン関係はじめ、ア多くのイギリス･ジャズ･ロック系の人達が参加した、アバンギャルドなビッグバンド・サウンド。インタープレイの緊張感がたまらない。

2009/06/03

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帽子が笑う･･･不気味に/シド・バレット

'70年発表の1枚目。ピンク・フロイド脱退後初ソロ作である。ピンク・フロイド1枚目のフォーク、サイケな部分が彼によるものな事が良く判るサウンド。デイヴ・ギルモアとロジャー・ウォータースがプロデュースに参加。

2009/06/02

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トランシルヴァニアの古城/コスモス・ファクトリ－

'73年発表の1枚目。メロトロン、シンセサイザーは入るが、まだギター、ボーカル（日本語）メインのニュー・ロックの雰囲気が色濃い作品。しかし当時としては四人囃子とならぶ日本のプログレ・バンドの先駆者であることは間違いない。現在は廃盤で4千円代のプレミアが付いているようであるが、ぜひ再発して、多くの人に聴いてもらいたい。

2009/06/01

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FIREBIRD V11/PHIL MANZANERA

'08年発表の最新作。Quiet Sunで一緒だったドラマーCharles Haywardとの共演作品。Quiet Sunを彷彿とさせる面もあるが、全体的にはMANZANERAのソロらしい、ポップ・センスに溢れたギター・アルバムとなっている。タイトルの「FIREBIRD V11」は彼愛用のギターのモデルだが、「V11」は7のローマ数字の訳だから「VII（ヴイアイアイ）」と表記すべきなのでは。英語圏では「V11」と表記するのであろうか？

2009/05/15

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MAGNIFICATION/YES

'01年発表の現在のところスタジオ最新作。ロシア人キーボードIgor Khoroshevをクビにして、キーボード不在となり、それではと言うことでオーケストラと共演した作品。Going for the OneやTormato時代のアルバムにおける、落ち着いた曲調のものをオーケストラとの共演でやった印象。ボーナス・ディスクのライブ、Close To The Edge、Long Distance Runaround、Gate Of Delirium/Soonの方に魅力を感じてしまうのは、'70年代が忘れられないオジサン・ファン？

2009/05/14

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The Man-Machine/KRAFTWERK

'78年発表の7枚目。この作品あたりから、いわゆる「テクノ・ポップ」として認識し始められたのではないか。ロシア構成主義をモチーフ（パロディ？）にしたジャケット、テーマはロボットやメトロポリスなど、科学の発展による人間性の喪失か？当時の日本語タイトル「人間解体」はなかなか良く出来たタイトルである。

2009/05/13

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Musik Von Harmonia/HARMONIA

'74年発表の1枚目。クラスターのローデリウス、メビウスにノイのミヒャエル・ローターの3人によるプロジェクト。サウンドもノイのハンマー･ビートとクラスターの音響的なサウンドが合体した、ミニマル風なもの。

2009/05/12

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Seven Up/ASH RA TEMPLE

'73年発表の3枚目。ドラッグ・カルチャーの教祖、ティモシー・リアリーとの競作。LPではA面1曲、B面1曲という構成。'60年代ドラック・カルチャー＆サイケデリック・カルチャーの再現である。ダウナー系のサウンド、ボーカルが遠い世界へ運んでくれる。

2009/05/11

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The Road Volume9/HENRY COW

Lateと題された1枚。録音は'78年。メンバーはChris Cutler、Fred Frith、Lindsay Cooper、Tim Hodgkinson、George Bornの5人に曲により管のゲストが参加。即興中心と思われるが、曲によっては管の使い方が何となくユーモラスというか、ジンタのような感じが漂う。

2009/05/01

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The Road Volume8/HENRY COW

Bremenと題された1枚。'78年の録音。メンバーはChris Cutler、Fred Frith、Lindsay Cooper、Tim Hodgkinson、George BornとDagmar Krauseが抜けての演奏。Dagmar Krauseが抜けたことにより、内容は彼女が加入する前のVolume4&5のように、即興色の強い、現代音楽的なサウンドである。

2009/04/30

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The Road Volume7/HENRY COW

Later and Post-Virginと題された1枚。'76年から'77年の録音。メンバーはChris Cutler、Fred Frith、Tim Hodgkinson、Lindsay Cooper、Dagmar Krause、George Bornの6人と、John Greavesは抜けている。これもサウンドはVolume3,6と似た印象。続けて聴くと、ちょっと飽きてくる。

2009/04/28

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The Road Volume6/HENRY COW

Stockholm&Goteborgと題された1枚。'76年から'77年の演奏。メンバーはChris Cutler、Fred Frith、John Greaves、Tim Hodgkinson、Lindsay Cooper、Dagmar Krause、George Born（曲により異なる）。年代的にVolume3と似たサウンドである。

2009/04/27

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The Road Volume4&5/HENRY COW

Vol.4&5はTrondheimと題された2枚組み。メンバーはChris Cutler、Fred Frith、John Greaves、Lindsay Cooperの4人。1枚目はTrondheim IのIからX、2枚目はTrondheim IIのIからVIにThe Marchという曲。タイトルの付け方から判るように、全編即興と思われる演奏が続く。進化していると言えば進化しているのだが、ちょっと頭でっかちな感も否めない。

2009/04/23

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The Road Volume3/HENRY COW

Vol.3はHamburgと題された1枚。'76年のHamburgでのコンサートの録音13曲に、'75年録音の2曲が足されたもの。メンバーはChris Cutler、Fred Frith、John Greaves、Tim Hodgkinson、Lindsay Cooper、Dagmar Krauseの6人に、'75年の録音にはゲストとしてRobert Wyattが参加。Lindsay Cooper、Dagmar Krauseの2人が正式メンバーになった事により、かなりアヴァンギャルド感が強くなっている。2人の個性だけでなく、他のメンバーにも2人の個性が刺激になって、グループとしてのサウンドが変化しているのであろう。

2009/04/22

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The Road Volume2/HENRY COW

Vol.2は1974-5と題された1枚。メンバーはChris Cutler、Fred Frith、John Greaves、Tim Hodgkinsonに加え、一部の曲にLindsay Cooper、Dagmar Krauseが参加。既にLegend、Unrest、In Praise Of Learningと3枚のスタジオ盤を出している時期であるが、スタジオ盤に比べ、カンタベリー色が強い印象である。クラシックの取り入れ方のアヴァンギャルドさが薄く、Egg的（特にに2枚目）なような気がする。

2009/04/21

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The Road Volume1/HENRY COW

'09年、40周年記念ボックスとして、ライブ盤がThe Road Vol.1-5、Vol.6-10と5枚組みのボックスが2つ、スタジオ盤がThe Studio Vol.1-5と5枚組みのボックスが１つ、計15枚（CD14枚、DVD1枚）のセットが発売された。スタジオ盤まで買い直す根性は無いので、ライブ盤のみ購入した。今週、来週とVol.1－9（10はDVD）をレビューする。Vol.1はBeginningsと題された1枚。メンバーはChris Cutler、Fred Frith、John Greaves、Tim Hodgkinson、 Geoff Leighに、ゲストとしてDave Stewart、Amanda Parsons、Ann Rosenthal、が1曲、D.J.Perryが2曲に参加している。録音がラフなのに加え、オルガンがコンボ･オルガンな事もあり、時代を感じさせるサイケなサウンドである。Caravanの1stにも通じるサウンドで、まだアヴァンギャルド感は無いものの、知的な雰囲気は既に漂わせている。

2009/04/20

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Green & Blue/Dave Stewart and Barbara Gaskin

'09年発表の5枚目。前作から18年ぶりの新作である。得意のカバーは1曲のみであるが、サウンドはブランクを感じさせない凝った作りの新感覚ポップ・ソング。ドラムが参加しているため、昔より打ち込み感が減っている。同時に5曲入りシングルCD「Hour Moon」も発表。先日の来日コンサートは「最後のライブか？」などと言われていたので、アルバムもこれが最後か？

2009/04/16

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Ni Hau/EMBRYO

'96年発表のスタジオ作18枚目。タイトル、ジャケットから判るように、エスニック趣味が東洋へ向かった作品。東洋と言ってもインドと中国が半々位である。インド音楽は'60年代のサイケから欧米では比較的なじんだものであるためか、自然な取り入れ方であるが、中国はなにか中途半端な感じである。まあ「怪しさ」という点では充分であるが。

2009/04/15

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MORE/PINK FLOYD

'69年発表の3枚目。バルベ・シュローダー監督の同名映画のサントラ。サントラらしくコンパクトな13曲が収められたアルバム。全体的にサイケデリックであるが、David Gilmourが曲作りに参加して来ており、この後の彼の活躍の予兆を感じさせる。

2009/04/14

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BIG GENERATOR/YES

'87年発表の15枚目。「90125」で思わぬ（？）成功を収めたが、ライブ盤を挟んで4年も経ってのスタジオ作品である。珍しく同じメンバーでの録音であり、内容も「90125」と比べ、さほど劣る訳ではないが、いかんせん「ロンリーハート」のようなヒットのしかたで、4年もブランクがあっては･･･。

2009/04/13

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LUCIFER'S FRIEND/LUCIFER'S FRIEND

'70年発表の1枚目。後にURIAH HEEPに参加するJohn Lawtonがいたバンド。次のアルバムではプログレ的要素が強まるが、このアルバムは明快なハード・ロックである。サウンドはLED ZEPPELINとDEEP PURPLEの中間といった印象。しかし'70年はZEPは「III」、PURPLEは「IN ROCK」という時代であり、それを考えると、当時のドイツのハード・ロックとしては傑出したサウンドである。

2009/04/10

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INTORNO ALLA MIA CATTIVA EDUCAZIONE/ALUSA FALLAX

'74年発表の唯一作。カンツォーネ調のボーカルを擁し、キーボードを中心としてイタリアらしいシンフォ・ロック。元はポップ・グループだったらしく、その点でもI GIGANTIに似た印象。

2009/04/09

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FOCUS 8/FOCUS

'02年発表のスタジオ作8枚目。'78年の「Focus Con Proby」以来、24年振りの再結成作である。オリジナル・メンバーはThijs van Leerのみ。ギタリストがJan Akkermanのファンらしく、何曲か彼を意識した演奏をしているが、微妙に違う分かえって違和感を感じる。Thijsの「ヨロレイ～♪」は健在である。

2009/04/08

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L'axe du Fou/FORGAS BAND PHENOMENA

'09年発表の4枚目。バイオリンの入ったジャズ・ロック。前作のライブよりも、サウンドが現代的になった印象。しかしバイオリンが入るので、テクニックと迫力でゴリゴリ押しまくるようなサウンドではない。ベースは日本人の望月研吾。

2009/04/07

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FAIRYPORT/WIGWAM

'71年発表の3枚目。LPでは2枚組み。キーボードをメインとする、カンタベリー的ジャス・ロック。Pekka Pohjoraのバイオリンとゲストの管楽器が音楽性をより豊かにしている。'71年でこのセンスは、イギリスの本家達よりも進んでいるとも言える。最後の曲は17分を越えるライブであるが、これはスタジオの曲よりもロック色が強い。

2009/04/06

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