[今日のＣＤ]の記事一覧 | sinのプログレ試聴室

レディース・オブ・ザ・ロード/キング・クリムゾン

'02年発表の2枚組み。'71～'72年のツアーのライブ盤。'72年発表の「Earthbound」と同じメンバーである。1枚目のテイクは、それまでに「ザ・コレクターズ・キング・クリムゾン」として発表済みのものからのコンパイル。2枚目は「Schizoid Man」として各公演の「21世紀の精神異常者」のインプロをつなぎ合わせ、50分を超える作品としたものである。クリムゾン商法恐るべし。

2008/10/15

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Viva Citas - Live At Glasgow/Keith Emerson And The Nice

'03年発表のライブ盤3枚組み。3人のオリジナル・メンバーにDave Kilmister(G)の4人で1枚目のNICEの曲を、キースにKimister、Phil Williams(B)、Pete Riley(Dr)の4人で2枚目のEL&Pとキースのソロの曲をという構成（3枚目はインタビュー）。キースの演奏は昔に比べると衰えた感じは否めないが、まあ同窓会的コンサートなので良しとしよう。やっぱりキースはカッコイイです。

2008/10/14

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The Water Road/Thieves' Kitchen

'08年発表の4枚目。フルート、チェロ等も取り入れた、女性ボーカルのシンフォ・サウンド。イギリスにグループだが、あまりイギリスらしくはなく、あっけらかんとしたサウンドで、最近の北欧物、もしくはアメリカのIZZに近いような気がする。

2008/10/10

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LIVE IN L.A./SEBASTIAN HARDIE

'99年発表のライブ盤。'94年に再結成したProgfestでの公演を収めたもの。オープニングにいきなり「Four Moments」を持ってきている。「いきなりこれでいいの？後続く？」という想いと「やっぱりオープニングはこれっしかないでしょ！」という想いが半々。幸いにも前者の想いは杞憂に終わり、RosannaやOpeningsなど往年の名曲をそつなくこなしていく。決してテクニックで聴かせるバンドではないが、ツボを押さえたサウンドと親しみやすいフレーズが聴く者に満足感を与える。

2008/10/09

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A Curious Feeling/Tony Banks

'79年発表のソロ1枚目。Chester Thomspon(Dr)、Kim Beacon(Vo)を迎え、キーボード始め他はTony Banksが演奏している。彼がGenesisの幻想的でメランコリックな部分を担っているとこが良く判るソロ･アルバムである。ボーカルがちょっと特徴が無さ過ぎというか、甘い感じが強すぎる気がする。

2008/10/08

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Air Conditioning/Curved Air

'70年発表の1枚目。Darryl Wayのバイオリンによるクラシカルさと、ブルース・ロックがぶつかり合いながらも作品として1枚のなかに見事に収まっている。新しい音楽を作り出そうと言う気概が感じられるアルバムである。

2008/10/07

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Monster Movie/CAN

'69年発表の1枚目。反復ビートに歪んだギター、ヘタウマのボーカルと、今聴くとテクノにも通じるグルーヴ感のあり、パンクの源流のようでもある。しっかりした音楽的基礎を持った人達が、ロックとは何かを求め、出た答えがこれなのだろうか。安っぽいようでいて、色あせていない不思議なサウンドである。

2008/10/06

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Passpartu/P.F.M.

'78年発表の8枚目。この作品から彼等はイタリア回帰的なサウンドとなり、レコードもワールド・ワイドな配給は無くなってしまう。全曲イタリア語による唄は引き続きBernardo Lanzettiであるが、英語の時よりもアクが無くなり聴きやすい。色々悩んでいる時期の作品だと思うのだが、出来上がったサウンドはイタリアらしさがストレートに出た良い内容である。

2008/10/03

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To The Power Of Three/3

'88年発表の唯一作。Keith Emerson(key)、Carl Palmer(Dr)に若手のRobert Berry（G,Vo)を加えたグループ名どおりの3人組。サウンドはサウンド的には「ワークス」以降のEL&Pを'80年代的にした感じである。今となっては「そういえばキースとカールでそんなバンドもやってたね。」という印象しでしかない。

2008/10/02

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Live Ghosts/Third Ear Band

'88年発表の復活第1作。'72年の「マクベス」以来16年振りの復活であるが、サウンドは全く変わっていない。Glen Sweeney(hand drums)、Paul Minns(oboe)2人のオリジナル・メンバーにMick Carter(guiter)、Alan Samuel(vioin)の4人編成。他に例のない楽器編成で、相変わらずの呪術的なサウンドが繰り広げられる。

2008/10/01

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SEVEN/SOFT MACHINE

'73年発表の7枚目。カール・ジェンキンス、ジョン・マーシャルのニュークリアス組の色が濃くなり、よりモダンなジャズ・サウンドとなっている。マイク・ラトリッジのファズのかかったオルガンが従来のソフト・マシーンらしさを保っている。

2008/09/30

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スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー/キング・クリムゾン

'84年発表の12枚目。前作、前々作と同じメンバーで作風も同じ。結局'70年代の勢いまでは取り戻せず、本作で再び長い沈黙に入ってしまう。「太陽と戦慄パートIII」などという曲を入れざる得なかったのは、やはり昔のファンの支持を得るための策か。

2008/09/29

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HERE COME THE NICE/THE NICE

'00年発表の3枚組。IMMEDIATE時代の3枚に別バージョンやライブ音源を加えたもの。最初のうちは'60年代らしいビート・サウンドであるが、段々と「ロックとクラシックの融合」、すなわちキース・エマーソン色が強くなっていく。演奏面でもキースが突出しており、特にライブを聴くとドラムが一杯一杯という感じである。キースが自分のやりたい事を実現するために、EL&Pを結成したのも頷ける。

2008/09/26

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Cinque/DEUS EX MACHINA

'02年発表のタイトル通り、スタジオ作として5枚目。デビュー当時は「AREAの再来」と言われていたらしいが、本作はアヴァンギャルドな動の部分と、イタリアらしい情緒的な静の部分がうまく配置された内容になっている。バイオリンがP.F.M.を彷彿とさせる。

2008/09/25

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MILLIONTOWN/FROST

'06年発表の1枚目。IQ、ARENAのメンバーによるプロジェクト・バンド。内容もIQのメロディックさにARENAのハードさを加えた現代的なプログレ・サウンドである。タイトル曲は26分を超える大作。

2008/09/24

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QUELLI/QUELLI

'69年発表の唯一作。P.F.M.の前身バンドで、Franz Di Cioccio(Dr)、Franco Mussida(G)、Giorgio Piazza(B)が参加している。内容はブリティッシュ・ビートのカバーが中心である。いかしながらアフロディテス・チャイルドの「雨と涙」、トラフィックの「ホール・イン・マイ・シュー」、ナイスの「ナイスの思想」、ディープ・パープルの「ハッシュ」など、後のP.F.M.の方向性を感じさせる曲も取上げられている。

2008/09/19

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Gemini Suite/Jon Lord

'70年発表のソロ1枚目。ロジャー・グローヴァー、イアン・ペイスのパープルのメンバーと、アルバート・リー、トニー・アシュトン、イヴォンヌ・エリマンなどが参加、ロンドン交響楽団との共演である。元はパープルの「Deep Purple & The Royal Philharmonic Orchestra」の第2弾として企画されたものらしい。「ロックとクラシックの融合」という観点からすると、オーケストラの演奏に、ロック・バンドがお邪魔しているという感じ。残念ながら「融合」しているとは言いがたい。ジャケットはアメリカ盤のもの。

2008/09/18

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Dreamtime Submersible/EVAN MARC + STEVE HILLAGE

'08年発表の777枚限定盤。さすがに昔のSTEVE HILLAGEらしいギター・サウンドは無いが、System7をアンビエント寄りにしたような、テクノ・サウンドである。音は違うが、浮遊感と言う意味ではHILLAGEの面目躍如である。

2008/09/17

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キース・エマーソン･バンド･フィーチャリング・マーク・ボニーラ/キース・エマーソン･バンド

'08年発表の1枚目。帯に書かれた「キース・エマーソン実質的ファースト・ソロ・アルバム」の宣伝文句に恥じない、キース・エマーソンの魅力に溢れたアルバムである。組曲「ザ・ハウス･オブ・オーシャン・ボーン・メアリー」のサウンド構成は非常に上手く、最初はキースのキーボードを前面に出し、段々とマーク・ボニーラが前に出てきている。キースもキーボードもハモンドを弾きまくり、'90年代EL&Pよりも彼らしい演奏である。シンセがもうちょっとムーグらしい音ならば尚良かったのだが。

2008/09/16

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Biomasa/PLANETA IMAGINARIO

'08年発表の2枚目。スペインのジャズ・ロック・グループである。管がアルト、テナー、トランペット、トロンボーンと多彩に入ったサウンドである。多少フュージョンっぽい所もあるが、ヨーロッパらしい凝ったサウンドである。帯に「Gilgamesh、National Health、Pierre Moerlen's GONG」の文字が見えるが、それはちょっと違うだろという感じ。もう少しジャズ色が強いサウンドである。

2008/09/12

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7 YEAR ITCH/PIP PYLE

'98年発表のソロ名義としては1枚目。Dave Stewart、Barbara Gaskin、Phil Miller、Richard Sinclair、Hugh Hopper･･･。全部挙げたらきりが無いほど、カンタベリーの顔が参加したアルバムである。サウンドもEquipe Out名義のアルバムほどジャズっぽくなく、カンタベリーらしい穏やかなものである。1曲目のRichard Sinclairのボーカルで、もうノックアウトである。

2008/09/11

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SUNSET WADING/JOHN G. PERRY

'76年発表のソロ作。CARAVANの「For Girls Who Grow Plump in the Night」と「Caravan & The New Symphonia」に参加したベーシスト。CARAVANのベースといえばどうしてもRichard Sinclairとなってしまうが、このアルバムはカンタベリーらしい味のあるサウンドに溢れており、彼の才能の豊かさを感じる。ドラムにMichel Giles、キーボードにRupert Hine、ビオラにGeoffrey Richardsonが参加。

2008/09/10

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Fold Es Eg/AFTER CRYING

'94年発表の3枚目。宗教色の強い2曲以外は、キース・エマーソン風キーボードが活躍する。エマーソン風のオルガン、シンセを演奏するバンドは多いが、このアルバムはピアノもエマーソン風である。しかもホンキートンクっぽい曲まである。

2008/09/09

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ACID MOTHERHOOD/GONG

'04年発表のスタジオ盤としては最新作。永遠のヒッピーDaevid Allen率いるGONGと日本のバンド(?)Acid Mothers Templeの合体ユニットがGONG名義で発表したもの。Acid Mothers Templeは音楽的にも思想的にもGONGに近いものがあるようで、このアルバムは変わらぬGONGらしいサイケ＆スペイシーなサウンドが繰り広げられている。しかしこのジャケットはさすがに引く･･･。

2008/09/08

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El Arte De Seguir Vivos/KHARMINA BURANNA

'08年発表の1枚目。'70年代イギリスの重苦しい雰囲気に、P.F.M.の(伊での)1枚目のクラシカルで叙情的な雰囲気が合わさったサウンド。10分を超える曲が5曲中3曲もあり、大作主義なのも'70年代を感じさせる。

2008/09/05

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NIGHT ON BALD MOUNTAIN/FIRE BALLET

'75年発表の1枚目。Ian McDonaldのプロデュースとムソルグスキーの「はげ山の一夜」を取上げたことで、当時結構話題になった作品。サウンドは同時のイギリスのプログレの王道、イエスうあジェネシスを感じさせるものである。LPのB面を使った「はげ山の一夜」も上手くロック化されている。このCDはイタリアのSetticlavioレーベルのもので、アルバム・タイトルの表記は無いが、ボーナス・トラックとして'76年発表の2枚目「Two, too...」の全曲が収められている。ただしどちらもLP起こしのようで、スクラッチ・ノイズがたまに聞こえる。さらに2枚目の2曲に録音（プレス？）状態の悪い部分がある。

2008/09/04

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Barndomens Stigar/KULTIVATOR

'81年の唯一作に未発表曲や再編時の新録を加えた2枚組み。ギター、キーボード、女性ボーカルにHatfield & The North、National Healthの影響を感じるカンタベリー・タイプのジャズ・ロック。ただしカンタベリーらしいユーモラスな雰囲気は少し足りない気がする。しかし聴き応えのあるカンタベリー・ジャズ・ロックである。

2008/09/03

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AL DENTE/SOFT HEAP

'08年発表の発掘ライブ盤。'79年のデビュー作前、'78年のロンドンでの公演。メンバーはHugh Hopper(b)、Elton Dean(Sax)、Alan Gowen(Key)、Pip Pyle(Dr)の4人。小さなクラブでの演奏らしく、リラックスした中にも張りにある演奏が楽しめる。メンバーの実に3人が今や故人となっているのが寂しい。

2008/09/02

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DO5/MAHOGANY FROG

'08年発表の5枚目？カナダのグループ。最近のアメリカのグループに多いテクニカルな面と、ソフト・マシーンを思わせる前衛的な面がミックスされたサウンド。ジャケットにはシンセが見えるが、オルガンやピアノも入り、なかなか渋い音作りをしている。

2008/09/01

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A Rainbou In Curved Air/Terry Riley

'69年発表。昨日に続き現代音楽。ライヒと同じくミニマルミュージック。タイトル曲はオルガンを中心に、繰り返しながら微妙に変化して行くパートと、インプロビゼーションが浮遊感を醸しだしている。Tangerine Dream等のジャーマン・エレクトロニクスが現代音楽の影響を受けている事が良く判る作品。ダリル・ウェイのグループ「Curved Air」は、このアルバムからグループ名をとったという話を聞いたことがあるような･･･。

2008/08/22

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PHASES - A NONESUCH RETROSPECTIVE/STEVE REICH

'06年発売の5枚組み。タイトル通りライヒがノンサッチ･レーベルで発表した作品集。先日NHK教育で放送していた来日コンサートに刺激されて購入した。'66年の「COME OUT」から'04年の「YOU ARE」まで40年近い間隔があるが、全く時代の差を感じさせない一貫した姿勢は素晴しい。現代音楽は難解だという先入観を払拭させる作品群である。テクノからの評価があるのも納得である。

2008/08/21

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Bad Dog U/Bad Dog U

'04年発表のデビュー盤。最近のアメリカのバンドらしい、ヘビーでテクニカルなサウンド。しかしゴリゴリと押しまくるだけではなく、そこはかとなくカンタベリー的ユーモアも感じさせる。BRUFORDをアメリカ的にあっさりさせた感じ。

2008/08/20

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CAUGHT LIVE +5/The Moody Blues

'77年発表の9枚目。'69年のライブ+未発表スタジオ曲5曲という内容。ライブならではのアレンジやインプロビゼーションも無く、あまりライブとしての面白さは無い。スタジオ盤より多少メロトロンの活躍が目立つ位が聴き所か。未発表の5曲はなかなか良いが、アルバム全体としてはオマケ感が拭えない。未発表曲が聴きたいのであれば、他の未発表曲も入った編集盤「Prelude」が良い。

2008/08/19

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World Gone Strange/Andy Summers

'91年発表の7枚目。Mike Mainieriがプロデュース、メンバーにMitchell Forman(key)，Tony Levin(b)，Chad Wackerman(ds)を迎えたフュージョン色の強いアルバム。アニマルズからポリスという経歴は有名だが、プロとしてのスタートはジャズだったらしい。フュージョン色が強いとは言え、そこはイギリスのミュージシャン、軽い感じは無く、どこか憂いを感じさせるサウンドである。

2008/08/18

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Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band/THE BEATLES

'67年発表の8枚目。コンセプト・アルバムという形式を初めて打ち出した、ロック史上に輝く歴史的作品。後のロック、特にプログレに大きな影響を与えたと言える。とは言え、個人的にはアルバムとして聴く前に「Lucy In The Sky ～」、「When I'm Sixty-Four」、「A Day In The Life」等は聴いてしまっているので、それ程コンセプト・アルバムとしての統一感が感じられなくなってしまっている。YESの1st等、'60年代終わりのプログレを聴く度に、改めてこのアルバムの偉大さを感じる。

2008/08/08

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Live/Curved Air

'75年発表の5枚目。再結成ではバイオリンにEddie Jobsonを迎えたが、結局Darryl Wayが復帰し、まずはこのライブ盤を発表した。女性ボーカルのプログレということでRENAISSANCEと比較されがちであるが、Sonja Kristinaのボーカルは、ブルージーである。インスト部分はギター、キーボードがスタジオ作ではあまり感じられなかったスペイシーな雰囲気が新鮮である。

2008/08/07

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Sixteen Men Of Tain/Allan Holdsworth

'99年発表の12枚目。相変わらずのウネウネ超絶プレイが炸裂である。一時ほどSynthaxe（ギター・シンセ）も多用せず、良いバランスで活かされている。彼のギターのみが生み出す、超絶変態かつリリカルな世界が繰り広げられる。

2008/08/06

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IMPROVISION/ALEX MACHACEK + JEFF SIPE + MATTHEW GARRISON

'07年発表。アラン・ホールズワースも一目置くというギタリストを中心としたトリオ作。弾きまくるテクニカル系ギターを中心に、スリリングなジャズ・ロックである。ALEX MACHACEKはエディ・ジョブソンのUKZにも参加しており、UKZのデビュー・アルバムにも期待が高まる。

2008/08/05

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The Difference Machine/Big Big Train

'07年発表の5枚目。メロトロンが効果的に使われるシンフォ・サウンド。GENESIS風、CROMSON風に感じる所もあるが、ポンプと言うほど焼き直し的ではない。'70年代的なサウンドを現代風に表現している。IQと IT BITESの中間位の印象。しかし全体的に訴えかける何かが足りない気がする。'70年代をリアルで体験したオジサンの偏見だろうか。

2008/08/04

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thread/travis & fripp

'08年発表。Theo Travisの'07年作「Double Talk」にFrippがゲストで参加したのが縁なのか、2人の名義によるアルバムである。2人の名義ではあるが、内容は完全にFrippがリーダーシップを取っていると思われる内容である。FRIPP AND ENOの一連の作品や、ソロ名義で見られる前衛的でアンビエントなサウンドである。Theo Travisはジャズ色が強い人だから、この組み合わせはどうなるかと思っていたが、聴いてみると逆にここまでジャズ色が無いのもなんだか、という感じである。

2008/07/25

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アクア・フラジーレ/アクア・フラジーレ

'73年発表の1枚目。後にP.F.M.に参加するBernardo Lanzettiが在籍していたグループ。1曲目はGENESIS、2曲目はGENTLE GIANTの影響を感じさせる曲である。P.F.M.もそうであったが、この2つのグループの影響、特にイタリアのプログレにおける影響は計り知れないものがある。そんな中にもイタリアらしい情熱的な雰囲気が垣間見られるサウンドである。歌詞は英語。

2008/07/24

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黒船/サディスティック・ミカ・バンド

'74年発表の2枚目。オリジナルはもちろん、桐島かれん、木村カエラのボーカルでも「タイムマシンにおねがい」が有名だか、「タイムマシンにおねがい」も入ったこのアルバムは、ボーカル物とインストルメンタル物では大きく印象が異なる。ボーカル物はコミカルだったり、フォーク的だったりとバラエティに飛んでいるが、インストルメンタル物は非常にレベルの高い、プログレ的な内容である。クリス・トーマスがプロデュースをしただけのことはある。

2008/07/23

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SATORI/フラワー・トラベリン・バンド

'71年発表の2枚目。世界で挑戦すべく英語の詞、日本的というか東洋的なサウンド。一歩間違えば陳腐になってしまうが、ジョー山中の歌唱力と卓越した演奏力が、このバンドの主張を確かなものにしている。この時代の日本のロックには志を感じる。紅白に出場して「親孝行が出来ました」なんぞ言っている最近のバンドとは訳が違う。

2008/07/22

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オープン・ユア・アイズ/イエス

'97年発表の再結成第3弾。キーボードがBilly Sherwoodに変わっての作品。全11曲、一番長い曲で6分16秒と往年の大作主義はまったく影を潜めてしまう。アレンジのせいなのか、ミキシングのせいなのか、常に多くの音が非常に高い音圧で入っており、聴いている時はゴージャスなのだが、結局耳に残る部分が無い。まあ、これは彼らに限ったことではなく、'80年代以降のロックに共通する事であるが。

2008/07/18

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Seventh Sojourn/The Moody Blues

'72年発表の8枚目。タイトルからするとやはり彼ら自身としても「Days Of Future Passed」が1枚目ということなのだろうか。シングル・ヒットした「I'm just a singer」の印象が強く、ハードなイメージがあったが、久し振りに聴いてみて、やはり全体としては彼ららしいハートフルなサウンド、ボーカルに包まれたアルバムである。

2008/07/17

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マクベス/サード・イアー・バンド

'72年発表の3枚目。ロマン･ポランスキー監督の同名映画のサントラ盤として製作されたアルバム。曲数こそ16曲と多くサントラらしい作りだが、そのサウンドは彼らの独特の世界が守られている。元HIGH TIDEのSimon Houseが参加。

2008/07/16

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Chocolate Kings/P.F.M.

'75年発表の6枚目。ボーカルに元ACQUA FRAGILEのBernardo Lanzettiを迎えての作品。専任のボーカリストを迎えたこともあり、ボーカルの比重が高くなっている。アルバムのテーマがアメリカの物質文明批判という事もあり、今までの作品よりはロック色が強いというか、繊細さに欠ける印象である。当時のイタリアの政治状況は詳しくないが、アレアといい、ロックが政治的にならざる得ない状況だったのであろうか。もっともロックは本来的にはそういう音楽だと思うが。

2008/07/15

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Electronic Realizations For Rock Orchestra/SYNERGY

'75年発表の1枚目。後にピーター・ガブリエルのアルバム／ツアーに参加するキーボード・プレイヤー、Larry Fastによるシンセサイザー・ミュージック。同時代のシンセサイザー・ミュージックと比べると、ロックらしさを感じさせる。ムーグを中心にした太い音色がカッコいい。

2008/07/14

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Proof of Concept/KBB

'07年発表の4枚目。バイオリンの入ったジャパニーズ・プログレ。バイオリンが入るが、クラシカルな訳ではなく、現代的なヘビーなプログレである。WorldDistributionはMUSEAレーベルが行っているだけあって、レベルの高いバンドである。しかしバイオリンの音色がどうもクラシック然としている。美しいのはいいのだが、曲によってはもう少しロックらしくても良いのでは。マウロ・パガーニとは何かが違う感じがしてならない。

2008/07/11

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