[今日のＣＤ]の記事一覧 | sinのプログレ試聴室

Strange New Flesh/COLOSSEUM II

'76年発表の1枚目。TEMPEST解散後、Jon Hiseman(Dr)がDon Airey(Key)、Gary Moore(G)、Neil Murray(B)、Mike Starrs(Vo)と組んだバンド。さすがCOLOSSEUM IIと名乗るだけはあり、TEMPESTよりはジャズ寄り、そして当時の流行のフージョンも取り入れたサウンドである。しかしながらCOLOSSEUMらしいブルース色も見え隠れしている。

2008/07/09

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The Power And The Glory/Gentle Giant

'74年発表の6枚目。前作の方向性が一層進化し、さらにロックとしてのパワフル感が増した作品。特にリズムはノリが良くなっており、聴きやすいのだが、一緒にリズムを取ってみようとすると、実に複雑に構成されているかに驚いてしまう。普通のロックでは考えられない複雑さを持ちながら、ロックとしてのストレート感があるという、唯一無二の作品である。

2008/07/08

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Tubular Bells/Mike Oldfield

'73年発表の1枚目。ウィリアム・フリードキン監督の映画「エクソシスト」に使われた事により、映画と共に大ヒットした作品。ほとんどの楽器を一人で演奏し、オーバーダビングを重ねて作り上げたという点でも画期的なアルバムである。サウンドはベースはフォーク、トラッドで、ミニマル的な導入から、徐々に楽器が重なっていき、壮大なオーケストラ・サウンドへ展開していくというもの。このアルバムのヒットは、ヴァージン・レーベルの成功という点からも、プログレに大きな影響を与えたと言えるであろう。

2008/07/07

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PHOENIX/ASIA

'08年発表のオリジナル･メンバー復活作。さすがプログレ界の重鎮が集まっただけのことはある、当時そのままのサウンドである。しかし個人的には'80年代MTV的サウンドは当時も好きになれなかった。PROGARCHIVESの「Style」欄が「Prog Related」となっているのは私としては納得である。裏ジャケのメンバーの写真でCarl Palmerを久し振りに見たが、ジーン・ケリーかと思ってしまった。

2008/07/04

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ELECTRIC CITY/RHEINGOLD

'07年発表の4枚目。'84年の3枚目以来の作品。LA DUSSELDORF、ELECTRIC MUSIC、'80年代の彼ら自身の曲等を演奏したアルバム。'80年代のアルバムは未聴であるが、YouTubeにあったPVを見ると、テクノ・ポップ・ブームに乗った二番煎じバンドという印象を持ってしまう。プログレというよりは、The Human League、Heaven 17、Orchestral Manoeuvres in the Darkの系統か。KRAFTWERKのAutobahnも入っているが、ヒネリもないし、現代的にしている訳でもない。

2008/07/03

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CLOWNS & CLOUDS/HOELDERLIN

'76年発表の2枚目。ビオラやフルートが入りフォーキーかつクラシカルな中に、ロックとしての切れ味の良さが要所要所に入った、なかなか聴かせるサウンドである、歌詞も英語で、ドイツらしさは感じられない。

2008/07/02

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AS YOUR MIND FLIES BY/RARE BIRD

'70年発表の2枚目。ツイン･キーボード、と言っても'70年であるからのオルガン、エレピが殆どであるが、のイギリスらしいキーボード・ロックの傑作。LPのB面を使った組曲はラベルのボレロが出てきたり、ナイスやベガーズ・オペラにも通じるクラシックへのアプローチが、当時のイギリスらしい。

2008/07/01

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イン・アンド・アウト・オブ・フォーカス/フォーカス

'70年発表の1枚目。「サージェント・ペパーズ～」の影響、Thijs van Leerのクラシック趣味、'60年代イギリス的ビート風などが混ざったサウンド。まだ彼ら独自の物は作り出せておらず、方向性が定まっていない感じであるが、2nd以降の片鱗も伺える。

2008/06/30

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The Division Bell/Pink Floyd

'94年発表の15枚目。今のところスタジオ作としては最新作。紛う事無きフロイド・サウンドであるが、何か足りない気がする。「炎」以降のロジャー・ウォーターズのメッセージ性の強い作品は決して好きではないが、この作品はピンク・フロイドの形はしているが、サウンド面だけのような気がする。もっともこの時代にマリファナ吸って、ラリっている場合では無いが。

2008/06/27

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YES/YES

'69年発表の1枚目。ビート・バンド風フォーク・ロックとでもいったアプローチのサウンド。試行錯誤の段階ではあるが、やはりジョン・アンダーソンのボーカルとコーラス・ワークはイエスである。ここでもトニー・ケイはなかなかイイ仕事をしている。

2008/06/26

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A Question Of Balance/The Moody Blues

'70年発表の6枚目。サウンドは相変わらずであるが、アルバム全体としての一貫したテーマは無い。逆に1曲1曲の個性が明確になり、結果アルバム全体として魅力的な作品に仕上がっている。

2008/06/25

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ビート/キング・クリムゾン

'82年発表の11枚目。'80年代クリムゾンの復活第2弾。前作と同じメンバー、同じコンセプトの作品。当時はあまり意識しなかったが、前作よりポリリズムが進化しているサウンドである。タイトルもその辺りを意識して付けているのか。

2008/06/24

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Works Volume 2/Emerson Lake & Palmer

'77年発表の8枚目。前作の続編という形ではあるが、全12曲、彼ららしい大作もなく、前作のアウト・テイク集といった印象しかない。タイトルとジャケットから次作が酷評されるが、作品としては本作のほうが劣る気がする。

2008/06/23

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FIFTH/SOFT MACHINE

'72年発表の5枚目。ついにロバート・ワイアットが脱退し、フリー・ジャズ、エレクトリック・ジャズ路線の頂点となった作品。'72年というとWeather Reportは「I Sing the Body Electric」、Chick Coreaは「Return To Forever」を出した年であるが、それらの作品とジャズとしても決して見劣りしない作品である。ロック／ポップ路線のロバート・ワイアットが脱退したのも当然である。

2008/06/20

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Improvisations/Alan Gowen & Hugh Hopper

'96年発表の未発表音源。「TWO RAINBOWS DAILY」のCDボーナス・トラックと同じライブからの3曲と、'78年のセッション5曲の未発表音源集。タイトル通り全編インプロビゼーションのようであるが、緊張感はありながらギスギスした感じは無く、時には暖かさも感じる演奏である。カンタベリー・シーンはこのようなセッション作品に良いものが多く、つくづく人脈が重要なシーンであると感じる。

2008/06/19

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R.S.V.P./Richard Sinclair

'94年発表のソロのスタジオ作2枚目。Jimmy Hastings(Sax、Fl)、Pip Pyle(Dr)、Hugh Hopper(B)などのカンタベリー・シーンの盟友をバックに、シンクレアの優しいボーカルが聴ける作品。実にリラックスした感じが全編に漂っており、カンタベリーの牧歌的な魅力に溢れたアルバムである。

2008/06/18

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Blind Dog at St. Dunstans/CARAVAN

'76年発表の8枚目。再びDave Sinclair(key)が脱退し、Jan schelhaasにメンバー・チェンジしての作品。Sinclairの脱退により、曲作りはやはりPye Hastings中心のなったのであろうか。以降そして現在まで続く「大人のロック」のキャラバンの雰囲気の原点と言えるアルバムである。プログレとしての評価は「ピンクとグレイの地」等と比べれば劣ってしまうかも知れないが、10ccやセイラーなどと同じフィールドとして見れば、よく出来た作品である。

2008/06/17

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March/MATCHING MOLE

'02年発表の発掘音源集。'72年のヨーロッパ公演のライブ盤。'01年に出た「まっすぐモグラ」もそうだったが、彼らのライブはスタジオよりかなりアグレッシブで、インプロビゼーションの割合が高くなっている。ロバート・ワイアットのドラミング、ボーカルは、まるで何かに憑かれたかのような迫力である。

2008/06/16

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EVER/IQ

'93年発表のスタジオ5作目。ボーカルのピーター・ニコルズが復帰しての第一作である。ギターはスティーブ・ハケット色を残しつつも、全体としてはジェネシスの呪縛(?)からは開放された現代的なサウンドになっている。しかしながらそれはそれで何か物足りない気がする。聴き手というのは勝手なものである。

2008/06/13

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A Live Record/CAMEL

'78年の7枚目、ライブ盤。録音は'74～'77年にかけてのものであり、ベースはDoug FergusonとRichard Sinclairの二人の演奏が入っている。彼らの絶頂期と言える時期のライブであり、非常に充実した内容である。派手ではないが、ギター、キーボード共、ライブならではのアレンジも聴き所である。CDのボーナス･トラックはRichard Sinclairがボーカルの曲が多く、彼のファンにお勧めである。

2008/06/12

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To Our Children's Children's Children/The Moody Blues

'69年発表の5枚目。前作同様のサウンド。壮大なオーケストラ・サウンドと牧歌的なボーカルのコントラストが心安らぐ。「これ」といった曲が無いのが残念。

2008/06/11

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Time and a Word/YES

'70年発表の2枚目。全体的にオーケストラを導入したサウンド。と言っても当時として目新しさがある訳でもなく、やはりサウンドとしては中途半端と言わざるえない。ピーター・バンクスのギターは殆ど活躍しないが、トニー・ケイのキーボードは結構いい感じである。バンクスのギターが冷遇されている事を除けば、バンドとしてのまとまりは、次作よりあるように感じる。

2008/06/10

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DIAMOND HEAD/PHIL MANZANERA

'75年発表のソロ1枚目。ロキシー・ミュージックのギタリストであるが、ロキシーの音楽とは異なった趣向である。参加メンバーはブライアン・フェリー以外のロキシーのメンバーに加え、元QUIET SUNのビル・マコーミック、ロバート・ワイアット等多彩。1曲目のボーカルがスペイン語など、所々に彼のルーツである南米を感じさせるサウンドである。

2008/06/09

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BOOMERANG/I CADMO

'77年発表の唯一作。ピアノ、ベース、ドラムという編成のジャズ・ロック。ベースこそエレクトリックだが、サウンド的にはオーソドックスなピアノ・トリオの音である。曲はジャズ、現代音楽など様々な要素が入った、意欲的な内容である。

2008/06/06

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HOT RATS/FRANK ZAPPA

'69年発表のソロ名義作。ザッパ流ジャズ・ロックの名盤。形に囚われる事無く、かと言って難解なフリーになる事も無く、ザッパらしいジャズとロックの融合である。ザッパが亡くなったのが'93年、もう15年が経とうとしている。早いものである・・・。

2008/06/05

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Erpland + Jurassic Shift/OZRIC TENTACLES

'04年発表、'90年発表の7枚目と'93年発表の9枚目をカップリングした2枚組。Erplandは、相変わらずの怪しいサウンドであるが、ちょっとスピード感に欠ける感じである。Jurassic Shiftはぐっとスピード感が増して、さらにスペーシーな雰囲気も増し、テクノ的なサウンドのカッコよさがアップしている。シーケンサーによるシンセのリズムの効果が大きいようである。

2008/06/04

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LET IT OUT/KRAAN

'75年発表の5枚目。キーボードが加入して、サウンド的にはよりフュージョンっぽくなった。しかし彼らならではの無国籍風で怪しげ雰囲気は失われていない。上手いのに上手さをひけらかさない、ふざけている訳ではないがどことなくユーモラス。楽しめるバンドである。

2008/06/03

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BLACK HOLE/COSMOS FACTORY

'76年発表の3枚目。彼らの最高傑作。タイトル曲は日本のプログレ史上、1、2を争うカッコ良さである。クリムゾンのレッドを彷彿とさせる暴力的なギター、実に適材適所に使われるキーボード類、ヘビーなリズム。サウンドの組み立てが完璧である。他の曲はそれ程ヘビーではないが、前作より洗練された印象である。長らく入手困難でプレミアが付いていたが、この度独Lion Recordsより再発された。但し曲順がオリジナルと異なっている（ジャケットの表記はオリジナルのまま）。

2008/06/02

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Going for the One/YES

'77年発表の9枚目。結局Patrick Morazは1枚で抜けてしまい、Rick Wakemanが復帰しての作品。前作で見られた即興的でややエキセントリックな面は無くなり、それ以前のようなシンフォニックなサウンドが復活した。しかし大作のAwaken以外の曲は、以前のような複雑な展開ではなく、ずっとストレートな印象である。ジャケットもヒプノシスに変わって、彼らの新たなスタートと言える作品。

2008/05/30

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CAMPO DI MARTE/CAMPO DI MARTE

'73年発表の唯一作。変なイラストのジャケットで大分損をしているが、当時のイタリアらしい、情緒溢れる中にも、力強さを感じるサウンドである。同じイタリアのP.F.M.やBANCOにも決して劣らない、隠れた名盤である。

2008/05/29

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Voci/LUCIANO BASSO

'76年発表の唯一作。イタリアのキーボード奏者のアルバム。ソロ名義だがサウンドは、キーボードが活躍はするが、きっちりとバンド・サウンドである。クラシカルな部分とロックな部分が程よく合わさり、イタリアらしい叙情性に溢れたサウンドである。

2008/05/28

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TEMPEST + Living In Fear/TEMPEST

'73年発表の1枚目と'74年発表の2枚目の2in1CD。COLOSSEUMを解散したJon Hiseman(Dr)によるバンド。サウンドはCOLOSSEUMに見られたジャズへのアプローチは薄れ、よりストレートなブルース・ロックになった。1枚目のギターはAllan Holdsworth。2枚目はHoldsworthとボーカルのPaul Williamsが抜けてしまったが、やはりサウンドの要はJon Hisemanなのであろう、それ程の変化は無い。新メンバーのOllie Halsall(G)もHoldsworthに劣らぬプレーである。

2008/05/27

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POLLEN/POLLEN

'76年発表の唯一作。4人のメンバーのうち、3人にキーボードのクレジットがあるように、キーボード主体のシンフォ･サウンドでる。しかしさらに2人にビブラフォンのクレジット、さらにフルートの入り、キーボードだけではない、飽きないサウンドになっている。音が厚い割には、サウンドの印象は重苦しくなく聴きやすい。ボーカルはフランス語。

2008/05/26

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Damage/SYLVIAN & FRIPP

'93年発表のライブ盤。David Sylvianの退廃的ボーカルが妖しい。スティックはTrey Gunn、ドラムはPat Mastelotto。アナザー・クリムゾンとして聴くのもまた一興。

2008/05/23

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THE EQUATORIAL STARS/FRIPP & ENO

'05年のFRIPP & ENO名義としては3枚目。前作「Evening Star」から30年振り、各曲のタイトルが星の名前と期待させるが･･･。FRIPPのギターはもっとフリッパトロニクスを前面に押し出した現代的なものになっていると思いきや、以外と昔と変わらぬサウンドである。30年前と変わらない事をどう評価するべきか。プログレなり、アンビエントなり、革新的なものというのは時代と共に矛盾を孕んでいく事は避けられないのだろうか。

2008/05/22

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OXYGENE/JEAN MICHEL JARRE

'76年発表の3枚目、シンセサイザー・ミュージックのアルバムとしては1枚目。6つのパートから成る組曲。シンセサイザー・ミュージックとしては聴きやすいサウンドである。反面、Klaus SchulzeやVANGELISのような重さには欠ける気がする。フランス人のせいか、もしくは育ちが良いせいか。

2008/05/21

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Body Love/Klaus Schulze

'77年発表の7枚目。同名のポルノ映画のサントラ盤。お金の為のイヤイア仕事かと思いきや、最近知った話によると、非常に乗り気で取り組んだそうである。LPではA面2曲、B面1曲と彼のスタイルを守っており、サウンドも当時の他のアルバムと比べ、遜色の無い出来である。

2008/05/20

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THE DRAGON + HYPOTHESIS/VANGELIS

'71年発表の3枚目と4枚目の2in1CD。THE DRAGONは地中海的なロック・サウンド。アフロディテス・チャイルドの雰囲気を残した作品である。HYPOTHESISは一転、ピアノ／キーボード・トリオ（一部にバイオリン参加）という編成のジャズである。非常に実験的な作品で、曲も全2曲という構成。アルバムのカラーが異なるので、2in1で聴くと違和感があるが、各々はなかなか聴き応えのある意欲的な作品である。後のシンセ・ミュージックの雰囲気は期待してはいけないが。

2008/05/19

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On The Threshold Of A Dream/The Moody Blues

'69年発表の4枚目。2枚目のオーケストラ・サウンドで成功した彼らが、メロトロンを全面的に使用した作品。あくまでオーケストラの代わりといった使い方で、メロトロンの独特のクセは出ていない。多分今の私達がメロトロンのクセというは魅力と感じている部分は、当時のマイク･ピンダーにとっては欠点だったのではないか。牧歌的なメロディー、ボーカルとエッジの効いたギターを取り持つメロトロンのサウンドが美しい。

2008/05/16

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Live At Ronnie Scotts/Weekend

'83年発表の2枚目。Weekendは元Young Marble GiantsのAlison Stantton(Vo)と後にWorking Weekを結成するSimon Booth(G)がいたグループで、チェリーレッド・レーベルからアルバムを出していた。つまり'80年代にネオアコ・ブームのグループでる。このアルバムはなんとピアノでKeith Tippettが参加しているのである。まさかプログレとネオアコにこんな接点があると思わなかった。サウンドはネオアコそのもののおしゃれジャズ・サウンドである。

2008/05/15

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Paradise Swamp/CATHERINE DELGADILLO

'07年発表のデビュー作。珍しい女性ジャズ・ギタリストである。華麗でメロディアスなフレーズを確かなテクニックで聴かせる。冒頭のフレーズはホールズワースを彷彿とさせるウネウネ・サウンドである。カッコイイです。

2008/05/14

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CLEAR FRAME/CLEAR FRAME

'07年発表。Hugh Hopper(b)、Charls Hayward(dr)、Lol Coxhill(sax)のベテラン3人にOrphy Robinsonという若手のパーカッション奏者が組んだアルバム。全体的にインプロ中心のアバンギャルドな感じのサウンドである。Robert Wyattがコルネットで参加（歌は歌ってません）。

2008/05/13

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Helen 12 Trees/Charlie Mariano

'76年発表。Charlie Mariano(ss, as, fl)は'23生まれのジャズ・ミュージシャン。'70年代に入ってからヨーロッパでジャズ・ロックの人達と組んだ作品を出したそうである。このアルバムはJan Hammer(p, syn)、Jack Bruce(b)、John Marshall(ds)が参加した作品で、 Marianoは既に50代であるが、実に元気の良いプレイを聴かせている。サウンドも当時の先端のジャズ･ロックであり、洗練されたものである。Zbigniew Zeifertという人がバイオリンで参加しているが、これもなかなか良い。

2008/05/12

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Enigmatic Ocean/Jean-Luc Ponty

'77年発表。このアルバムも次作同様、バンド・サウンドとして非常にまとまっている。プログレ・ファンにとってこのアルバムのポイントは、何といってもアラン・フォールズワースの参加であろう。相変わらずのウネウネ・サウンド全開である。組曲構成の曲が2つあるのも、プログレ・ファン好みである。

2008/05/09

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The First Seven Days/Jan Hammer

'75年発表。ジェフ・ベックとの共演や、マイアミ・バイスのサントラで有名だが、これは初のリーダー・アルバム。パーカッションとバイオリンが参加しているが、基本は彼のキーボードによる多重録音である。旧約聖書の創世記をテーマに、シンセが「動」を、ピアノが「静」を受け持つ壮大な展開は、ヴァンゲリスにも通じるプログレッシブなものである。

2008/05/07

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The Portrait Of A Boy/GORIZONT

'89年発表の2枚目。ヘビーなリズムにギター、キーボードが絡みつくように展開する1曲目（19分超の大作）から圧倒される。他の4曲もスケールの大きな曲である。特に2曲目は4分程の小品ながらも、実にロシア的で楽しめる。

2008/04/24

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LuxAde/LA MASCHERA DI CERA

'06年発表の4枚目。P.F.M.のフランツ・ディ・チョッチョのプロデュース。フルート、シンセ、ボーカルはP.F.M.の1枚目を彷彿とさせる、いかにもチョッチョらしいサウンドである。全体的にはP.F.M.よりハードであるが、'70年代的ビンテージ感を残しつつ現代的に進化した、いかにもイタリアらしいシンフォ・サウンド。

2008/04/23

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Bantam To Behemoth/BIRDS AND BUILDINGS

'08年発表の1枚目。DELUGE GRANDERのキーボードが参加したバンド。DELUGE GRANDERとはうって変わって、ヘビー＆テクニカルなシンフォ＆ジャズ・ロックである。押し出し一本やりではなく情緒的な場面もはさみ、完成度の高いアルバムである。

2008/04/22

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King Of Aragon/GALLEON

'95年発表の3枚目。時代的にはポンプ、ネオ・プログレになるのか。ストレートで明るいシンフォ・サウンドである。ギター、キーボード、ベース、ドラムというオーソドックスな編成で、オーソドックスな演奏を聴かせる。ジェネシス的だったり、ムデーィー・ブルース的だったり、クリムゾン的だったり、音楽性にまとまりは欠けるが、安心して聴けるアルバムである。

2008/04/21

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マジカル・パワー/マジカル・パワー・マコ

'74年発表の1枚目。じょんがら、ケチャ、フォーク、等･･･。それぞれ繋がりの無いと思われる音が、１つのアルバムの中で渾然一体となっている。思いつきやアクセントではなく、一曲一曲がちゃんと完成されており、それでいて脈絡なさそうに並んでいて、しかも全体として完成されている。アルバム全体が大きなサウンド・コラージュのような作品である。灰野敬二がボーカルで参加。

2008/04/18

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