善光寺道 岡田~刈谷原
・松本往復切符 1,430円 快速松本行き 6:55長野発 8:01松本着・バス片道 370円 三才山行き 7:25松本バスターミナル発 8:46岡田町着岡田町バス停でバスから降り、広い街道の歩道で念入りにストレッチ。今日は2つの峠越えが待っている。岡田町バス停は宿場町のはずれ、少し北に歩くとすぐに家並みが途切れる。田んぼに出るとあちらこちらで稲刈が始まっている。歩いていると街道脇の家のおばあさんがこちらを見ている。「こんにちは」と声をかけると「見とれてました」とおばあさん。すぐには分からなかったけど、ポールを使って歩くと背筋が伸びる。たぶん姿勢良く歩いているように見えたのだろう。なんであれ誉めてもらうのは気持ちがいい。少し会話を交わして再び歩き出した。地図ではコースの二重線が一本線にやがて波線へと変わっていく。二重線は3m~5.5m。一本線は1.5m~3m。波線は1.5m未満。いずれにせよ道は狭くなり、アスファルト道路から地道へと姿を変える。最初の峠は刈谷原峠。峠を越えると刈谷原宿へと至る。峠への道すがら見つけたアケビ。自然の恵みをいただいた。前回は平地を歩いていたが、今回は山越え、刈谷原へと続く善光寺道はほとんど歩かれていないようで道が荒れている。前日にふっただろう雨のせいで道はぬかるんでいる。コンディションは最悪。ところどころにイノシシがほじくり返したあとがある。なんだか嫌な雰囲気。虫が葉を身体に巻き付けているみたい。何の虫?ようやく刈谷原峠に到着した。峠には机とイス。思わず荷物を机に置いて休憩をした。ところがどうしたことかハチが集まってくる。スズメバチでは無いけどけっこう大きい。ここでパンを食べようとカバンからだしてきたところ、ハチが次々におかあの買ったばかりの新しいザックに集まってくる。パンどころではなく、静かに片づけをして峠から次の刈谷原宿への道を急いだ。4,5匹集まっていたハチは解散。執念深い1匹がぶんぶん羽音をたててついてきていた。刈谷原の宿場が見えるところまで来て休憩。松本駅で買ってきたサンドイッチを食べる。宿への道すがらクリのみが落ちていたのでクリご飯にと集めた。刈谷原宿野手前にあった庚申塔(青面金剛像)と道祖神。看板にもかつての旅人がここで手を合わせたことだろうとある。像の上に日と月。金剛像を支える猿3匹(ミザル、キカザル、イワザル)。金剛像をはさんで2羽のニワトリ。庭にわ二羽ニワトリがいる?どんな思いをこの像に託したのだろうか?宅老所峠の茶屋。この前を通るとき人の視線に気が付いた。見ると中からおじいさん、おばあさんが見ている。通る人も少ないのだろう。頭を下げると手を振ってくれた。脇本陣兼下問屋だった中沢家。古代、伊勢と東北を結ぶ官道であった東山道の頃から交通要衝だった刈谷原には、きれいな街並みが保存されている。おまけ。 カエルの置物がチャ-ミング。