はじめての経験
はじめて仕事を教わるとき、出来具合をとやかく言う上司がよくいます。でも、はじめてなのに何がわかるというのでしょうか?どんな人間でも、はじめてのことに挑戦するときは初心者なわけです。だからこそ先輩・上司から指導を受け、時間をかけて一人前になるのです。おそらく自分だってそうだったに違いありません。できる側の人間から見ていると、どうしてもじれったく感じるでしょう。自分なら簡単にできるから、できない人間の心理が理解しづらくなっているのです。そのため、ついそのイライラが口をついて出てしまうのでしょう。「こんなこともわからないのか」「これくらいは知っていて当然だろう」「常識で考えてわかるだろう」でも、そもそも「常識」とは何なのでしょうか?できる側の人間は、とかく自分たちのレベルを「常識」だと思いこみやすいものです。しかし、世間一般では必要でしかない「マナー」もたくさんあります。それなのにそういったものを指して「常識だろう」とため息をつかれてしまうと、自分がよっぽど無能な人間になったようで、言われた人は萎縮してしまうことになります。人にものを教えるときは、そのあたりに十分気をつける必要があるのではないかと感じます。