ティアナウ ミルフォードトラックへの段取り
ティアナウのDOCセンターへ行き聞いてみる。どうすか?歩けますか? すると係のおばちゃんが慣れた感じでプリントをぽんぽんと並べしゃべり出した。 「歩けるわよ。でも、これとあれと・・・」と説明された。いろいろと段取りしないといけないらしい。 まず、スタート地点までの交通手段。スタート地点はティアナウから車で30分の湖の岸から船に乗り換え、船で2時間行った所だ。これは町のトラベル会社がやっているからそれの予約。 そしてマネージャーがいないのでビーコンというもしものためのSOS発信機をレンタルすること。 それをしてきたらまたここに来てハットの予約をしに来なさいね。とのこと。 そうか。いろいろ準備がいる。これのほかにも食料の準備もしないといけないしな。忙しいぞ。 終わりに係のおばちゃんが写真を見せた。その写真は腰まで水に浸かって歩いている写真。 「こんなこともあるのよ。それでも行く?」とちょっとおどし気味。 それを裏付けるかのようにセンター内には「生きて帰ってこれるだけの装備を持っていますか?」と日本語で書かれたポスターが。 『そこの日本人、ミルフォードなめんなよ』と言っているようだ。 一旦バッパーに戻る。するとちょうど昨日ミルフォードトラックを歩いて帰ってきたばかりという日本人がいた。ラッキーだ。いろいろ気になることを聞いてみた。 普通は3泊4日で歩くのが基本。けどこの方は、1日目はほんの数kmしかあるかないので1つ目のハットを飛ばして1日で2つ目のハットまで歩いたらしい。こういうこともできるのだ。 ハットはかなり寒いらしい。この方はここのバッパーのアドバイスで湯たんぽを借りたのであたたかく寝られたとのこと。バッパーでいろいろとレンタルしてくれるみたいだ。これは助かる。 あと、気になる危険なのかどうかと聞くと、危険なのは山越えの時ぐらいであとの道は普通の靴でも歩けるくらいのフラットな道だそうだ。 ちょっと不安解消。話が聞けてよかった。 さっそくトラベル会社で交通手段の予約。価格は150NZ$(約12,000円)。普段なら「うっ・・・」とひるむ金額だが今回ばかりは歩きたかったミルフォードトラックのため、なんとも感じず支払った。 「近くにアウトドア用品店があるから見てこれば?」言われたのでちょっとのぞいてみる。 さすがミルフォードトラックやその他トレッキングコースの玄関口だけあって充実した品揃え。 買う気はないけどレインコートやインナーなどを見てみる。どれもこれも高額なお値段。 アウトドアにはお金がかかるんだな。 それだけ機能的だから仕方ないか。そんな中、暖かそうなくつ下と手袋を購入。 続いてビーコンを借りにビーコンを扱っている町のガソリンスタンドへ。レンタル料25NZ$(約2,600円)。 アウトドアにはお金がかかる。 そして、食料を買いにスーパーへ。前回のハンプリッジ・トラックを歩いたのを参考に缶詰め、水を買う。結構な金額になった。 アウトドアにはお金がかかる。 さらにレンタル用品店でバッパーでは取り扱っていないガスコンロを借りる。 借りようかどうしようかと思ったけどさすがに今回は寒い。温かい飲み物が飲みたいので借りることにした。 レンタル料20NZ$(約1,600円)。 アウトドアには・・・もういいですか。 そしてふたたびDOCセンターへ。で、ハットの申し込み。 シーズン中は1泊40NZ$(約3,200円)のハットがシーズンオフ中はスペシャルプライスの10NZ$(約800円)ポッキリ。安い!というかシーズン中が高すぎ。 これで晴れて明日、ミルフォードトラックに行けることになった。 この段取りでどれだけの数の店と店の間を歩いたか・・・。つかれた。 ミルフォードトラックを歩くための準備運動のようだった。