『半落ち』

2007.01.11

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カテゴリ：本・雑誌

「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、
アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。
動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自
首までの二日間の行動だけは頑として語ろうと
しない。梶が完全に”落ち”ないのはなぜなの
か、その胸に秘めてる想いとは―。from 背表紙

前にも書いたと思うけどアタシは邦画が苦手

だから話題になったこの映画も観てない。
けど話はず～っと気になってた。
だってアルツハイマーの奥さんを殺しちゃうんだよ！
福祉を齧った者としては観る（読む）べきでしょ！？

そしたら、この間静岡に行ったときにママが
「これ読んだ？」と渡してくれた。

仕事が始まってから通勤のお供として読んで
昨日の仕事帰りの電車の中でクライマックスを迎えた。
不覚にも電車の中でウルウル

なんとか涙はこぼさずにいられたけど鼻水はズルズルだった

読み始める前は主人公またはその他の誰かの視点から
その空白の二日間が語られ明かされるのかと思ったけど、大はずれ。
話は主人公を取り巻く様々な人の視点で語られるが
同時期について語るばかりで問題となる二日間については最後まで明かされない。

アタシには推理力がないのか最後の最後までわからんかった。。。
だから『ラッキーナンバー７』も最後までわからんかったのかなぁ？

凶悪犯罪で霞んでしまってるかもしれないけど
このような嘱託殺人は思った以上に起きてるように思う。
大切な人だからこそ壊れていく姿・痛みに耐える姿を見ていられない。楽にしてあげたい。
それが普通のような気がする。
ただ、そこで一線を越えられるかどうかはまた別の話。

日本はまだまだ福祉が万全ぢゃないからこういう話が出てきちゃうんだと思う。
防衛庁を防衛省にする予算があるのなら国民の福祉に活かしてくれ