その1 塩水選
品種は、うるち米がコシヒカリとヒトメボレ、もち米はこがねもち、それに今回初めてお隣から頂いた鳴子の米(山間の寒冷地に向いた新しいコメ「東北181号」)、それと古代米(紫黒米)。
鳴子の米は今回試しに苗箱1枚だけ作り、美味かったら種籾にして増やしていく予定。
最近では普通の農家でも苗をJAから購入するところが増えているというが、有機農法では種籾の段階から無農薬のものを使うので、どうしても自分の手で育苗することになる。
昨年収穫したものの中で比較的立派に育ち、大粒なものを別の袋にとっておいて、これを塩水(比重1.17 生卵が8部程度浮く状態)に入れ沈んだものだけを種籾にする。
古代米は軽いので水選にした。
東北18号の塩水選
塩水選したものを水で洗い、60度の湯に6分間浸して熱消毒する。
直ぐに水で冷まして、積温100度を目安に水に漬けておく。
普通はポンプで空気を送り酸素を水に含まさせるが、ここでは山からの水を垂れ流して酸素が水中にん混じり込む中に浸しておく(低温長期浸種) 。
測ると5度なので20日漬けておくと積温が100度になる按配だが、暖かくなると水温も6~7度位まで上がるので、もう少し短くても大丈夫だろう。
山からの水をかけ流して浸種
この後、25度の湯(風呂に湯船を利用)に一晩(約15時間)漬けて籾が鳩胸の状態に催芽させてから種を撒く(次回4月10日過ぎ辺りに紹介)。
その2 山の土の採取
山の土は酸性で稲の苗土に適しているという。特に松の生えている下の土は酸性で良質と教えられたので裏の松山から採取して来て2ミリのフルイにかける。
これに有機農業用の元肥を7対3の割合で加えてかき混ぜておく。カビが生えるので種蒔きをする直前がいいという(次回4月10日過ぎ辺りに紹介)。