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カテゴリ:里山の田圃
浸水から催芽して播種 前回紹介した通り、種籾を山からの水を流しっぱなしにした中に浸水しておいた。水温が低く4℃から6℃で、雪が降ると2℃くらいまで下がり漸く積温100℃を超えた。種籾はぷっくらと膨らんでいた。どうやら十分に水を含んでくれているようだ。 次は芽出しを促す催芽で25℃の湯に一晩(15時間ほど)浸す。手で種を撒くのでけっこう時間がかかる。三回に分けて先ずは古代米と鳴子のコメを、次いで餅米、最後にコシヒカリとヒトメボレをする。 浸水で水を十分に含んだ古代米 古代米は見るからにたくましそうなので風呂の湯を少し冷まして浸しておく。鳴子のコメと餅米は繊細そうなのでサーモスタットのヒーターに25℃をセットして、空気を送る中で一晩浸しておいた。
催芽後の鳩胸状態の餅米 手植え用のポット苗箱に播種 育苗の苗箱は今は機械植え用しか見当たらない。この連結したポット様式の苗箱はもうほとんど見かけない。これだと一つひとつのポットの容量が大きくて(1.7センチ)、5.5葉の成苗まで育てるのにも育苗土が十分だし、田植えの時に引き抜くと一つずつまとまって取り出せ、根もしっかりと土と固まって崩れずないので手植えがしやすい。 この苗箱に育苗土(有機元肥に山土を混ぜたもの)を平らにい入れ、1ポットずつ指で鎮圧する。もう使われていない苗箱なので今は無いが、以前はポットの凹に合わせた凸の鎮圧版があって、これを育苗箱に被せて足で乗って鎮圧していた。鎮圧してへっこんだ所に種を一つずつ入れて土を被せる。
土をかぶせたら十分に水をかける。稲は酸性土壌を好むので元肥にはピートモスも混じっていて一度の散水では十分に水を含んでくれない。時間差で二度、三度と散水する。これを育苗プール(プールと言っても芽が出るまでは水は入っていない)に置いて乾燥しないように新聞紙をかけて防寒用のシートとビニールシートで覆って保温して芽出しをする。 播種した古代米と鳴子のコメの苗箱 思わぬ春の二度目の雪でビニールハウスの中の作業は寒くて途中で切り上げた。二日がかりで古代米5枚、鳴子のコメ2枚。餅米8枚を終える。残るは餅米2枚とうるち米の15枚。 次回の苗作りの紹介は、田植え直前の成苗までの経過を報告する。
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