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2010年11月17日
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カテゴリ:里山の日々

籾殻くん炭づくり

農家は使わなくなったものを処分せずに何かに使うまで取っておく究極のエコロジストだ。不思議なものでガラクタがいつの間にか別の用途に使われることになる。

この大きな缶は以前に米や麦の貯蔵に使っていたもの。最近は保冷庫を使っているところが多い。これまで涼しかったし、缶に入れ替えるのが厄介なので脱穀した籾の状態でハーべスターの袋に入れたままにしておいた。今年の異常気温と湿気で米虫が発生するわ、猫のチュウがいないのをいいことに鼠には袋を食い破られ散々な目にあった。仕方なく保冷庫を購入することにした。

101115_1210~0001.jpg 7俵貯蔵できる納屋の保冷庫

この要らなくなった缶で籾を摺った殻を焼いてクン炭を作った。田畑で作ったモノは田畑に返す、この点でもエコロジストとしての面目躍如たるところだ。ちょっと工夫して返すと、より一層効果があるという。

手作りの有機肥料だけで化学肥料をやらないので育つ野菜も栄養失調気味で痩せていて今一。ここ1~2年をかけて土作りを基本からやり直そうと思う。その第一段が、籾殻くん炭を入れて土壌を豊かにすることだ。

低温で焼いて炭にした籾殻くん炭は、保水性・通気性の確保に役立ち、微生物の棲みかとなって、土の微生物相を豊かにするという。それに珪酸分やミネラルが豊富で作物の耐病性を高める効果もあるといわれている。苗作りの段階で腐葉土に混ぜると元気な苗が育ってくれるともいう。

101116_1029~0002.jpg  101115_1209~0001.jpg

101115_1125~0003.jpg  101116_0930~0001.jpg

缶の底に煙突の根元(広がった部分)が被さる程度の紙と枝木を入れて燃やす。火がついたところで煙突を被せる。煙突の周りに缶の上まで籾殻を入れると、籾が空気を程よく遮断して燃えすぎず酸欠状態でもない良い加減で下から徐々に炭化にしてくれる。上まで炭化した段階でジョウロで表面に水をかけビニールで密閉して空気を遮断する。

  101115_1126~0001.jpg  101116_1030~0002.jpg  

二袋半の籾殻がクン炭化して一袋半に。






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最終更新日  2010年11月17日 05時07分24秒
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